美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.10.17

作成:2016.05.26

ネイリスト

爪を長くしたい時に大活躍の“スカルプチュアネイル”と“ネイルチップ”!


 

「爪を長くしたい」というお客様の要望があった時、どういった施術方法が適しているかあなたは知っていますか? ネイルにはいくつかの施術法がありますが、ジェルネイルは自爪にコーティングを行う施術方法なので長さを出すのには向いておらず、ポリッシュネイルも自爪にカラー剤を塗布するもののため長さを出すといったものではありません。そんな時にオススメなのがスカルプチュアネイルとネイルチップなのです。

 

スカルプチュアネイルとネイルチップは両方とも、人工爪をつけることで長さを出す事を可能にします。それぞれの特徴や施術方法が異なりますので、どんな違いがあるのか紹介していきます。どちらがお客様の求めている施術方法なのか理解するために、ぜひ読んでみてくださいね。

スカルプチュアネイルとネイルチップの違い

両方とも人工の付け爪の一種ですが、特徴や施術方法は大きく違います。スカルプチュアネイルでは自爪の上や先端から、本来の爪の長さを延長してスカルプと呼ばれる人工爪を形成していきます。イメージとしては、自分の爪に合った頑丈な付け爪を作るような感じです。

 

それに対して、ネイルチップは既製品としてある付け爪を自爪全体に覆うように張り付ける方法になります。それぞれ、自分専用の付け爪と既製品の付け爪という違いだと考えれば、分かりやすいかもしれませんね。

スカルプチュアネイルとは


 

スカルプチュアネイルは、別名アクリリックネイルとも呼ばれており、アクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜることで出来るミクスチャーという原材料を使って、人工爪を形成していく技法です。フォームという土台を指に取り付け、ミクスチャーを爪とフォームに乗せてから爪の境目をなくすように整えると、スカルプチュアネイルが完成します。

 

スカルプチュアネイルは装飾用だけでなく、短すぎたり亀裂が入っている爪を補強することができるため、長さのあるネイルデザインが好みの人だけでなくこのような緊急事態にも重宝されています。

 

また、自爪と合体しているためネイルチップのように衝撃を与えた事で剥がれ落ちてしまうこともなく、水にも強いので付けた後も生活に支障をきたす事はないのですが、付け外しをする際にはジェルネイルと同様、サンディングが必要だったり専用の溶液での除去が必要になったりするので、ネイルサロンへ行く必要があり少し手間と感じる人もいるようです。万が一、自宅などで思いもよらぬ形で剥がれてしまったら爪を痛めてしまうという側面もあるのです。

スカルプチュアネイルのメリット・デメリット

スカルプチュアネイルをする事で、メリットやデメリットがあるのできちんと把握して、お客様に聞かれた際には詳しく説明できるようにしておきましょう。

メリット

爪の変形や割れやすさを保護する

スカルプチュアネイルは元々医療用に使われていただけあって、爪を保護するといった事に対してはピカイチの技法。固い爪を作ることができるので、指先を酷使する仕事で爪を痛めやすいと悩んでいる人にオススメです。

 

独特のネイルアートを楽しむことが出来る

アクリルパウダーには様々な色や種類があり、アクリルパウダーを変えることで好きなアートが楽しめます。ミクスチャーを何度も塗り重ねることで、自由に厚さや長さを作ることができるので、立体的なネイルアートやストーンなどの装飾品を大量に使ったデコネイルをする場合はスカルプチュアネイルがオススメですよ。

デメリット

施術に時間がかかる

スカルプチュアネイルには時間がかかり、10本の指すべてを施術するためには2時間前後がかかってしまいます。ネイルアートの内容によってはそれ以上の時間がかかってしまうこともあるので、施術するのは時間に余裕のある時だけにしましょうね。

 

爪が痛みやすい

施術前に爪を削ったり、オフに刺激の強い溶剤を使用したりするため爪はどうしても痛みやすくなってしまいます。あまり頻繁に付け外しを行うと自爪が痛んでしまうので、爪の様子を見ながら施術を行いましょう。

 

オフやお直しが大変

自爪が伸びると爪とスカルプの間に隙間ができてしまい、この隙間を放っておくとカビが発生する恐れが。それを防ぐために、隙間ができたらすぐにオフをするか、フィルインと呼ばれるお直しをする必要があります。フィルインは、スカルプの浮いてしまった部分を削り、再度ミクスチャーを乗せなおすことで完成。そのタイミングはスカルプをつけてから約2週間程度が目安になるので、施術からどれくらい時間が経ったか自分でも気にしておきましょう。

ネイルチップとは

ネイルチップはその名の通り爪につけるチップのこと。既製品として形が決まっているチップを使うので、自分の爪にぴったりの形にはなりませんが、スカルプチュアネイルより簡単にネイルを楽しむことができます。

 

ドラッグストアなどで売られているネイルチップも多く、両面テープや専用の接着剤で爪につけて使用するので付け外しが簡単。透明なネイルチップを爪に近い形に加工して、希望通りのアートデザインを施してくれるサロンがあるほか、自分でオリジナルのネイルチップを作ることもできますよ。

 

ネイルチップのメリット・デメリット

次はネイルチップのメリット・デメリットについて紹介していきます。手軽に爪を彩ることができるネイルチップですが、デメリットももちろんあります。

メリット

付け外しが簡単で場面に合わせたネイルが楽しめる

ネイルチップのメリットはスカルプチュアネイルと違い付け外しが簡単なこと。普段はネイルができないという人でも、イベントなどに合わせて手軽にネイルを楽しむことができます。結婚式のような華やかな場所でネイルを楽しみたい人にもオススメです。

 

メリット・短時間でネイルが楽しめる

ネイルチップを爪につけるだけなので、短時間で施術できるのもメリットの一つ。最近のネイルサロンでは自分の爪に合わせた形のネイルチップを頼んでおくこともできるので、サロンで施術してもらわなくてもネイルを楽しめるのです。

デメリット

ネイルチップが取れやすい

他の施術方法と比べると、圧倒的に取れやすいのがネイルチップのデメリット。両面テープや接着剤でつけているので装着し直すのも簡単ですが、何度もやっているとネイルチップが使えなくなってしまいます。装着前の爪のケアをきちんと行い、接着の際にゴミが混ざらないようにすると外れにくくなるので、ネイルチップをつける時は爪のケアを怠らないように注意しましょう。

 


 

爪を長くしたい時の施術方法として紹介してきましたが、スカルプチュアとネイルチップは爪を保護したり場面に合わせてネイルを変えたい時にも大活躍! お客様に満足してもらうために、的確な施術方法を薦められるようにしておきましょう。

Author:美プロ編集部

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