美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.02.13

作成:2017.04.14

美容師

美容師特有の腱鞘炎の原因とその対策

髪をカットする作業
腱鞘炎に悩まされている美容師が多く、痛みを我慢しながら仕事をしている人も少なくありません。そこで今回は、腱鞘炎はどのような状態なのか、改善する方法はあるのかなど詳しくご紹介していきたいと思います。原因を知って対策していきましょう。

腱鞘炎とは炎症である

手首や指を動かす際に人の身体は「腱」を使います。この「腱」というのは、筋肉の力を伝えるひも状のもので、この腱が浮き上がらないように、抑える役割をしているのが、「腱鞘」です。腱鞘とはトンネルのような形をしており、そのトンネルをくぐるように腱が通っています。
 
この腱や腱鞘が炎症している状態のことを、「腱鞘炎」と呼びます。腱鞘炎は、腱や腱鞘が疲れているとき、その疲れを取らず同じ動きを酷使したときになりやすいと言われています。

腱鞘炎はどのような症状?

炎症していない腱や腱鞘は、滑らかに動くことで痛みなどを感じることはありませんが、炎症していることにより、滑らかに動かず擦れてしまい、そこで痛みが出てきます。炎症が悪化してしまうと、腱鞘のトンネルを、腱が通ることが難しくなり、無理して動かすことで「カクン」「バキッ」など音と痛みが出てきます。
 
さらに悪化してしまうと、動かすこと自体ままならなくなってしまいます。美容師の中でも、シザーを使ってカットするときや、ロッドを巻くときなど、同じ動作が続く場合に、痛みを感じる人が多いです。

腱鞘炎の対策法は?

腱鞘炎サポート

ストレッチをする

人が体を動かすときに必要なのが、筋肉です。この筋肉が固くなってしまうと、腱を上手に引っ張れなくなってしまうので、できるだけ毎日、気になる部分だけではなく全身をストレッチしましょう。

休みの日は動かさないようにする

同じ動作を酷使し、腱鞘炎になってしまった美容師の人は、休みの日などなるべく動かさないようにするのがポイントです。利き手ではない方の手を使って生活するなどし、腱鞘炎を引き起こしている方を、安静にさせましょう。

サポーターを活用する

腱鞘炎になったからと言って、痛みが引くまで休みをとることも難しいですよね。痛みを引き起こしている場合や、予防のためにサポーターを活用しましょう。手のサポートや固定してあげることで、腱鞘炎の対策にもなります。

腱鞘炎は美容師がなりやすい症状

髪を触る美容師
腱鞘炎とは、美容師など同じ動きを酷使する人に多くあらわれる症状です。腱鞘炎になっていないから大丈夫と考えていても、なってしまう可能性は十分あります。
 
日頃から対策をすることで、腱鞘炎の予防になります。症状が出ている人は、ストレッチなど対策法を試してみて、それでも改善されない場合は、病院に行くことをおすすめします。

Author:美プロ編集部

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