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コラーゲンとマイナスイオンは効果なし!? 美容商品にありがちなワナとは


 CMや雑誌の広告でよく見かけるのが、「コラーゲンでお肌ぷるぷる!」「マイナスイオンで癒される!」といった文言。しかし、“コラーゲン”や“マイナスイオン”はキチンと実証されていない「エセ科学だ!」という声も多く、激論が交わされているのはご存じだろうか?
 
 まずは“肌に良い”というイメージが定着しているコラーゲン。そもそもコラーゲンとは、脊椎動物の真皮・靭帯・腱・骨・軟骨などを形成するタンパク質のひとつだ。体や臓器を形作って、細胞を支えたり結合したりする役割を持っている。
 
 実際に体内にあるコラーゲンには、肌のハリや弾力を作る働きがあるのだそう。しかし、コラーゲンたっぷりの物を食べたとしても、体に入ったら一旦アミノ酸に分解されてしまう。そのため「コラーゲンそのもの」としては吸収されず、コラーゲン製品を食べたとしても体に入ってしまえば何の意味もなくなってしまうのだ!
 
 また、2002年に流行語にもなったマイナスイオンは、ストレス軽減やリラックス効果があると謳われているのはご存じでしょう。しかし、そもそもマイナスイオンという言葉の定義がはっきりしないらしい。“どんなメカニズムで人が清々しい気分になるのか”といったところからして解明されていないのだ。
 
 2003年に景品表示法が改正されると、商品の表示には合理的な根拠が必要となり、販売中止となったマイナスイオン家電も多く出た。マイナスイオンが豊富と言われる滝に行けば、たしかにリラックスした気分になるかもしれないが、それは滝の音が心地よかったり細かな水しぶきが気持ちいいだけなのかもしれない。
 
 CMでよく表示される「※個人の感想です」の文字をみると、他にも科学的根拠がない製品がまだまだあるのかも。また、プラシーボ効果によって「効果がある」と信じれば、実際にお肌がツルツルになったり、リラックスできるのかもしれない。しかし、本当に美人を目指すならサプリや健康食品、家電に頼るだけではダメ! まずはバランスのいい食事と適度な運動を習慣化した方が良いのではないでしょうか。
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