美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.05.14

作成:2016.05.11

美容師

スタイリングの仕上げに欠かせない「スタイリング剤」を上手に活用しよう!


 

ワックスやスプレーなどの「スタイリング剤」は、サロンでの仕上げには必要不可欠なもの。今はスタイリング剤を販売しているサロンも多いですし、スタイリング剤についての知識をきちんと持っていればお客様との会話のきっかけにもなります。

 

そこで今回は、「スタイリング剤」の種類や特徴を紹介していきたいと思います。ぜひ、素敵なヘアスタイルを作るための参考にしてください。

そもそもスタイリング剤ってどんな働きをするの?

ヘアスタイルを作りやすくしたり、作ったヘアスタイルをキープしてくれるのがスタイリング剤。スタイリング剤には、基本的に「水分」「油分」「アルコール分」の3つの成分と「樹脂」が含まれており、これらの働きによってセット力や結束力を生み出します。成分のバランスによってスタイリング剤の特徴が変化するので、使い方や仕上がりも変わってきます。

 

水に濡れた状態の髪は、毛の中の水素が分裂しているためやわらかく、スタイリング剤を濡れた髪につけて癖をつけるとその形のままのスタイルを作ることが出来ます。「濡れた髪につけた方がいいんですか?」と聞かれることもあるかもしれませんが、スタイリング剤のつけ方はスタイルしだい。

ヘアスタイルを固めたいときは濡れた髪に、軽さや動きを出したいときは乾いた髪につけるようにしていきましょう。用途によって使い分けることで、より自分の思い通りのヘアスタイルがつくれますよ。

 

スタイリング剤の種類

ヘアスタイルを作るのに大活躍のスタイリング剤ですが、ワックスタイプにスプレータイプ… とたくさんの種類がありますよね。厳密に分けるともっと多くの種類に分けられますが、今回は大きく6つに種類分けして特徴と用途を紹介していきましょう。

ワックス

スタイリング剤といえばワックス、のイメージがある方も多いでしょう。男女共に使用している人が多く、髪の毛に軽さを出したり、毛先をカーブさせたりするときによく利用されます。髪を固めないので、手ぐしで手直しできるのも魅力の一つです。

 

ミスト

ワックスを霧状にしたものを指し、髪同士をしっかりと固定して崩れにくいので、前髪やサイドの髪の毛をキープするのによく利用されます。ワックスより水分が多いので、べたつきが少なく、軽い感じを印象付けることが出来ますよ。

 

ムース・フォーム

泡状のスタイリング剤で水分が多く入っているものが多く、髪の毛全体に伸ばしやすいので、パーマがかかっている人へのスタイリングにぴったり。また、ムース・フォームの中でもやわらかい質感のものからかっちりと固めるものまであるので、自分に合ったものを選んでいきましょう。

 

スプレー

キープ力が強いため、スタイリングの仕上げとして固めるためにスプレーを使うことも多く、簡単に使用できるのが特徴。しかし、最近はスプレーのみでスタイリング可能なものも多く、サロンなどでもよく使われています。タイプによって用途や質感が大きく変わるものが多く、ハードタイプなどは髪の毛がパリパリになり、直すことが難しいことが難点です。

 

ジェル

髪をまとめて、崩れにくくしてくれ、またツヤも出るのでビシッとしたスタイルに向いています。ただ、つけるときに手がべたつきやすく、しかもジェルをつけたあと直すことが出来ないのでスタイリングする際は気をつけましょう。

 

ヘアクリーム・ミルク

髪を固める効果は小さいですが、パサつきを抑えたり、潤いを保ってくれるという効果が。固めず髪の毛をまとめることが出来、ツヤも出しやすいので、特に髪の毛が多く長い人にはオススメです。

 

ワックスの種類

紹介した6種類の中でも、特によく使われるのがワックスタイプとスプレータイプ。市販のものだけでも多くの種類を見かけますよね。ワックスは、セット力では髪の毛を固めるハードとソフトの大きく分けて2種類、質感では3種類に分けられています。今回はワックスの質感にどんな種類があるのか主なものを一緒にみていきましょう。

ファイバー系

ファイバーとは「繊維」のこと。細かい繊維が含まれているので、よく伸び髪にもなじみやすくなっています。毛束を作ったり動きをつけるヘアスタイルに適したワックスで、油分が多く仕上がりにツヤも出ますが、つけすぎると重たくなってしまうので注意しましょう。

 

マットワックス

油分が少なくふんわりとした仕上がりにしてくれるのが特徴。伸びが少なく、毛束感が作りづらいため、慣れないと使いづらいかもしれませんが、髪質がやわらかめの人にとっては動きのあるスタイルを楽しみやすい種類になっています。

 

クリーム系ワックス

ファイバー系とマット系の中間的存在で、ツヤ感はそれなりにありますが、あまり重たくならずに仕上げられるのが利点。大きな特徴がない分、どんな髪型にも向いているので初心者の人はクリームタイプから使用してみるのがいいでしょう。

 

ヘアスプレーの種類

次はスプレータイプの種類について紹介していきます。スプレーには大きく分けて「ハードタイプ」「ナチュラルタイプ」「ツヤだしスプレー」の3種類があります。

ハードタイプ

ヘアスタイルをきっちり固定したい時に利用し、ヘアスタイリング済みの髪を維持するために利用されます。セット樹脂と呼ばれる髪型の維持をおこなう成分を配合していることが多く、アップスタイルやパーマの仕上げなどに利用するといいかもしれません。

 

ナチュラルタイプ/アレンジタイプ

ハードタイプよりきっちり固めず、やわらかい仕上がりになります。スプレーをした後でも手ぐしで直すことが出来、またワックスのように髪の毛にボリュームを出したりすることも出来るので使い勝手抜群です。

 

ツヤだしスプレー

髪の毛を固めるのではなく、髪のツヤを出したり、まとめたりしていくことに使われます。オイルやシリコンが使われていることが多く、髪の毛のパサつきや痛みが気になっている人にオススメです。

 


 
 

シーンに合わせたり、髪形に合わせることでスタイリング剤はより効果を発揮します。この他にも細かい種類などはたくさんあるので、それぞれの特徴を把握してスタイリング剤を使いこなせるようになりましょう。

Author:美プロ編集部

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