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セラピスト人口が不足している理由とは
需要は年々高まっているものの、セラピストの人口が追いついていないのが現状です。そんな人手不足となっているセラピスト業界のこれからの動向や、この現状をどうチャンスとして活かすかについてご紹介します。
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セラピストと施設数のバランス
日本リラクゼーション協会の調査結果によれば、全国に32,879人のセラピストがおり、リラクゼーションの施設は9,673あるとのこと。つまり、1事業所に平均3.3人が在籍していることになります。
地方によって施設数やスタッフ数にバラつきが出ることを考えても、事業所の数に比べ、セラピストの人数は少ないというのが現状です。
ちなみに、現在の日本の市町村総数は2019年4月の時点で1,741です。9,673もある事業所が各市町村に存在すると仮定すると、1市町村に5.5軒の割合になります。
セラピストが人手不足になるワケ
個人経営のように小さなサロンであれば、セラピスト3人でも十分お店を回すことはできるでしょう。にもかかわらず、セラピストが人手不足といわれているのは何故でしょうか。
まず、セラピストは体力勝負な仕事である点があげられます。実際、20代や30代のセラピストの中には、「思ったよりも体力が必要だった」と、華やかなイメージに反して肉体労働であることにギャップを感じる人も少なくありません。
また、価格競争も激しいため、少しでもお店や個人の売上をアップさせるには多くのお客様を施術しなくてはなりません。頑張った分だけ評価される、やりがいのある仕事である一方、体力に自信のない人は離職しやすい業界でもあるのです。
他にも、業務委託という雇用体制や完全出来高制という実力主義な給与形態のサロンが多いため、収入面に不安を抱えた若いスタッフが集まりにくい点も挙げられます。
しかし、近年は需要が高まったこともあり、セラピストの労働環境や待遇が改善されつつあります。業務委託や完全出来高制の給与形態を見直す会社が増えてきたり、産業省においてひとつの産業として認められるようになりました。
若い世代の人口が少ないと言われているセラピストになるには、条件が好転しつつある今がチャンスではないでしょうか。お店に平均3人ほどしかいない今なら、指名率の高いセラピストを目指しやすいといえます。
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人手不足の今こそチャンス
価格競争が難しく、雇用条件にも不安があるという事情で、セラピストは慢性的に人手不足が叫ばれています。
この現状を打開するために、近年では大手サロンを筆頭に、固定給を導入するお店も増えてきました。
また、今までは協会に所属した人のみが受験できた民間資格が、一般の人でも受けられるようになり、多くの人がセラピストを目指せる環境になっています。
未だ人手不足が続いている今だからこそ、このような良い就業環境の企業を狙うチャンスです。セラピストの民間資格試験を開催している各協会も、人口の増加施策に積極的に取り組んでおり、今後より働きやすい環境となっていくでしょう。
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