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独立&開業を夢見ているネイリストさん必見! 開業前に必要なことをチェックしよう!


 

ネイルサロンで働いている人も、ネイルの勉強をしている人も、いつか自分のお店を開きたいな…って考えたことはありませんか? ネイリストに関わらず、どの職業でも言えることですが、オーナーになって働くって夢ですよね。

 

実際に、ネイリストの中には独立して働いている人もかなりいます。しかし、憧れだけで飛び込んで、夢が砕けてしまった…なんてこともざらにあるのが現状。こんな失敗をしないためにも、開業や独立についてここでしっかり学んでいきましょう。

現役のネイルオーナーに聞いた「独立したきっかけは?」

一生ネイリストでいたかった

自分の好きな仕事を一生続けていきたい!という思っています。しかし、ネイル業界は、まだまだ労働環境が整っておらず、子どもができたときにサロンをやめる人が多いのが現状です。けれど、私は結婚しても出産しても、ネイリストでいたかったんです。そう思ったときには、開業に向けて準備を進めてましたね。(女性:ネイリスト技能検定1級)

プロとして高いサービスを提供したい

私の憧れるネイリストさんは、ネイル技術がパーフェクトというだけではなく、気さくで話しやすく毎回また来よう!と思わせてくれます。これが“プロ”だと感じましたね。私も同じように、お客様に満足してもらうサービスを提供したいと思い、今のところをやめて開業を決めました!(女性:ネイリスト技能検定1級)

子連れでも通えるサロンをつくりたい

ママさん向けのサロンをつくるために、ネイルの勉強をスタート。通信講座と実際のサロンに勤めて、スキルや知識を磨いてきました。働いてみて、約1時間施術をするサロンでは、子育てをしているママ、子連れのママが訪れることはめったにありません。私自身も、子育てをしている身だったので、同じ人が気軽にサロンに訪れてほしいという思いで自宅サロンをオープンしました。(女性:ネイリスト技能検定1級)

独立を夢見る前に経験を積もう

ネイリストの仕事は、施術をするにあたり絶対に必要な資格というものは無く、道具と場所・時間があれば誰でも始めることができるため、独立しやすい職業とも言われています。しかし、いつでも始められるからといって経験値ゼロではお話になりません。だからと言って経験があれば言いということでもないのです。

例えば、独学であれば費用も大幅に抑えられ、時間も融通が利きますが、自分ひとりで練習して磨いてきたものはハッキリ言ってしまえば自己満足に過ぎません。

 

そうならないために、専門学校には通っておくべきでしょう。プロから技術を学び、ライバルたちと切磋琢磨していった方が確実に力がついていきますよ。お金や時間の面で学校には通えないという人は、通信でも十分学ぶことができます。スクーリングという技術面での集中授業も行われるので、通信ではあっても実際に講師の人から教えてもらえるので安心してください。

 

また、卒業後はサロンなどで数年修行を積むのもいいでしょう。実際にお客様と接しながらネイルをしていくので、学校とは違う経験もでき、コミュニケーション能力も身につけることができます。

 

まずは独立の方法を考えてみよう

店舗を構えるor店舗スペースで開業

“独立”と聞くと、どこかのテナントを借りてお店を開く…といったイメージが強いかもしれません。ネイルサロンの開業の場合もこの方法は有効。

しかし、借りる場所の広さはまちまちで、空いているテナントを丸ごと借りる方法や、美容室やエステサロンの一部スペースを借りて営業をする場合も。売り上げや人気が上がれば、どんどん拡大していくこともできるので、いつの間にか人気有名店に…! なんて夢も膨らみますね。

自宅でネイルサロンを経営

ネイリストの独立で意外に多いのが、自宅でサロンを開くことです。元々自分が住んでいるところをネイルサロンにするので、家賃が別途にかかることはありませんし、コストを抑えられるという面は大きなメリット。ただし、自宅でやるからには私生活と仕事との境界線をしっかり決めておかないといけません。

出張ネイリスト/訪問ネイリストとして独立

店舗を構えずサービスを提供できるのがポイント。お客様から、電話やメールで依頼を受け、お客様の自宅や個室スペースで施術を行います。ネイリストは定期的に依頼が舞い込んでくるよう、SNSやホームページで、自身の作品や告知をしなければなりません。

最近では、お客様とネイリストをマッチングさせるためのアプリなどもあり、負担なく集客ができるようになってきました。

 

また近年、少子高齢化が進んだことにより、老人ホームや介護施設から依頼を受け、出張する「福祉ネイリスト」の需要も高まっています。

独立するために免許や資格は必要?

