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海の恵みで気持ちよく健康になる! タラソセラピーの方法


 

タラソセラピー(タラソテラピー)という言葉を、あなたはご存知でしょうか? それはギリシャ語のタラサ(海)とフランス語のテラピー(療法)とを組み合わせた造語で、日本では「海洋療法」と訳されています。

 

古くから海水には人体への癒しの効果があるとされてきました。その効果に着目して、海の恵みを使った治療を施すのが、タラソセラピーです。日本ではまだまだ知られていませんが、フランスでは一般的に行われているこの治療法。気持ちよく人を健康にするタラソセラピーの魅力をここではご紹介します!

タラソセラピーって何?

タラソセラピーとは、海洋性気候のなかで、海水や海泥、海藻といった海の恵みを使って人を健康にする治療法です。人体の治癒力に働きかけて、内側から自然に免疫力を高めるのがその特徴。具体的には、以下のような方法で治療を行います。

バルネオセラピー(温泉療法)

タラソセラピーのなかでも特に重要な方法の一つが、バルネオセラピー。これは海水に成分が近いミネラルの豊富なお湯を用意して、そこにゆっくり入浴してもらうことで、新陳代謝の促進や自律神経の調整、リラクゼーションといった効果をもたらします。また、施設によっては効果を高めるためにジャグジーを併用する場合も!

 

ファンゴセラピー(海泥療法)

ファンゴセラピーとはファンゴパックとも呼ばれ、海泥を直接肌に塗る治療法のことです。ミネラルや有機物が豊富な海泥には、保湿効果や老廃物の排出を促進する効果があるといわれています。

そのほか、関節の血行がよくなり痛みが取り除かれるという治療効果や、古い角質を吸い取るという魅惑の美容効果も! さらに継続して治療を受けることで、免疫機能を高めることも期待できるのがこの治療法の特徴です。

 

アルゴセラピー(海藻療法)

海泥を使うファンゴセラピーに対して、海藻を用いるのがアルゴセラピー。海藻と海水を混ぜたジェルを用いて全身をパックすることで身体を温め、老廃物を取り除いたり、新陳代謝を促進したりする治療法です。また、海藻に含まれたミネラルが肌にハリやつやを与えるという美肌効果も、この治療法の大きな魅力でしょう。

ハイドロセラピー(水治療法)

バルネオセラピーと似ていますが、これはもともと、冷たい水を身体に浴びせて、調子を整える方法のことでした。現在では、水中でのエクササイズによって代謝を良くしたり、脂肪を落としたりといった効果を期待して行われる治療法です。

なお、最近では愛犬家たちのあいだで、犬のリハビリやダイエットのために行われる、ドッグハイドロセラピーというものも流行っていますよ。

タラソセラピーはどこで行われているの?

タラソセラピーについてあまり見かけたことがないと思う人もいるかもしれません。たしかに日本ではフランスやアメリカほど普及していませんが、様々な場所で治療を受けることができます。タラソセラピーの専門的なサロンもありますし、エステティックサロンやホテル、リラクゼーション施設といった場所で行われていることも。

医療的な目的というよりは、美肌効果や老廃物の排出といった、美容効果を目的として行われていることが多いのも、日本のタラソセラピーの特徴です。

タラソセラピストになるには?

日本ではまだまだ発展途上のタラソセラピーですが、専門的な学習の場がまったく無いというわけではありません。各地のセラピストスクールや日本タラソセラピスト学院といった場所で知識を身につけることができます。

また、中にはより深くタラソセラピーを学ぶため、本場であるフランスにわたって勉強する人もいますよ。

 

日本で本格的にタラソセラピストになることを目指す場合は、日本タラソセラピスト学院をはじめとした学校に通うのがおすすめです。学校に通って得られる知識は、タラソセラピーの基礎や方法に加えて、将来の開業に向けての接客スキルや経営学の基礎まで様々。さらに学校を卒業すると、日本タラソテラピスト協会やフランス・エステナチュロパシー協会からディプロマ(卒業証明書)が授与されます。

 


 
 

海水が人体にもたらす効用については、古代から強い注目を集めてきました。それが現在のタラソセラピーに発展するのは、19世紀フランスで海水と人の血液の成分が似ていることが発見されたことがきっかけとなっています。

人の身体になじむ海の恵みを用いて、自然の力で人体を癒すタラソセラピー。そのリラクゼーション効果は、ストレス社会において今後一層需要が高まっていくことでしょう。人体の神秘に触れる治療法を、あなたもぜひ学んでみては?

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