美容スペシャリストな自分になるために

更新:2016.06.24

作成:2016.05.12

セラピスト

赤ちゃんとコミュニケーションをとろう! 親子の絆を育むベビーマッサージ


「赤ちゃんの健康が心配」「夜泣きがひどい」「たくましく育ってほしい」…などなど。世の中のお母さんたちは、愛するわが子に日夜悩まされているはず。そんな風に悩んでいるお母さんは、あなたの身の回りにもいるのではないでしょうか?
 
ベビーマッサージとは、そうした悩めるお母さんのためにあるマッサージです。美容とは直接関係ありませんが、薬品などに頼らず赤ちゃんの体を健康にする、立派なセラピーの一種。ここではそんなベビーマッサージの基本的な知識や方法と、ベビーマッサージセラピストの仕事をご紹介します!

ベビーマッサージって何? その目的は?

ベビーマッサージは赤ちゃんに対して、肌を優しくさすったり、関節を屈伸させたりするセラピーの方法です。それを通して、身体への適度な刺激によって赤ちゃんの発育が促進されたり、リラクゼーション効果により寝つきがよくなったりと様々な効果が得られます!
 
しかしベビーマッサージにおいて最も重要なことは、お母さん(お父さん)と赤ちゃんとのコミュニケーションにあります。お母さんは赤ちゃんに触れる時間をとることで、その身体の細かな変化に気づけるようになりますし、赤ちゃんのリアクションを観察して、気持ちを読み取ることができるようになることも。密接なスキンシップを行っていくことで、お互いに愛情が芽生えてお母さんと赤ちゃんとの絆が深まっていくでしょう。
 

日常的に行われてきた赤ちゃんとのコミュニケーション

ベビーマッサージの基本にあるのは、抱っこしたり身体をさすってあげたりする、母親と赤ちゃんとのコミュニケーション。それは元々は特別な治療法ではなく、古くから日常的に行われてきた営みでした。日本でも、江戸時代には「小児按摩」というベビーマッサージを専門的に施す施設があったと言われています。
 
ですが、赤ちゃんに過剰に触れることを避ける育児法が一般化していき、親子のスキンシップは減っていくことに…。「抱き癖がつくから構いすぎないほうがいい」という考え方、あなたも聞いたことがあるのではないでしょうか? 現在でも親子のスキンシップはほどほどにするように、という方針の育児法が一般的に受け入れられています。そんななか、むしろ赤ちゃんと行うスキンシップのメリットに注目して確立されたのが、ベビーマッサージなのです。
 

どんな風に行うの?

一口にベビーマッサージといっても、様々な流派や方法があります。ここでは一例として、基本的なマッサージの方法を具体的に見ていきましょう。

下半身

赤ちゃんの足を、片足ずつ包み込むようにつかんで、股のそばから太もも、足先まで流れるように触れていきます。足首もごく軽く曲げたり伸ばしたりして、関節をほぐしてあげましょう。

お腹

ぐるぐると円を描くように、ゆっくりとさすります。それから首回りを撫でたり、肩から手先までをソフトタッチで触ってあげるのがオススメです。やさしく、赤ちゃんが気持ちよくなる動きを見つけてあげましょう。

背中

うつ伏せに寝かせた赤ちゃんを、背骨に沿ってマッサージしましょう。また、首の後ろから背骨まで、背中から手先までといった風に手を動かせば、その付近にあるリンパを活性化することもできます。
 

注意すること

生まれてすぐの赤ちゃんはまだ身体が安定していないため、生後1カ月から2カ月後までマッサージは控えてあげてください。また、赤ちゃんの肌はとても敏感です。マッサージする手を清潔にするのはもちろん、赤ちゃんの肌を傷つけないように、植物性のオイルを用いてやさしく触ると良いでしょう。実際にマッサージを行う際には、赤ちゃんの下に清潔な布を敷いてあげるのも忘れずに!
 
なお、生後数カ月の赤ちゃんはとてもか弱い存在。万が一にも怪我などをさせないために、信頼できるセラピストを見極めることも重要です。もしも赤ちゃんの体調におかしな点が生じたら、すぐに病院まで連れていってあげてください。
 

ベビーマッサージセラピストとは

それではベビーマッサージセラピストとは、どんな仕事なのでしょうか? それは、ほかのセラピストと比べると一風変わった業態だといえます。というのも、ベビーマッサージはお母さんが自分の子供に対して行うもので、基本的には、セラピストがお客様の赤ちゃんに直接治療を施すことはないからです。そこでセラピストはインストラクターの役割を担って、ベビーマッサージのやり方をお客様に教え、赤ちゃんにマッサージができるように導くのです。
 
とはいえ、ベビーマッサージセラピストの資格には、今のところ民間資格しかありません。そのため、各種資格講座やセラピスト養成スクールで専門的な知識を学ぶのが基本になります。そこで資格を取得すれば、開業への道が開けるでしょう。なお、日本アタッチメント育児協会のように、親子のスキンシップを重視するものがあるなど、協会によってそのスタンスは様々。あなたに合った方法を探してみてください!
 


 
 
ベビーマッサージの世界は、いかがでしたか? 赤ちゃんの身体を健康に保ち、コミュニケーションをとるベビーマッサージという方法は、子供好きの方にはうってつけなのではないでしょうか。興味を持った方はぜひ、ベビーマッサージセラピストの仕事を覗いてみてください。

Author:美プロ編集部

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