美容スペシャリストな自分になるために

更新:2016.06.22

作成:2016.05.09

美容師

美容師にとって大切なサロンの下地! 立地や物件の選び方


開業準備を始める際にまずおこなうことは、店舗の場所と物件を決めていくことです。店舗が決まらないとその他の事を決めていくのも難しいですよね。さて、いざ決めるとなると、立地や物件ってどのような条件で探せばいいものでしょうか?
 
立地や物件選びは、ダイレクトにコストに直結するものです。一度決めてしまうと、その後に「やっぱり他のところに…」というわけにはいかないですよね。さらには、開業後のお店の売り上げにも大きく関わってきます。きっちりとした下準備をして、コンセプトに合うような立地や物件を後悔のないように決めて行きましょう。

どのような場所を選んだらいいの?

立地を選ぶ時にオススメなのはやはり目に付きやすい場所にあるということです。駆け込みのお客様に来店していただくことも出来ますし、目立つ場所にある、ということ自体がサロンの宣伝になります。隠れ家的にしたい、というようなコンセプトがあれば別ですが、なるべく多くのお客様に来店してほしいと考えるのなら、費用は多少かかるとしても、そこは宣伝費と割り切って、なるべく目に付きやすい場所を選ぶべきです。
 

立地を選ぶために実際にしていくこと

サロンのコンセプトにあった場所を選ぶために必要なこと、それは候補地の市場調査です。しかし、急に市場調査と言われても、どんなことを調べたらいいのかパッとは思いつきませんよね。そんな人の為に今回は、市場調査の大きな項目をいくつか紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。

人口調査

市場調査のもっとも基本になる部分で、特に性別と年齢層を確認することで、その場所がコンセプトにあった場所なのかの目安になります。市町村のホームページなどで確認できることも多いので、必ずチェックしておきましょう。また、人数を世帯数で割ることで、その土地に家族が多いのか単身者が多いのか、ということも確認できるので、数字をただ見るだけではなく、そこから必要な情報を引き出すなど工夫していくことが必要です。

周辺施設

周辺施設もしっかりチェックしておきましょう。駅や大きな商業施設の近くは人の流れは多くなりますが、駅の近くでも人通りの少ない通りもあります。また、周りにどのような施設があるのかということで集客層が変わるので、店舗の営業時間やメニューも立地に合わせていくことが必要ですよね。きちんとコンセプトにあった場所かどうかということを確認するためにも、周りにどのような施設があるのかを確認しておきましょう。
 
また、立地がいい場所ほどライバル店も多くなります。施設だけでなく、ライバル店にはどのような種類のサロンがあるのかを確認しておくことで、その地域ではどういう店舗が生き残っていけるのかを開業前から考えることが可能です。開業後にどのように店舗を運営していくかの大きな指針となるので、周りのライバル店についてもきちんとチェックしておきましょう。

車の交通量、歩行者数

交通量や、歩行者数は数字でチェックすることは難しいので、自分で行って確認してみることが大切です。例えばオフィス街の場合、平日は勤務のため人は多いが、休日は全く人がいなかったりします。また商店街などは絶えず通行人がいるので集客に向いていると思いがちですが、実際には通勤者が多く素通りされてしまう、なんてこともありますよね。
 
また、これらの市場調査にあわせて、市街地では営業時間を遅くする、ビジネス街では祝日は休みにする、というように営業のスタイルを変えたり、郊外で開業する場合は駐車スペースを確保しておく、というようなことまで気を配っていきましょう。
 

物件の選び方

立地を決めたら次は物件選びです。サロン開業の際の物件は主に二つの種類に分けられます。すべてが自分の思い通りという物件を探すのはとても難しいことなので、時には自分の納得できる範囲で妥協することも大切ですよ。

テナント物件(居抜き物件)

テナント(居抜き)物件とは、前のテナントが使用していた内装や設備・什器などがそのまま残っている物件のこと。以前、そこにいたテナント側との交渉次第ですが、スケルトン物件より必要経費が格段に安くなります。この際に気をつけなければならないことが、素人判断で設備の状態を判断しないこと。きちんと専門業者に判断してもらってから交渉などに入るようにしていきましょう。
 

スケルトン物件

スケルトン物件とは、室内が建物の骨組みのみ(場所のみ)で内装や設備などがない物件のこと。スケルトン物件の場合は、内装・外装から設備工事や什器の準備まで自分自身でおこなうことが必要になるため、居抜き物件の何十倍もの費用がかかるといわれています。しかし、その分自分の思い通りに店舗作りをしていくことができます。
 


 
物件としては主にこの2つのパターンに分けられますが、小規模サロンなどでは自宅やアパートの一室を改装するという場合も。どの場合でも、内装や設備に関しては素人目ではなく専門の業者に相談しながら物件を選んでいきましょう。
 
 
立地・物件はサロンの下地とも言えるもの。立地・物件がきちんと決まっていくことが、開業後の店舗運営にも大きく関わってきます。コンセプトからずれないように意識しながら、自分の納得のいく店舗が作れるようにきちんとした下調べと調査をおこなっていきましょう。

Author:美プロ編集部

この記事に関連するキーワード

関連求人を探す

expand_less