【施術別】セラピストの種類を徹底リサーチ

毎日更新!2024年04月20日 (土)

【施術別】セラピストの種類を徹底リサーチ

ハンドマッサージ  

目的、施術内容ごとにセラピストの種類を6つに分けました。それぞれのセラピストを紹介します。その他、セラピストのなるための方法も調べたので、セラピストを目指している人は、ぜひ参考にしてくださいね。

セラピストってどんなお仕事?

「療法士」「治療士」と訳されることの多いセラピスト。つまり、専門の知識や技術を駆使して、他人の悩みや症状を治療する人といえるでしょう。そのため、セラピストには、広義の意味で医者や看護師なども含まれるのです。しかし最近は、セラピストをストレスや疲れを癒してくれる人と認識されることも多くなっています。

 

セラピストには、目的や治療方法、対象者によって、多数の種類に分けられます。身体の悩みに対してアプローチするセラピストの中にも、マッサージを行って身体の不調を改善するあん摩マッサージ指圧師や、痩身や骨格の歪みをなおして美しいボディラインをつくるエステティシャンなど、さまざま。

セラピストにはたくさんの種類がありますが、仕事内容は「お客様の悩みや症状を聞くカウンセリングをし、それに対して施術を行う」という部分は共通しています。さらに、日常生活で悩みや症状を改善するためのアドバイスを行うことも。

セラピストを目指す人は、誰にどのような悩みを改善したいかを考えて、キャリアプランを立てましょう。

セラピストの種類について

セラピストは、大きく6つの種類。その中でも、治療方法によってさらに細分化されています。

①ボディセラピスト

お客様の身体にふれて施術を行うこと。痩身エステやフェイシャルトリートメントといった美に働きかける施術をする人や、整体やタイマッサージなど身体の不調を改善するために行う人など、さまざまな種類があります。

・エステティシャン

痩身や小顔矯正、毛穴除去など、美を求める人に対して、機械や手技を使って働きかけます。痩身エステひとつとっても、カッピングやキャビテーションなど、サロンによって施術方法が異なります。

・リフレクソロジスト

足の裏や手のツボを刺激することによって、血行を促進させ、自然治癒力や新陳代謝を高めます。日本には、台湾式・英国式のふたつの流派が存在しているそう。リフレクソロジーに関する認定団体も複数あり、現在盛り上っている業界です。

・カイロプラクター

カイロプラティックは、骨格の歪みや、背骨の異常を調整し、神経の働きを回復させて症状の改善を促します。肩こりや腰痛だけではなく、胃や腸・子宮など、自律神経系と関わる症状にも対応。

・その他のセラピストの種類

・キネシオロジスト

ギリシャ語のキネシス(運動・動き)と、ロゴス(学問)を合成した言葉で、日本語では「人間行動学」や「人間運動学」と呼ばれています。人間の身体にある筋肉が、様々なストレスによって弱くなってしまうという特性を利用し、心身の不調をトータルに改善していくホリスティックな総合セラピーです。

 

・シックネイルケアセラピスト

シックネイルとは巻き爪・肥厚爪などの異常をきたした爪のこと。一般の爪切りとは全く異なり、綺麗に爪と足を作ることを目的とします。技術面だけではなく、爪や皮膚に関する正しい知識を学び、衛生管理や足の構造、爪の構造、皮膚の構造、足・皮膚の病気やトラブル等の幅広い知識も必要とされます。

 

・リンパマッサージ(ドレナージュ)

リンパマッサージ(リンパドレナージュ)とは、リンパの流れを改善することが健康につながるという考えのもとに生み出されたマッサージ手法のこと。医学や解剖生物学の裏づけを持った科学的な技術です。身体の冷え・疲労・ストレスなどの影響を受けやすいリンパ液が滞ることを解消することが目的。

 

・クレイセラピスト

地中深く存在するクレイ(大地のエネルギー)を利用してリラクゼーションやヒーリングを行う自然療法のこと。クレイパウダー・クレイペースト・クレイウォーター・クレイオイル・クレイジェルの5つを用いて、人が本来備えている「健康になろうとする力」を活性化させることが目的。

 

