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作成:2016.07.25

セラピスト

美容の大敵!? 様々な体のトラブルを引き起こす“冷え性”とは?


冷え性とは体内の血液がうまく循環しないことによって引き起こされる、体の冷えのこと。「万病のモト」と呼ばれるほど、様々な体の不調を引き起こしてしまいます。男性よりも女性に多く見られることでもよく知られていますね。
 
冷え性であることを自覚している人もいますが、中には自分が冷え性だと気付いていない人もいます。「手足の先がいつも冷たい」「慢性的に寒さを感じる」「平熱が36.5度よりも低い低体温である」といった人は、冷え性である可能性大! 今回はそんな冷え性のメカニズムや、美容との関係に注目してみましょう。

なぜ冷え性が起きるのか?

冷え性は体内の血流が悪くなったり、血液の巡りが滞ったりすることで引き起こされる体の冷えです。冷え性が慢性化すると、頭痛や腰痛、肩こりや睡眠不足といった体のトラブルが起こってしまいます。もっと細かく説明すると、冷え性の原因には大きく分けて以下の3つがあります。

自律神経の乱れ

人間は常に体温を一定に保とうとする恒温動物で、脳からの信号で体温の調節を行っています。そのため、ストレスや不規則な生活・睡眠不足などによって自律神経が乱れてしまうと、体温調節がうまく機能しません。また、暑い日差しのもとからいきなり冷房の効いた室内に入ったり、暖房の効いた部屋から急に寒い外に出るなど、急激な温度変化でも自律神経が乱れてしまうので、夏でも冷え性になることがあるのです。

血液がうまく循環していない

体内の血液が不足している貧血状態や、血液を全身に送る機能が低下してしまっている低血圧などの症状があると、血が全身に巡りません。また、筋肉がついていない人は発熱量が少なく、血流量も少ないので、冷え性になることが多いんです。そのため、日頃からあまり運動をしていない人や女性が冷え性になりやすいと言われています。

過度なダイエットやオシャレのため

食事を制限するダイエットや偏った食事を続けていると、熱を生む栄養素が不足して冷え性になってしまいます。炭水化物やタンパク質などの栄養素は体内で熱を生むための大切な要素ですが、ダイエットでは避ける傾向にあるので、熱源が不足してしまうのです。また、体をきつく締めつけるボトムや下着を身につけることによって、血行が妨げられて冷え性になることもよくありますね。
 

冷え性は美容の大敵!

冷え性は頭痛や腰痛、肩こりや睡眠不足といった体のトラブルを引き起こすだけでなく、美容的なトラブルの原因にもなってしまいます。

肌荒れ

冷え性になると血の巡りが悪くなり、体の代謝も低下してしまいます。それに伴って、肌のターンオーバーも低下。余計な皮膚が表面に残ったままになるので、老廃物が排出されにくくなってしまいます。するとニキビやくすみ、肌のごわつき・乾燥肌といった肌トラブルが引き起こされてしまうのです。

ダイエットの妨げ

新陳代謝が低下するので、同じ時間運動をしても冷え性の人は冷え性でない人よりも消費できるエネルギーの量が少なくなってしまいます。そのため、ダイエットをしようと思っても効果が薄れてしまうのです。

むくみ

冷え性になると体内にある水分である血液がうまく循環できないので、体の一部分がむくんでしまいます。ふくらはぎや太ももなど、下半身にむくみが起きることが多いのですが、目の下にクマも出てきてしまいますね。十分な睡眠を取ってもクマが取れない、いくら顔のマッサージをしてもクマが消えないという人は、冷え性によるむくみである可能性を疑ってみましょう。

生理不順

自律神経やホルモンバランスの乱れは、結果的に生理不順や不妊へとつながっていきます。生理不順を引き起こす原因は冷え性のほかにもいくつかありますが、冷え性は様々な体の不調の原因となってしまうので、“冷え性を治さない限り生理不順を改善することはできない”と言っても過言ではありません。
 

冷え性を改善・予防するために

冷え性を防ぐためには、規則正しい生活と栄養バランスの整った食生活が大切です。毎日十分な睡眠を取って、体を温める食材を積極的にとるようにしましょう。また、日頃から体を冷やさないこともポイント。冷たい飲み物や食べ物などをなるべく体に入れないようにしたり、寒い冬の季節や冷房の効いた室内では、ひざ掛けやホッカイロを使うなどして体温を逃がさないようにしましょう。
 


 
 
様々な体の不調を引き起こす冷え性。とくに女性は冷え性になりやすいとともに、生理不順や不妊といった女性特有のトラブルにもつながります。そのため様々なセラピーに通って、冷え性を治そうとする女性が多くいるんですね。もしセラピストを目指すのであれば、冷え性対策について知っておくことは必須。そうでない人も、健康な生活を送るために冷え性を回避するポイントをおさえておいてくださいね。

Author:美プロ編集部

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