美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.04.10

作成:2017.04.21

美容師

美容師なら克服したい、硬い髪質のカットについて

秋の木々に囲まれる男性
 

硬い髪質(硬毛)のメンズカットが苦手な美容師は多いのではないでしょうか?トップよりもサイドにボリュームが出すぎてしまい、おかしなシルエットになってしまうことが多いです。そこで今回は、硬い髪質のメンズカットの方法について解説をしていきます。

ポイント1「中途半端な長さにしない」

硬い髪質のメンズカットは、カウンセリングのときにお客様に中途半端な長さにしないことをしっかりと伝えることから始めましょう。

硬毛は根本からの立ち上がりが強く、中途半端な長さにしてしまうと、ベテラン美容師でもトップよりもサイドにボリュームが出てしまう難しいカットです。
 

なるべく短くするか、もしくは髪の毛の重みでボリュームダウンするくらいの長さに伸ばしてもらうというのが、1番のポイントです。

美容師のカットは、髪の毛を切るだけではなく、提案をしてなるべくお客様のスタイルがより良くになるように導いてあげることでもあるので、自信を持ってお客様に提案をしてみてください。

 
バリカンをする美容師

ポイント2「セニングを入れすぎない」

硬い髪質のメンズカットは、たくさんセニングを入れてボリュームダウンさせれば良いのではないか。と思う美容師も多いと思います。確かに硬毛の場合、セニングをたくさん入れることで、髪の毛に動きが出やすくなるので、セットしやすくなります。

 

しかし、セニングをいれすぎてしまうと、根本に短い髪の毛がたくさん作られてしまうので、サイドの毛の立ち上がりが良くなり、さらにボリュームが出てしまうので注意が必要です。

セニングを入れる際は、なるべくボリュームを抑えるために入れるのではなく、毛先のブラント感を取るくらいにしてみてください。

ポイント3「六角形のシルエットを意識する」

硬い髪質のメンズカットで大切なのは、六角形のシルエットを意識することです。特にサイドのボリュームが出やすい硬毛のメンズショートカットの場合はシルエットを意識せずにカットしてしまうと、サイドを削りすぎてしまい縦長のシルエットになってしまいがち。

 

全体的なバランスをチェックしながら、サイドのボリュームをセニングで落としつつ、トップを立ち上げてシルエットバランスを整えましょう。トップを立ち上げることでサイドにボリューム感が目立たなくなるので、サイド自体のカットを最小限に抑えながら、理想的な六角形のシルエットに見せることができます。

3点を意識するだけで苦手を克服

特殊カットの女性
 
美容師の数あるカットの中でも、特に難しいカットとされている硬い髪質のメンズカット。今回ご紹介したように、「長さ」、「セニング」、「シルエット」を意識することで、サイドのボリューム感を取り除き、素敵なシルエットを作ることができます。みなさんもぜひチャレンジしてみてください。
 
ちなみに、硬毛メンズショートカットは仕上げのスタイリング剤が必須になるので、正しいワックスの付け方なども覚えておくようにしてくださいね。

Author:美プロ編集部

関連求人を探す

expand_less