美容スペシャリストな自分になるために

更新:2016.06.23

作成:2016.04.30

美容師

美容業界でも大注目! ヘアケアの専門家“ヘアケアマイスター”とは


あなたはヘアケアマイスターという言葉を知っていますか? 聞きなれない言葉だと思う人もいるでしょう。ヘアケアマイスターとは、最近の美容業界で注目されている、プロの美容師向けの認定制度。ヘアケアマイスターになることで、豊富なヘアケア知識を生かしてお客様と強い信頼関係を築くことができるようになります。
 
ヘアケアマイスターは何かを一言でいうと、お客様の毛髪状態についての専門家。ここではヘアケアマイスターになることのメリットや、その認定制度についてご紹介します。ワンランク上の美容師を目指す人はぜひご一読ください!

ヘアケアマイスターって何?

ヘアケアマイスターは、すでに美容師、理容師の国家免許を取得しているプロの美容師向けの認定制度です。ヘアケアについて専門的に学び、お客様の毛髪状態について診断したり、適切なサポートができるようになると認定を受けられるという仕組みになっています。
 
近年では、美容について詳しいお客様が増えていて、美容師に求められることもより多様化しています。そこで、ヘアケアについて豊富な知識を持ち、お客様の毛髪状態をしっかりとサポートできる人材の育成を目指して、日本ヘアケアマイスター協会が立ち上げられました。
 

ヘアケアマイスターができること

ヘアケアマイスターは、お客様の髪をいたわるヘアケアの専門家。毛髪のカウンセリングをしたり、美容室で使われるヘアケア用品について説明することで、お客様に安心感を提供します。自分の疑問に丁寧に答えてくれる美容師さんを、お客様はきっと強く信頼してくれることでしょう。ヘアケアマイスターが担うのは、3つの説明責任です。

現状説明

お客様の毛髪診断をして、その髪質やダメージ度を把握すること。さらにそれをお客様に伝えて、いっしょにヘアケアを行っていくパートナーとして信頼関係を築きます。

技術説明

美容室が行うヘアケアについて、技術的な方法や詳しい情報を分かりやすく説明します。美容室でその日、どの薬品をどんな風に使うのかを説明することで、お客様は安心感を得られるでしょう。

お手入れ方法

美容室を出たあとのアフターフォローも欠かせません。髪のお手入れについて、どうやって毎日のお手入れをすればいいのか、その方法やヘアケア用品の使い方までを説明します。
 

ヘアケアマイスターに認定されるにはどうすればいいの?

ヘアケアマイスターの認定は、誰でも受けられるわけではありません。ハードルが高いと感じるかもしれませんが、すでに国家免許を持っていて、美容師・理容師として仕事をしているという条件があるのです。さらに毎年5月・10月に認定試験が行われていて、その試験に合格することで晴れてヘアケアマイスターになることができます。認定試験で使われるのは、ヘアケアマイスターブックという教材です。実際にどのような試験が行われるのかイメージしやすいように、ヘアケアマイスターブックの章を覗いてみましょう。
 
・第一章「毛髪化学編」 毛髪の構造や働き、ダメージの原因などについて
・第二章「毛髪のカウンセリング」 毛髪のカウンセリング、髪質やダメージレベルの把握について
・第三章「ヘアケア剤編」 シャンプーやトリートメントといったヘアケア剤について
・第四章「スキャルプケア編」 頭皮の知識や脱毛の仕組みについて
・第五章「皮膚科学編」 皮膚のメカニズムや、炎症の原因について
・第六章「ヘアカラー剤編」 ヘアカラー剤の総合的な知識について
・第七章「パーマ剤編」 パーマ剤の仕組みやダメージ対策について
 

段階別に分かれている認定試験

認定試験は3つのコースに分かれていて、ヘアケアマイスターブックからそれぞれ異なる範囲で問題が出されます。

プライマリーコース

ヘアケアマイスターブックの第一章「毛髪化学編」・第二章「毛髪のカウンセリング」・第三章「ヘアケア剤編」が出題範囲になります。毛髪の構造や働きについての知識が必要になり、カウンセリングをしてダメージの原因を見極めるための知識も求められる他、シャンプーやトリートメントといったヘアケア剤についての知識も必要になります。

ミドルコース

第六章「ヘアカラー剤編」と第七章「パーマ剤編」から出題されます。ヘアカラー剤やパーマ剤についての総合的な知識や、それが毛髪に対してダメージを与える仕組みについて理解しておきましょう。

マイスター(一次・二次)コース

プライマリーコースとミドルコースの出題範囲に加えて、第四章「スキャルプケア編」や第五章「皮膚科学編」からも出題されます。頭皮についての知識や、皮膚と薬品によって引き起こされる炎症との関係についての知識が必要です。さらに二次試験では、コミュニケーションスキルも求められ、お客様に対してヘアケアに関するアドバイスをしたり、商品説明をしたりする能力が問われます。
 


 
 
ヘアケアマイスターについて、どう思われたでしょうか? もしかしたら、認定を受けるのが難しいと感じられたかもしれません。ですが、ヘアケアマイスターになることで、大きなメリットを得られることも確かです。お客様との信頼関係を築きたい方には、ぜひオススメしたい認定制度です!

Author:美プロ編集部

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