ネイリストの仕事に資格は必ずしも必要ではありません。しかし、独立して仕事を増やしていくためには、お客様から信頼していただくことが何よりも大切。また、独立開業するということは、全ての施術を自分でやらなければいけないということ。

勉強や自分の実力を図るという意味もこめて、「ネイリスト技能検定1級」「ジェルネイル検定上級」「ネイルサロン衛生管理士資格」は、開業前に取得しておいたほうが良いかもしれませんね。

 

また、ネイル以外の勉強も大事。独立して自分でお店を開くということは、管理・経営も業務の1つになってきます。サロンの経営法や経済、簿記など、色々な知識を開業前に身につけておくといいでしょう。

また、パソコンを使って管理することも増えるので、まだパソコンに慣れていない、いまいち使い方が分からないという人は、今の内から慣れていきましょうね。

実際の開業までの流れ

開業するために、まず第一優先で考えなくてはいけないのが“資金”。融資などから借りるという手もありますが、利子が付き毎月の返済に追われるということになってしまうので、なるべく自分で負担できるようお金を貯めておかなければいけません。サロンを開業するためには、安くても50万円、本格派のサロンの場合は1000万円以上はかかると思っておくといいでしょう。

 

そして、資金を溜めると同時にお店のプラン、事業計画を立てていきましょう。このとき、しっかり文字に起こしておくことをオススメします。ネイルサロンのコンセプトや店舗スタイルなどを決め、さらにはもっと現実的な販売・提供価格や、人員計画、サロン経営上のリスクなども考えておくこと。

もちろん、市場の調査なども大事な準備の1つなので、立地の確認や客層など、様々な方法で市場調査をしてみてください。

 

具体的に事業計画が整ってきたら、実際にどの物件を使うか、内装業者は誰にお願いするかなど、本格的なお店作りに取りかかって行きます。そして、スタッフの採用、備品や商品の発注、広告作りなどなど、忙しい毎日が続きます。かかる時間はひとそれぞれ異なりますが、せっかく夢が叶う瞬間ですから、焦らずじっくり計画をたてていきましょうね。

 

ネイリストが独立開業する前に知っておきたい知識

ネイリストの独立開業が成功するかどうかは、お店を開く前の準備にかかっています。以下では開業に必要な知識について具体的に見ていきましょう。

ネイルサロンの「コンセプト立案」について

ネイルサロンの開業にあたって、とても大切な要素と言えるのがコンセプト。店内の雰囲気や施術メニューを決定する際はもちろん、お店を経営していく指針にもなるのでネイルサロンを繁盛させたいならしっかりコンセプトを練る必要があります。

 

コンセプトを立案する際にまず意識すべきポイントは、「他店といかに差別化するか」ということ。様々なネイルサロンが乱立している中で、お客様に選ばれるような魅力的な特色を打ち出すことができればベストですね。そのためにも出店候補地にどんな競合店があるのか、事前に調べておきましょう。忙しい人向けに「時短ネイル」、プライベートを重視する人向けに「完全個室」など分かりやすい売りを設けるのも効果的。

 

そしてお店のリピーターを増やしていくためには、「ターゲットを明確にする」ことも重要です。たとえば「40代以上の主婦」をメインターゲットとしたいなら、最先端のデザインを取り入れたネイルより、落ち着いたカラーリングのシンプルなネイルの方が集客につながるかもしれません。

 

