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無資格は絶対NG! アイリストに美容師免許が必要な理由とは?


 

目元を強調するためにまつ毛エクステを施しているという人は多いですよね。マスカラやつけまつ毛のようにつけたり外したりする手間がないので、女性に大人気のサロンメニューですが、この施術をするには絶対に欠かせない資格があることをみなさんはご存知ですか?

 

実は、まつ毛エクステなどを行うアイリストという職業には美容師免許が必須なのです。「目元の施術になぜ美容師免許が必要なの?」と不思議に思う人もいるかもしれません。今回はその理由や具体的な事例、アイリストを目指す人のための美容師免許の取得方法をご紹介します。

なぜアイリストに美容師免許が必要なの?

アイリストは元々はとくに資格を持っていなくても、まつ毛エクステの施術を行うことができました。しかしまつ毛エクステの流行に伴って、施術に関する被害が急増することに。

被害の具体例としては、たとえば施術後に目の痛みで涙が止まらなくなったり、まぶたが大きく腫れてかゆみや痛みが出たり、目から出血するなどの症状が出たという事例が発生したそうです。数日安静にしておくだけで症状が収まることもあれば、なかには入院が必要な場合もあったとのこと。

 

目元は他の部分よりも皮膚が薄く、非常にデリケートな箇所でもあります。加えて目元の施術には接着剤やパーマ液などを使用するため、粘膜や角膜を傷つけてしまうリスクがあるんですね。

 

そうした状況を受けて、2008年に厚生労働省によって「まつ毛エクステの施術を行うには美容師免許を持っていなくてはいけない」という通達が出されました。

美容師免許は美容師の仕事のためだけにあるのではなく、元々「首から上の容姿を美しくする」際に必要な資格であることや、免許取得のための勉強内容に衛生管理などの項目が含まれていることから、アイリストとして働く場合には美容師免許が必須になったんです。

 

無資格で施術すれば逮捕されることも…

まつ毛エクステやまつ毛パーマは狭い場所でも施術できる上、材料も少なく済むのが特徴。そのため自宅でアイラッシュサロンを開いたり、ヘアーサロンやネイルサロンのサロンメニューとして取り入れている店舗もあるかもしれません。

 

しかし、なかには無資格でまつ毛エクステを行っているという場合も。美容師免許が必須になってから早数年が経過していますが、無資格で施術を行ったという理由で警察に逮捕された人も少なくありません。

 

また、美容室の場合は特に問題ありませんが、美容所としての登録をしていないホームサロンやネイルサロンでまつ毛エクステの施術を行うことは本来できないんです。美容師免許を取得していたとしても、美容所として認められていない場所では施術できないと決まっているので注意が必要です。

 

アイリストを目指すためには

なお、アイリストになるため必要不可欠な美容師免許ですが、誰でも試験を受けて免許を取得できるというわけではありません。専門学校に2~3年通学して卒業しているか、あるいは通学と同時に1年以上の実地経験があるなどの厳しい条件をクリアしてはじめてを受験することができるんです。

「いまは美容師免許を持っていないけど、アイリストになりたい!」という人は、美容師免許を取得するまでに数年かかるということを意識して進路を決めることをオススメします。

 

なかには「アイリストになるのに、どうして美容師向けの勉強をしなきゃいけないの?」と不満に思う人もいるかもしれません。しかし美容師免許を取得するからといって、美容師向けの勉強ばかりしなくてはいけないわけではありません。

アイリストを育成するための専門学校やスクールのなかには、アイリストに必要な知識やスキルを学ぶと同時に美容師免許の取得を目指すことができるコースを用意しているところもあります。また、ヘアメイクやネイル、エステなどトータルビューティーを学ぶことができる学科もあるので、複数の学校やコースを比較してみると良いでしょう。

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