美容スペシャリストな自分になるために

更新:2016.05.30

作成:2016.05.27

美容師

美容師の独立方法! フランチャイズ出店のメリット・デメリットは?


「フランチャイズ」という言葉を聞いたことはありますか? それは個人事業者がチェーン展開しているお店に加入する経営形態のことを指します。コンビニや飲食店でよく採用されているイメージですが、サロン業界でもフランチャイズで経営しているお店は意外に多いんです。
 
フランチャイズには様々なメリットがあるので、独立を考えている美容師の方は一度検討してみると良いでしょう。ただし、個人での開業と比べると自由が少ないといったデメリットも…。ここではサロンのフランチャイズ出店の仕組みと、そのメリット・デメリットを確認していきましょう。

フランチャイズとは?

フランチャイザーとフランチャイジー

お店をチェーン展開している企業のブランドを借りて、オーナーが自分の店を出店するのがフランチャイズ出店。ブランドを提供する企業を「フランチャイザー」、出店するオーナーを「フランチャイジー」と呼び、フランチャイジーは企業の従業員となるわけではなく、あくまで個人事業主という形になります。
 
フランチャイズでは開業や集客などで経営をサポートしてもらえるため、リスクが大きい個人開業でも安定した運営ができるのが魅力。その対価として、加入する際に数百万円からの「加盟金」と、「ロイヤリティ」と呼ばれる月々の売り上げの何割かの金額を支払うというのがフランチャイズの仕組みになります。
 

いくら払わなくてはならないの? 加盟金とロイヤリティ

美容業の中でも必要な設備が多く、開業には平均で1,000万円ほどの資金が必要になると言われているヘアサロン。できれば、少ない費用で立派なサロンを開業したいところですよね。そこで費用を抑えて開業できる、サロンのフランチャイズ出店を選ぶ人が多いのです。フランチャイズでは加盟金を支払う必要があるものの、企業が開業の初期費用を負担してくれます。
 
とはいえ、加盟金の金額とロイヤリティの歩合はフランチャイズ企業によって様々。たとえば、1,000万円の開業資金がかかるサロンを300万円の加盟金で開業できる場合もあれば、開業資金と変わらない加盟金が必要になる場合もあります。そのほか、加盟金が安い代わりにロイヤリティが高額という形態も。必ずしも初期費用が安く済むわけではないので、注意が必要です。
 

フランチャイズ出店のメリットは?

好立地に出店してブランド力で集客!

集客が見込める場所に出店するということが、サロン開業で最も重要なことかもしれません。企業は「商圏分析」という集客に関する立地のデータを持っており、このデータを使って集客が期待できる有利な場所を分析することができます。
 
しかし、人気の立地となると物件を取得するのも大変で、高い賃料を要求されそうですよね。そこで有利に働くのがサロンのブランド力。安定した経営が期待できると判断されれば、賃料の交渉が有利になり、好立地での出店が可能になります。また、もちろんブランドの集客力そのものも大きなメリットです!

開業から運営までサポート

開業には物件の取得や美容設備の購入、手続きといった様々な手間がかかりますが、企業の協力を得られればスムーズに準備を進められます。また、営業をスタートさせてからも、仕入れや従業員の教育など、企業は経営に必要なノウハウを豊富に持っているので、事業失敗のリスクは低くなりますよね。

仕入れや広告が低コスト

フランチャイズ企業は同じコンセプトの店をたくさん出店しているので、美容品や内装品などを一度にたくさん仕入れることができます。そのため、オーナーにとっては仕入れ金額が安くなるというメリットが。また、宣伝や求人の広告もブランド全体で展開するので、オーナーとしてはあまり力を入れなくて済みます。
 

自由が制限されるというデメリット

自分のお店を持った際には自由に運営したい、個性のあるサロンを作りたいといった理想を抱く人も多いのではないでしょうか? ですが、フランチャイズのサロンでその理想を叶えることは難しそう。企業側にはブランドを守る必要があるため、加盟店は厳しく管理されるからです。
 
たとえば、出店した場所はオシャレに敏感な人が多く、値段を上げてサービスの質を高めたほうが経営が上手くいくとオーナーが判断したとします。しかし、その判断を勝手に実行することはできません。企業の経営方針には必ず従わなければならないので、オーナーは自分の理想を追求することができないのです。
 


 
 
フランチャイズ出店では企業の力を借りることによって、個人ではできないような経営戦略が可能になります。上で紹介したように、そのほかにも様々なメリットが。しかし経営に関する自由が制限されてしまうので、「こういうサロンを作りたい」という強い意志を持っている方には向いていない選択肢かもしれませんね。

Author:美プロ編集部

この記事に関連するキーワード

関連求人を探す

expand_less