お店の立地もターゲットやコンセプトに合わせて決めるのが基本です。具体的に説明すると、若い女性や働いている女性を想定している場合は都心部の賑やかな地域に出店するのがおススメ。ショッピングや出勤の前後にネイルサロンを利用することがあるため、華やかな繁華街に立地しているだけで一つの強みになるんですね。

逆に主婦層をターゲットとする場合には、リラックスした時間を過ごしたいというニーズがあることを意識。混雑する都心部よりも静かな住宅街などに出店するのが良いでしょう。

ネイルサロンの「コンセプト」を実現する工夫について

コンセプトを実際のサービスに落とし込む方法も工夫しがいのあるところ。たとえば「健康的にネイルを楽しめる」といったコンセプトのネイルサロンでは、使用する器具を衛生面にこだわって管理しているところも。やすり(ファイル)をお客様ごとに変えたり、継続して使う器具も毎日消毒したりと衛生管理を徹底することでコンセプトを実現しているんですね。

 

また「リラックスできる落ち着いた空間」をコンセプトとしているネイルサロンでは、店内でDVDなどを鑑賞できるところも。そのお店ではネイルアートの施術に加えて、ハンドマッサージや古い角質を取り除くゴマージュも行っています。また手だけでなく足もサービス対象となっていて、「足浴」や角質除去・マッサージなどのサービスを受けられるそう。エステサロン顔負けのサービス内容で、居心地の良い空間づくりに取り組んでいます。

 

開業後にやっておくべきこと

さて、無事に開業出来て一安心…とはいきません。開業してからがむしろ本番であり、大変なことの連続です。そこで、独立&開業後にやっておくべきことをいくつかご紹介します。

流行は常にチェック!

きっと美容に関する人なら誰でも心がけていることだと思いますが、流行は常に移り変わるもの。他のネイリストさん達と情報を共有するのもよし、Instagramなどにも様々なネイル写真が投稿されているので、そこからトレンドをつかむのもいいかもしれませんね。

衛生面にも常に気を張る

実は爪はかなりデリケートで、細菌が溜まりやすい場所。施術後のトラブルなどが多発するという事件も起こっており、2010年に厚生労働省から「ネイルサロンにおける衛生管理に関する指針」が発表されています。そのため、道具はもちろん、サロンをしっかり清潔に保つことを心がけましょう。

 

独立成功者をチェック!共通するポイントとは

常に集客の戦略がある(SNSやHPを頻繁に更新している)

失敗する人の多くに、「店舗を構える」というところをゴールと設定している人がいますが、それだけではすぐにつぶれてしまいます。成功する人には、お客様を常に獲得しようとSNSやホームページ、チラシなど、あらゆる手段を用いてお客様を獲得するためのプランを用意している人がほとんど。

 

さらに、リピーターとして安定してサロンに通ってくれるお客様を獲得するためのサービス提供を行っている人が多いです。新規の顧客は、比較的安い値段でキャンペーンを行っている大手サロンに流れていってしまう傾向があります。そのため、いかに一度訪れたお客様を捕まえておくかが大きなポイントなのです。

ネイル技能検定1級を取得

ネイリストには、施術を行う上で必須となる資格はありませんが、独立した人の多くが1級を取得しているようす。1級は「トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識(日本ネイリスト検定試験センターより)」。この級にたどり着くためには1年かかると言われています。

独立したい人はスキルを証明するための資格を取得することが必要と言えるでしょう。新規サロンは、特にお客様の獲得が難しいです。お客様の信頼を勝ち取るためにも、資格は独立のときの武器となりますよ。

独立したネイリストにありがちな失敗とは

ネイリストが独立するには、普通の「店舗」を出店する以外にも「自宅」をネイルサロンにする方法や、お客様の元に出張する「出張ネイリスト」など様々な方法があります。しかし、開業して1年以内に閉店してしまうサロンも多いそう。ここでは、ネイルサロンを開業した時の、よくある失敗例とその改善策を紹介していきます。

