美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.01.07

作成:2016.04.16

美容師

正しいハサミの持ち方を身につけよう! 美容師のハサミの持ち方と練習方法

美容師の仕事になくてはならないのが “ハサミ”です。お客様に喜んでもらうためにも、仕事道具のハサミにはこだわりたいですよね。どんな種類のハサミを使うのか、どのぐらいの大きさのものが自分に合っているのかを考えてハサミを選んでいる人も多いと思います。

でも、ちょっと待って! みなさんは普段、ハサミをどんなふうに持っていますか? 正しい持ち方でハサミを持っているでしょうか?

 

自分に合ったハサミを選ぶためには、その前に正しいハサミの持ち方を知っておくことが大切です。どんなに素晴らしいハサミを使っていても、間違った持ち方をしていては良いカットはできません。ここでは、ハサミの持ち方や練習方法などをご紹介していきます。

用途でハサミの持ち方が変わるの?

紙を切ったりする時や裁縫・工作のときに布や物を切ったりと、髪を切る以外にもハサミっていろいろなことをするために使いますよね。例えば紙を切る時、あなたはどんな風にハサミを使っていますか? 親指と人差し指を使ってチョキチョキ…という感じで切りますよね。美容師のハサミも基本的な使い方は同じですが、持ち方や使う指など、普通のハサミの使い方とは違う点がいくつかあります。

 

これを念頭において、さっそく美容師のハサミの使い方を見て行きましょう。

“動く刃”と“静かな刃”ってなに?

まずはハサミの部位について確認しておきましょう。ハサミには「動刃」と「静刃」の2つがあります。動刃はヒットポイントと呼ばれるゴムがついた突起部分のある方の刃のこと。もう1つの静刃は、ハンドルの穴部分に小指を引っ掛ける部分がある刃のことです。

 

指は親指と薬指を使います。ここが他のハサミを使う時と少し違いますね。美容用のハサミを使う時は動刃の穴に親指、静刃の穴に薬指を入れて、小指掛に小指を引っ掛けるように持って下さい。

 

親指だけを動かして使う美容師のハサミ

次にハサミの正しい使い方を見ていきましょう。ポイントは「親指だけを動かす」ということ。普通のハサミを使うときは、親指と人差し指あるいは中指を一緒に動かしますが、美容師の場合は親指だけを動かします。

 

これは片方の刃を動かさないようにすることで、安定したカットを実現させるため。両方の刃を一緒に動かしてしまうと、ハサミが安定せず、切れ目がガタガタになってしまうのです。反対にハサミを安定させれば刃がブレることなく、髪を真っ直ぐに切ることができます。親指で使う刃を「動刃」、薬指で使う刃の方を「静刃」と呼ぶのも、こういう理由があるからなんですね。

 

ハサミの正しい使い方を身につけましょう!

正しいハサミの使い方が分かったら、あとは練習あるのみです! 静刃を動かすことなく、動刃だけを動かすことができるようになるまで、ひたすら練習していきます。

 

ここではそのための練習方法をご紹介。時間あるいは回数を決めて、毎日練習していきましょう。

“エアカット”で筋力をつけよう

最初はハサミを持たずに練習してみましょう。やり方は下記の動作を順番に行って、あとはそれを繰り返すだけ。何回かやってみると分かると思いますが、この練習かなりきついです。手を上げたまま親指だけを動かすのって思ったよりも筋肉を使います。安定したカットができるようになるためにも、まずは必要な筋力トレーニングをしてみましょう。最初のうちは腕が疲れたり、親指がつりそうになることもあると思いますが、めげずに続けることが大切です!

 

1:まっすぐに伸ばした手を目線の高さまであげる

2:手の甲が斜め内側に来るよう角度を変える

3:ハサミを開閉させるときのように、親指を上下する

※練習中は指を動かすことだけでなく、常に正しい姿勢でいることも心掛けましょう。

新聞紙を使ったカットの練習方法

次は真っ直ぐにカットする練習をしてみましょう。

 

新聞紙を使った練習方法が有名なのでこちらの方法をご紹介します。

練習3を行う時は、新聞紙を水平に切るだけでなく、同じ幅で切ることも意識してみましょう。いつでも同じカットができるようになりますよ。

 

1:レシートの横幅を目安にして、新聞(日本語)を横に真っ直ぐ切ります。

※文字と垂直になるように切って下さい。

2:レシート幅に切った新聞を縦にして、切っていく

3:横に並んだ文字を目安にして水平に切れたか確認しながら、切り続ける

 

ハサミの正しい持ち方やカットの方法を見てきましたが、いかがでしたか?

 

練習を始めてすぐは腕がすぐに疲れたり、最初のうちは過って手をケガしてしまうこともあるので、気をつけながら、練習してくださいね。

Author:美プロ編集部

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