・タクティールタッチセラピスト

解剖心理学、ホルモンや神経伝達物質、ゲートコントロール理論などを科学的根拠として、皮膚をなでる事を基本に指圧などの要素を体系的に組み込み、感覚療法として確立しました。器具を使用せず音や光・温度などを調節し心地よい環境のもとで施術を行う為、セラピストにもお客様にもやさしい療法です。

 

・タイ古式マッサージ

ヨガ・指圧・整体などの流をくむマッサージの仕方で、タイの伝統医学の一つです。頭の先からつま先まで全身くまなくマッサージを行います。掌やひじやひざ、足など色々な部分を使い筋肉を刺激していきます。センと呼ばれるエネルギーラインをゆっくり刺激することで筋肉が緩まり、血流が促され、人間が本来持っている免疫力や自然治癒能力を高める効果があります。

 

・ボディケアセラピスト

東洋医学の考えを基に、ツボや全身の経路にまつわる知識と中国整体医学“推拿(すいな)”の手技などを取り入れ、施術を行います。腕や手を使ってもみほぐすことにより、身体の疲れを取り、腰痛や肩こり、その他のストレスから起こる症状を改善します。

 

②メディカルセラピスト

医療行為を行うことから、国家資格を必要となる場合が多いです。医療セラピストは、働く場は病院や介護施設などが主となります。

・柔道整復師

骨折や脱臼、打撲、捻挫などのけがに対して、整復・固定などの治療を行う人。柔道整復師の施術には、整復法・固定法・後療法の3つがあります。これらの知識をもとに、スポーツトレーナー、ケアマネージャー、機能訓練指導員として働きます。

・はり師/きゅう師

鍼(はり)や灸を用いて、身体の不調を改善すること。東洋医学に基づいた治療法で、自然治癒力を高めて改善を促します。鍼灸師は、高齢化社会がすすむ現代において、体力的な面で手術や投薬による治療ができない年配者からの需要が増加しています。

・あん摩マッサージ指圧師

あん摩といわれる、なでる、押す、揉む、叩くという手法を用いて、肩こり・腰痛などを軽減させます。器具は使わず、手でマッサージを行うのが基本です。患者に対して、問診や検査法を行ってから、施術を行うのが流れ。

・理学療法士

別名PhisicalTherapistとも呼ばれます。怪我や病気などで身体に障害のある人や、障害の発生が予測される人に対して座る・立つ・歩くなどの基本動作の回復や維持、及び障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が送れるように支援します。

・作業療法士

主に総合病院やリハビリテーション施設に勤務し、身体が不自由な人や精神に障害のある人に対して木工・皮細工・陶芸・絵画・レクリエーションなどの様々な作業を通じて治療、訓練し、社会復帰ができるように手助けします。

理学療法との違いは、理学療法が立つ・歩くなどの基本動作の回復に重点を置いているのに対し、作業療法は応用的な動作や社会適応能力を引き出すことを目的とします。

・言語聴覚士

主に医療機関や教育機関に勤務し、言葉によるコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できることを目的とします。コミュニケーションにおける問題の本質や発現メカニズムを明らかにして対処法を見出す為に検査と評価を行い、必要に応じて訓練・指導・助言・その他の援助を行います。

③心理セラピスト

日常でのストレスや悩み・不安、過去のトラウマなど、生活するなかで障壁となっている心理的な負担を軽減し、改善していきます。ストレス社会といわれる現代、心理セラピストの需要は年々高まっています。

・臨床心理士

心の問題を抱えた人に対して、専門の知識を用いてサポートをします。臨床心理士の業務は、クライアントがどのような状態なのかを把握する診療心理査定、心理カウンセリング、問題解決のための臨床心理学地域援助など。心理セラピストのなかでも、最も専門性・信頼性が高い職種です。

・ヒプノセラピスト

睡眠状態に誘導し、潜在意識に働きかけることで問題や原因を探り、解決のアドバイスをする人。トラウマの解消のほか、恐怖症・パニック症・あがり症などに効果があるといわれています。

・産業カウンセラー

企業で働く人のためのカウンセラー。職場でのメンタルヘルスケアから、キャリアアドバイスや職場の人間関係における相談など、心理的な面からサポートします。ハラスメントやブラック企業などが問題視されるようになり、相談室を設ける企業が少しずつ増えています。