売上が少ない

これは一番ありがちな原因ですが、やはり売上を一定まで上げられないと経営は厳しくなりますよね。賃貸でネイルサロンを開いている場合だと、毎月家賃はかかりますし、その他ネイル用品や道具などの費用もかかるもの。また自宅で開業したネイルサロンだと、住宅街や駅から遠いという立地の悪条件から集客が伸びないこともあるそう。さらに外観が「ネイルサロン」だとわかりにくく、新規で来店するお客様が少なくなることもありがちです。

 

その改善策としては、まずネイルサロンの存在を知ってもらうことが大切。チラシの配布、ホームページの作成、SNSを利用するなど、今では販促の方法はたくさんあります。SNSなら費用がかかりませんし、うまく活用して「口コミ」を広めてもらいましょう。

また、「紹介制度」を導入することも効果的。例えば、来店したお客様に知人や友人を紹介してもらう際に「次回の施術の際に○○%引き」という特典を付ける方法です。割引で利益が少なくなるのでは?と思うかもしれませんが、その方法でリピート客が増えればむしろ売上が上がっていきますよ。

 

ネイリストの技術・知識が未熟

ネイリストには取得必須な資格はないので、開業する資金さえあればネイルサロンを開くことができます。ネイリストの知識が殆どない状態で開業することはないと思いますが、少しの技術や知識程度だと、1人でネイルサロンを切り盛りしていくのは厳しいもの。やはりお客様にリピートしてもらうには、サービスの質を高めることが大切です。

 

ネイリストのスキルを向上させるには、経験が必要。例えば、下積みとしてネイルサロンに就職して経験を積むのも1つの方法ですね。その他にも、ネイルスクールに通っていろいろな施術方法を学び、実践に活かすことも大切。オシャレの一種であるネイルの世界には流行があるので、トレンドをキャッチしてそれを取り入れたデザインができると強みになります。

最近では、宝石のようなキラキラしたパーツを使った「ビジューネイル」やべっ甲に花柄などを合わせた「べっ甲アート」といったデザインが流行っているようなので、新しく生まれるデザインにも敏感になるのも大事なことですね。

 

独立するために必要な資金の相場は?

ネイリストが独立する際にどれだけの費用がかかるのか気になるところ。資金は「テナント型」か「マンション型」によって大きく変わってきます。ここでは、この2つの費用の違いを解説していきます。

テナント型

出店するためにテナントを借りる場合だと、前家賃や保証金、仲介手数料などが発生するので、当然出費は大きくなります。立地条件により費用に変動がありますが、最低でも100~300万円ほどは覚悟しておいたほうがよいでしょう。以前の利用者が使っていた内装や設備がついたままの物件もあるので、費用を抑えたいという人は探してみてはいかがでしょうか。

 

物件を確保したら、あとは施術用のテーブルやいす、備品、ネイル材料なども用意しないといけません。また、店構えをしっかりとさせて集客を狙う場合には看板を用意したり、内装をリフォームしたりすることも考慮する必要があります。費用は多くかかりますが、店舗型は軌道に乗れば多くの集客が見込めるので、しっかりと計画した上、出店すると良いでしょう。

マンション型

マンションの一室を借りて出店する場合、テナント型と比べて費用を抑えられます。商用マンションの一室を借りる場合が多いので、そこまでの広さはありませんが、開業資金の相場としては50万円~100万円といったところ。また内装リフォームすれば追加で費用がかかりますが、それでも100万円~200万円以内で済むことが多いので、開業資金があまり用意できないという人にはオススメです。

 

ただしテナント型と比べて店舗が小規模になりますし、集客しにくいということもあって売上は低くなりがち。またマンション自体にもネイルサロン開業の許可をとらなくてはいけないという、開業時のハードルもあります。どちらの開業方法にもメリットとデメリットがあるので、自分にあった方法を模索してみてはいかがでしょう。

 

開業に必要なことを見てきましたが、いかがでしたか? 自分のサロンを持つ、オーナーになる、自由に働く…なんて想像するだけで楽しくなります。でも、思っているだけではダメ。夢を叶えるためには、ネイルについての知識だけでなく、経営するための情報も取り入れるようにして、自分の理想に少しずつ近づけていってくださいね。

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