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作成:2017.04.18

特集

髪を飾るのはオシャレのため…じゃない!? 世界各国の“髪”についての文化

もっとかわいくなりたいと、ヘアアレンジにこだわる女子は多いはず。ですが世界にはオシャレ以外にも、様々な理由で髪型を工夫したり髪飾りをつけたりする人がいるようです。今回はオシャレの裏に隠された、世界各国の“髪”についての文化を見ていきましょう。

ファッションとしてのドレッドヘアはNG!?

2016年、歌手のジャスティン・ビーバーがドレッドヘアにイメチェンした際にバッシングを受けたことがありました。「なんで髪型を変えただけで批判されるの?」と疑問に思った人もいるかもしれませんが、黒人文化を背景に生まれたドレッドヘアを、白人のジャスティンが単なるファッションとして取り入れたことで批判が集まってしまったようです。
 
そもそもドレッドヘアブームの中心地であるジャマイカには、「ラスタファリアニズム」という宗教運動があります。その教えに「自分の体を大切にして、刃物をあてない」というものがあり、髪をハサミなどで切らずに伸ばしっぱなしにしたことがドレッドヘアが生まれるきっかけに。アフリカ系の人は髪質的に、髪を伸ばしっぱなしにして櫛を入れずにいるとドレッドヘアになるという背景もありました。
 
批判を受けたジャスティンは結局、ドレッドヘアをやめて丸刈りに。単なるオシャレのつもりでも大炎上してしまうくらい、ドレッドヘアにはデリケートな事情があったんですね。
 
また髪についての文化があるのは、ジャマイカだけではありません。ハワイでフラダンスをする女性には、長い髪の人が多いのですが、これにもちゃんとした理由があります。髪にはその人が持っている“マナ”という力が宿るとされていて、フラダンサーたちはできるだけ髪を長くするように努めるそう。長い髪は単なるオシャレではなく、スピリチュアルな意味が込められているようです。

かんざし=耳かきは庶民の知恵

髪型だけでなく、髪飾りに文化的な意味が含まれていることも。江戸時代の女性の間で大流行し、今でもオシャレのために使われる「かんざし」ですが、ネット上で「かわいいかんざし買おうと思ったら耳かきだった」「かんざしかと思ったら耳かきで髪の毛まとめてたでござる」という声が多数上がっているほど、かんざしと耳かきは形がそっくり。
 
実はこの形状にも文化的な背景があります。江戸時代には町の人が贅沢を取り締まられることがあったのですが、その時に実用品だと言い張るために、かんざしの先に耳かきがつけられるようになったそう。あなたが普段からオシャレのつもりでやっているヘアアレンジや髪飾りにも、実は意外な意味が隠されているかも。興味がある人は一度調べてみては?
 
画像出典:Trevor Cameron / Reggae Charlie (from Flickr, CC BY 2.0)

Author:美プロ編集部

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