その他の心理セラピスト

心理カウンセラー/アートセラピー/絵本セラピスト/ミュージックセラピスト/公認心理士/NLPプラクティショナー/精神対話士/臨床発達心理士/キャリアカウンセラー/スクールカウンセラー/

④リラクゼーションセラピスト

リラックス効果を高め、ストレスを軽減させる施術を行います。五感を刺激することによって、改善を促すのが特徴。リラクゼーションセラピストの中には、ボディに直接働きかけ、リラックス効果を高めることもあります。

・アロマセラピスト

エッセンシャルオイルを用いて、アロマテラピーを行う人。香りで癒し効果を与えるほか、美容成分が配合されたアロマオイルを使って、肌に塗布し肌質改善をすることもあります。

・ミュージックセラピスト

音楽療法で、ストレスや悩みをケアする人のこと。音楽による癒し効果は科学的に評価され、現在ではパーキンソン病やアルツハイマー病の治療に用いられることもあります。医療現場のほか、学校・介護施設・養護学校などが活躍の場です。

・森林セラピスト

森林セラピーは、森を楽しみながら健康維持や病気の予防、ストレスの軽減を図ること。森林セラピストは、訪れた人を案内し、健康に対するアドバイスを行います。森林セラピーのなかには、ヨガやウォーキング、温泉などさまざまなプログラムが用意されています。

⑤エネルギーセラピスト

人間が持っている「気」や、物質が持っているエネルギーを用いて、癒しを与えたり、身体の不調を改善していきます。エネルギーセラピストは、科学的に証明されていない分野であることから、日本での認知度は低いです。

・気功師

中国発祥の民間療法のひとつ。人間の体内あるエネルギー「気」を与え、病気の治療を行います。気功の種類は大きくふたつ。そのうち認知度の高いのは、病気を治すためには悪い気を出して、よい気を身体に取り込む外気功。

・レイキセラピスト

レイキとは「自然の気」を指し、癒しや体調の改善へと導きます。治療方法は、患部に軽く手を当て、手のひらからエネルギーを流して行われます。レイキは誰にでもあり、修行しなくても、扱えるそう。

その他のエネルギーセラピスト

エンジェルセラピスト/ホメオセラピスト/SEヒーリング/フラワーエッセンスセラピスト/瞑想セラピスト/パワーストーンセラピスト/レイキアチューメントヨガ

⑥フードセラピスト

食べ物や、食生活を見直すことによって、ストレスとなっている原因を取り除くこと。フードセラピストは、学校の給食センターのほか、ジムに在中して働くこともあります。

・ハーブセラピスト

ハーブがもつパワーに着目し、効能・利用方法についての高い知識を持って、癒しや自然治癒力を高める方法を提案する人。ハーバルセラピスト、メディカルハーブコーディネーターなど、協会によって呼び方はさまざま。

・ファスティングセラピスト

ファスティング(断食)についての知識を持ち、アドバイス・サポートを行う人。現在では、ファスティング専用の施設も誕生し、ダイエットや健康への関心の高い人から注目を集めています。

その他のフードセラピスト

薬膳セラピスト/オーガニックフードセラピスト/ビオフードセラピスト/サプリメントインストラクター/ビューティーフードセラピスト

さまざまなセラピストを紹介してきましたが、エネルギーとボディ、リラクゼーションと医療など組み合わせて治療・施術を行うケースもあります。そのため、今後もますます新しい種類のセラピストが誕生していくでしょう。

セラピストになるには

専門の知識について勉強が必要です。通信講座や、専門スクール、サロンでの研修を利用して、知識や技術を身に付けましょう。国家資格が必要なセラピストの場合は、それぞれの専門学校を修了することが必須。

臨床心理士を目指す場合、国家試験を受けるためには「指定の大学院を修了した者」「医師免許取得者で、必要な心理臨床経験2年以上を有する者」という高いハードルがあるため、早い段階からキャリアプランを立てることがポイント。

自分がどのようなセラピストになりたいかをふまえて、プロを目指しましょう。

セラピストになるための情報まとめ

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