美容スペシャリストな自分になるために

更新:2017.12.12

作成:2017.04.24

美容師

美容師とディーラーの付き合い方


 
この記事では、将来的にサロン展開を考えている美容師に向けて、サロン立ち上げ時に必要になる商品や機材などを紹介すると共に、技術向上に向けた勉強会の実施方法について解説していきます。将来的にサロン経営を考えているという美容師は、ぜひ参考にしてください。

美容室ディーラーとは

美容室が営業をする上で欠かせないのがディーラーの存在です。ハサミやシャンプーからカラーやパーマに使う薬剤まで、業務に使うほとんどのものをディーラーからお店に仕入れます。美容商材の供給については、IT環境や物流システムの発展で注文から1~2日後の納品が可能になるなど、かなり進歩している様子。そこで最近では、美容室ディーラーには美容商材の供給だけでなく、更なる付加価値が求められるようになってきました。
 
人口減少や少子高齢化の影響で、美容室の経営環境は年々厳しくなっています。サロンのオーナーと美容室ディーラーの担当者は美容商材の導入を通じて売り上げの話から経営状態までいろいろな会話を交わすもの。ディーラー側も、担当するサロンへの来客数が多ければ多いほど薬剤の取り扱いなども増えるので、サロンの経営状態を気にかけています。こういった流れから、美容室ディーラーはサロン経営の現状分析から目標設定、生産性の向上など具体的なアドバイスをすることも少なくないよう。また最近では、ブログやTwitterなどを使ったSNSでの宣伝方法を教えているディーラーも登場しています。サロンの内側にいては気付けないようなアドバイスをもらえるかもしれないので、商材の取引だけにとどまらない良好な関係を築けるようにしておきたいですね。
 

サロンを展開していくために必要な商品・機材

サロン立ち上げ時というのは、とてもお金がかかるもので、さまざまな機材が必要です。なかでも大切なのは「シャンプー台」、「薬剤」の2つです。それぞれ簡単に説明していきます。
 

「シャンプー台」

シャンプー台はサロンの顔と言っても過言ではありません。施術を受けたお客様はシャンプー台に横になることが多く、寝心地などにも気を遣う必要があります。最近では、バックシャンプーが主流です。
 
しかし、特にお年寄りの場合は、バックシャンプーで首が痛くなってしまうというお客様もいるので、なるべくサイドとバッグ両方のシャンプー台を備え付けるようにしましょう。ディーラーでは新品と中古品の2種類を販売していますが、おすすめは中古品です。
 
中古品でも案外良質で安価なシャンプー台が数多く出回っています。契約しているディーラーがあれば問い合わせてみましょう。
 

「薬剤」

シャンプー台の次に大切なのは薬剤です。ディーラーは数多くの薬剤を揃えているので、その分選ぶことがとても難しいでしょう。いろいろな薬剤を紹介してもらうのもよいですが、紹介されすぎてしまうと「結局どれがいいの?!」と分からなくなってしまうことがよくあります。
 
そのようなときは、ディーラーにサンプルをもらい人毛で試してみることをおすすめします。その場合はサロンのスタッフの髪の毛を借りるとよいでしょう。サンプルを使う時には、カラー剤の場合、なるべくベーシックカラーのブラウンやベージュなどを単品で使い発色を見てみます。パーマ剤の場合は、リッジやカールの出方などをしっかりと見るようにします。
 
また、お客様の目の前でカラー剤を調合するような演出をしているサロンの場合は、次々にカラー剤を変えるとお客様に不安感を与えてしまうので、なるべく慎重に選ぶようにしましょう。
 

商品知識向上のための勉強会の実施


 
新しい商品を導入する場合、多くのサロンが美容師達の商品知識を向上させるための勉強会を実施します。勉強会はディーラーに申し込むと、導入予定の商品の実演をしてもらうことができます。
 
勉強会の内容は、それぞれの薬剤の反応の仕方やプロセスなどを学ぶというものです。新たな商品を導入する場合は、その商品に対する知識が深まり、さまざまな形でメニュー展開などもできます。
 
例えばトリートメントの場合、「vol.1」、「vol.2」、「vol.3」と3プロセスある商品の場合、「vol.1」「vol.2」を使用すると通常タイプのトリートメントですが、「vol.3」を使用することでよりトリートメント効果が高まるといった商品もあるので、トリートメントメニューの内容を増やすことができます。

美容師からディーラーへの転職

ちなみに、美容師からディーラーへは比較的転職しやすいと考えられています。美容室ディーラーの求人を見てみると、美容師免許を持っている人を歓迎している求人が多め。これまで美容師として働いていた人が、未経験から転職したというケースも少なくありません。実際に美容室で働いていた人の方が実体験や知識から商品を語ることができるため、説得力が増すのでしょう。
 
ディーラーの仕事で最も大事なことは、様々な機器や薬剤の魅力をプレゼンし、サロンに取り扱ってもらうこと。そんな時、美容師としての技術があれば実際に施術しながらプレゼンすることも可能ですよね。これは美容師がディーラーに転職する時の大きなメリットです。もちろん、売り込みがメインの仕事になるので営業経験などがあると転職にはより有利に働きます。

サロンをより良くする方法を考えましょう!


 
ディーラーとサロンは、とても深い関係性があり、優秀なディーラーの場合、サロンに合った商品を見極める力を持っていて、客層に合わせた商品やメニュー展開ができます。サロンを立ち上げる際はディーラーの担当者にどのような商品や機材などを取り入れるべきか相談してみましょう。
 
また、取り入れた商品をどのようにメニュー展開できるのか、ディーラーに相談するのもよい方法です。ディーラーとうまく付き合って、より良いサロンを作りましょう。

Author:美プロ編集部

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