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挨拶を徹底するだけで社員の意識改革に!? 職場環境の改善に大活躍の「割れ窓理論」とは!


特に具体的な問題は見当たらないのに、「何となく雰囲気が悪い」とか「みんなモチベーション低そう」という状況に陥っている職場も少なくないのではないでしょうか。問題点が目に見えないと、改善しようにもその方法にいまいち見当がつかず、困ってしまいますよね。
 
しかし「割れ窓理論」という理論を応用することで、そのような職場環境を改善することができるかもしれまん。そこで今回は仕事にも応用できる「割れ窓理論」についてご紹介。職場の雰囲気改善や社員のモチベーションをアップするための方法の一つとして、参考にしてみてはいかがでしょうか?

割れた窓をそのままにしていると治安が悪くなる?

「割れ窓理論」(Broken Windows Theory)とはざっくり説明すると、小さな秩序の乱れを放置しているとそのことが大きな秩序の乱れに繋がってしまうという犯罪学の理論のことです。この理論はアメリカの犯罪学者であるジョージ・ケリングによって発案され、割れた窓をそのまま放置しているとモラルの低下と共に治安が悪化していくということから「割れ窓理論」と名付けられたと言われています。
 
この理論を検証するため、オランダの研究チームによって「落書き」を使った実験が行われたそうです。研究チームは落書きが一切されていない壁と落書きのある壁という二つの条件を用意し、そこに訪れた人の自転車にゴミとなる広告を設置して、その後の状況を観察しました。その結果、落書きがされている壁の近くではゴミの「ポイ捨て」が多くなったことが観測されたそうで、一つの無秩序(落書き)が他の無秩序(ポイ捨て)まで招いてしまうことが示唆されたんですね。
 
しかしこれは逆に言えば、最初の小さな無秩序(落書き)を厳しく取り締まることで、そこから誘発されるであろう大きな無秩序(重大な犯罪など)を未然に防ぐことができる…ということだと考えられます。そしてこの考えは犯罪だけに留まらず、私たちの身の回りの様々なことに応用できると言えるでしょう。
 


このような「割れ窓理論」を職場などビジネスの現場に応用することで、より働きやすい環境を作ることができます。つまり職場の小さな秩序の乱れを一つずつ改善することで、職場全体の雰囲気を良くしていくことが期待できるんですね。ただし、職場の「割れ窓」は実際の割れた窓とは違って目に見えにくいもの。まずはどこに「割れ窓」となる要素があるのかを発見することが重要になってきます。
 
「割れ窓」を発見する時に意識してもらいたいのは、「基本的」で「小さな」物事に目を向けるということです。これは具体例を挙げるなら、「挨拶」や「5分程度のちょっとした遅刻」、「トイレの清掃状況」といった一見業務にはそこまで関係しないような事柄。ですが「割れ窓理論」の考え方を応用するなら、そういった基本的で小さな問題から「社員のモチベーション低下」や「コミュニケーションの欠如」など、業務に支障をきたす大きな問題に発展していくと予想されます。小さな問題を一つずつ改善していくことによって、大きな問題を未然に防ぐという考え方を心掛けましょう。「最近なんだかみんなダルそうに仕事してる」と感じたら、とりあえず朝の挨拶を徹底したり、職場を掃除して気持ちよく仕事できる環境を作ることなどから始めてみてはどうでしょうか?
 

「割れ窓理論」を応用している企業

実際に「割れ窓理論」は様々な会社で応用され、実績を得ているようです。有名なところで言えば、一時期業績不振だった「アップル」社をスティーブ・ジョブズが復活させた時のエピソードも「割れ窓理論」の応用として説明できます。この時ジョブズは社内にペットを連れてくる社員や遅刻が常習化している社内の雰囲気に注目。これらを改善していくことで社員一人ひとりの意識改革に繋がり「アップル」を立て直したそうです。
 
またIT企業の「サイバーエージェント」では社員が匿名で書ける「目安箱」を設置して、社員がどんな些細なことでも気軽に意見を言える環境を作りました。そういった工夫一つで社内の小さな「割れ窓」を早期に発見し、さらに社員全体の意識改革も期待できるんですね。
 
画像出典:Dave Fayram / Ian Is Going To Put Some Text On This One(from Flickr, CC BY 2.0)Lindsey Turner / graffiti(from Flickr, CC BY 2.0)Robert Agthe / Workplace(from Flickr, CC BY 2.0)