美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.04.25

作成:2016.05.10

美容師

ツヤツヤ髪を手に入れるその前に!「トリートメント」の使い分けをチェックしよう!


 

美しい髪を維持するために大切なのがトリートメント。今は、カラーやパーマをする人も多いのでダメージケアの観点から言ってもトリートメントは必需品ですよね。お客様にトリートメントメニューを勧めることも多いのではないでしょうか。

 

お客様にトリートメントについて尋ねられた時、自分自身の知識が曖昧ではいけません。奥深いトリートメントの基礎知識をつけて、お客様にあった施術が出来るようにしていきましょう。

なんで美容室でリンスを使わないの?

ほとんどのサロンでは、リンスやコンディショナーではなくトリートメントを使っています。リンスは髪の静電気防止や手触りを柔らかくすることには効果的ですが、効果は髪の表面のみで、あくまでもダメージを防止する程度。コンディショナーも同様で、髪の表面はケアしてくれますが内部までは浸透していきません。

 

対して、トリートメントは髪の内部まで浸透してケアしてくれます。また種類も多く、硬い髪用、くせっ毛用、カラーやパーマ用など、用途に分けて使えるのも様々な施術をおこなうサロンにぴったりですよね。しかし、一つ注意してほしいことが。トリートメントは髪の補修にとても効果的ですが、髪へのダメージが完璧に治る、というわけではありません。足りない栄養分やうるおい成分を補うだけなので、完全に直るという概念は捨てておきましょう。

 

トリートメントの種類

トリートメントは髪質や用途で細かく分類することも出来ますが、大きく分けると3つの種類になります。

PPT(栄養補充)

PPTとは、アミノ酸がたくさん連なったたんぱく質のことで、コラーゲンやヒアルロン酸など様々な種類があり、栄養分がたっぷり。ダメージ予防やカラーリングの色持ち、カーマのカール持ちに使われるものが多く、熱に反応するものが多いのでドライヤーなどを利用しながらの施術が一般的です。また、分子にも様々な大きさのものがあり、小さい分子は浸透しやすく、大きな分子は髪の毛のコーティングに効果を発揮します。

バッファー剤

健康な髪の毛は元々弱酸性ですが、サロンで使うカラーリング剤、パーマ・ストレート剤はその多くがアルカリ性の薬剤を使用しています。バッファー剤は、アルカリ性が髪に残ることでハリやコシがなくなり、パサパサになってしまうことを食い止めるためのトリートメントで、カラーやパーマの施術後におこなわれることがほとんどです。

酸リンス

こちらも髪の毛を弱酸性にしてくれ、バッファー剤と同じようにカラーやパーマの後の補修として使われます。バッファー剤より酸性が弱く、施術後ではなく施術中に髪のダメージを減らすために利用されることが多くなっています。
 

特徴的な施術方法

シャンプーや施術後にトリートメントをしてくれるサロンは多いと思いますが、サロンメニューとしてのトリートメントはさらに丁寧です。

2浴式トリートメント

2浴式トリートメントとは2種類のトリートメントを使用する方法。1種類目は髪の毛に浸透する栄養分を補充し、2種類目にそれが逃げないようコーティングをおこないます。もう一つの方法として、1種類目はコーティングのベースを、2種類目はさらにそれを強化するためのトリートメントをおこなうものです。現在、サロンでは2浴式トリートメントが少なくなっており、自宅でおこなうトリートメントケアなどでよく利用されています。

3浴式トリートメント

このスタイルが今は主流になっており、髪に栄養分を補給しコーティングをしていきます。1種類目で、コラーゲンやケラチンなどの栄養分を髪に浸透させ、2種類目で次のトリートメントが吸収しやすい状態を作ります。そして最後にコーティングをして完成。2浴式より手間もコストもかかりますが、持続力があり、髪質に応じて質感を調節できるので、サロンならではのツヤツヤ感を体験することが出来ますよ。
 

洗い流さないトリートメントと洗い流すトリートメントの違い

トリートメントには最近、洗い流さないタイプ、というものも登場していますよね。どう違うのかきちんと区別がついていれば、施術の時に使い分けることもできます。

洗い流すタイプ

こちらは、主に髪の内部に浸透して補修してくれる効果のあるもの。そのため、使用後に時間を置いて洗い流すことがポイントです。ゆすいだあとも効果があるように刺激の強い成分が含まれているので、きちんと洗い流すようにしましょう。

洗い流さないタイプ

一方、洗い流さないタイプは修復の機能もありますが、髪をダメージから守るのが主な役割。髪をコーティングしてくれるのでドライヤーや紫外線の熱から守ってくれます。洗い流さないタイプは一日中効果が持続するので、髪にツヤがない人は水分の保持力が高いオイルタイプ、髪が痛んでいると感じる人は、ダメージ補修に効果的なミルクやジェルタイプを使うなどトリートメントの種類も使い分けていくことがオススメです。
 


 
 
髪質やコンディションによって選択するトリートメントも異なります。お客様の髪にぴったりのトリートメントを選ぶことが出来るように知識をつけておきましょう。また、自分自身で髪のケアをする際にもぜひ参考にしてみてくださいね。

Author:美プロ編集部

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