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変化した結婚式のスタイル【届け出挙式編】

派手婚の真逆!? 届け出挙式を紹介

2017年2月に、北海道苫小牧市で一風変わった結婚式が行われました。市役所で届け出を出してそのまま式を挙げる「届け出挙式」です。結婚式といえば一生に一度のハレの日。一昔前は「派手婚・地味婚」という言葉も流行りました。挙式時間は最短15分で終わることもあるという、効率化重視の挙式は、どのようにして生まれたのでしょうか。

届け出挙式とは?

婚姻届を持っていくだけでできる届け出挙式

届け出挙式とは、婚姻届を提出した市役所でそのまま挙式を挙げることです。式の流れは誓いの言葉から指輪交換、宣誓書へのサインなど、結婚式とほぼ同じ。私服のまま婚姻届を持っていくだけで結婚式が挙げられます。

はじめて届け出挙式を行ったのは北海道苫小牧市の市役所。2月14日のバレンタインデーで、市長が司式者となって結婚式を挙げたそうです。現在は北海道の苫小牧市・東京都足立区役所・三重県鈴鹿市役所の3ヵ所で届け出結婚式ができることを公言しています。受け付けている市役所はほかにもあるそうなので、興味のある方は問い合わせてみてもいいかもしれません。

費用とサービス内容は?

どの市役所も基本的に無料で結婚式を行っています。市役所によって違いはありますが、ドレスやブーケの貸し出しもOK。少人数であれば家族や友人を招待できます。ただ予約が必要になるので「思い立ったが吉日」というようにすぐに婚姻届を出して挙式はできません。

全国に先駆けて届け出挙式を行った北海道苫小牧市を例にとると、実施日があらかじめ決められており、好きな日に予約を入れて結婚式を行うようです。苫小牧市が無料で貸し出しているのはブーケ・ブートニア・ベール・リングピローで、挙式後には結婚誓約書がもらえます。会場は市役所の本会議場。挙式自体は15~20分ほどで終わりますが、普段は立ち入ることのできない場所で、人目を気にすることなく静かな空間で結婚式が挙げられます。

届け出挙式はこれから増えるの?

北海道の苫小牧市で結婚式を行ったのは40代の夫婦。「年齢的に見て大々的に結婚式を行うのは恥ずかしいけれど、しなかったら寂しい」という気持ちから今回の結婚式を挙げたのだそうです。

最近では熟年結婚や高齢結婚も増えています。それだけでなく、「費用はないけど形だけでも式を挙げたい」「再婚だから公にしたくない。でもお世話になった人たちに見届けてほしい」など、さまざまな理由から届け出挙式を希望するカップルが多いそうです。

オシャレで華々しい結婚式スタイルが確立されていく一方、結婚することを公言しにくい、またはさして公言する必要もない、という方向けの結婚式のスタイルも生まれています。式の規模は違っても、「幸せな思い出を形にしたい」という気持ちは一緒ですよね。届け出挙式はささやかで短い時間の結婚式ですが、祝ってもらえる喜びはただ婚姻届を出すだけよりも大きなものになることでしょう。

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