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美容師ならでは?暗黙のルールや法律について

美容師の業界には、本人たちにとっては当たり前でも傍から見ると風変わりな法律や暗黙のルールがあります。それにはどんなものがあるのでしょうか?

美容師は男性の髪をカットできない?

2015年に総理大臣が美容室でカットだけをしたところ「美容師法に違反するのではないか」と騒動になりました。当時は「美容師がパーマや化粧などの美容行為を伴わない男性をカットしてはいけない」と厚生労働省の通知で規定されていたからです。

背景には理容師と明確に客層を分けるという目的がありました。規定の中には「理容師がカットを伴わない男性にパーマをかけてはいけない」ということも記載されています。もっとも騒動になった時点ではほとんど守られておらず時代錯誤だったため、同年7月にこの通知は廃止されました。

居残りや休日の研修に給料は出ない?

美容師はサロンの営業時間以外にも自分の腕を磨くために練習したり、研修を受けたりします。

そのためサロンに夜遅くまで居残ったり、休日も出向いたりしています。ただし、これらに対しての給料は出ないのが暗黙のルールになっているそう。

自主的に、またサロン側はあくまでも練習や研修の場所と機会を提供しているだけという位置づけのため、労働にはあたらないということになっているのだとか。もちろん居残りや研修を受けないことが処分や減給の対象になるなら、普段も給料を出さないと労働基準法に抵触する可能性が高いです。

納得いかないルールには勇気を出して

サロンごとに暗黙のルールが設けられている場合もあります。例えば勤務前日にニンニクを食べるのは禁止されていたり、タバコが吸えなかったりするなど。時には理不尽に感じるルールもあります。

もし納得がいかなければ、まずはそれが設けられた背景を理解します。ニンニクやタバコならお客様に不快な思いをさせないため。けれども、ルールを設けることによりデメリットの方が多ければ、改善できるよう提案してみましょう。良心的なサロンであれば前向きに検討してくれるはずです。

法律やルールには理由がある

一見風変わりに見える美容師の法律や暗黙のルールも、やみくもに決められたわけではなく必ずそうしなければいけなかった理由があります。ただ頭ごなしに従うよりも、その背景を理解すると納得しやすいでしょう。ただし風変わりに見えてしまうのは現状に合っていない証拠です。改善点があれば積極的に提案しましょう。美容師法や労働基準法の知識も役に立ちます。

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