美容スペシャリストな自分になるために

2019年1月9日更新

美容師

美容師が着用する服は経費としておとせるの?

 

美容室のオーナー、業務委託やフリーランスとして働く美容師に必要なのが経費についての知識です。例えば仕事で着用する服は経費にできるのか、できないのかといった事を知っておくことは大切です。ここでは美容師の経費について説明していきます。

美容師が経費として計上できるもの、できないもの

 

個人事業主として働く美容師は、仕事で必要となった費用を全て経費として計上できます。以下に経費として計上できるものをおおまかに記載しました。

経費として計上できるもの

  • 地代家賃→事務所の賃借料
  • 水道光熱費→電気代や水代など
  • 消耗品費→ハサミ・シザーケース・パーマ液・スタイリング剤など
  • 旅費交通費→職場までの交通費など
  • 研修費→資格取得にかかった費用やスキルアップのための研修費用など
  • 図書費→美容室に置く雑誌の購入費用など

経費として計上できないものとしては、所得税、住民税、国民健康保険料といった税金や社会保険料などがあります。もちろん仕事と直接関係がない出費、例えば普段の生活で使う服やアクセサリーの購入代金、インターネットの接続料、家族や友達との旅行費用などは当然のことながら経費として計上できません。

美容室で着る服は経費になるか?

基本的に仕事で必要となるものはすべて経費として計上できます。しかし中には経費として計上できるかどうか判断が難しいものもあります。

 

例えば、美容室で着用する服などがそうです。服については、美容室で制服として購入するユニフォームなら問題なく経費として計上できますが、私服だと経費として計上することはできません。

 

ただ制服以外の服が経費として認められないかというと、必ずしもそうとも言えません。フリーランスとして働く美容師の中には、美容室で制服の購入が求められるわけではないとしても、仕事用として服をいくつか揃えたいという人もいることでしょう。

 

美容師はカットやスタイリングの技術があることはもちろんですが、美容師自体に魅力がなければお客さんを獲得することができません。オシャレな服装をすることも美容師としての価値を高めるためには必要な事です。なので、美容師が仕事のために購入する服が制服でなかったとしても、「特定支出控除」の対象と認められる可能性があるのです。

 

「服が控除対象になるのであれば、アクセサリー類も経費としてできるかも」と考える美容師もいるかもしれませんが、結論からいうとアクセサリー類は基本的に経費としては認められません。ピアスや指輪、時計などは仕事上必要不可欠とはみなされないというのが理由です。

きちんと経費を理解して節約を

 
 

美容室の経費削減って考えが間違えている人が多いのです。

 

経費削減って材料費を少しでも安いものを使ったり、カラー剤の使用する量を節約したりと考えている人も多いのではないでしょうか?コスト削減、経費削減とは、「やらなくて良い業務を省くこと」であって節約するという概念とは違うのです。

 

コストは人が動くことで発生しますので、美容室の経費で一番高いのはなんといっても人件費なのです。

 

スタッフに空き時間を使って何をしてもらうか、そして無駄な業務をやっていないかをしっかり把握すること。

美容室の経費の大部分を占める人件費をしっかりタイムスケジュールを管理する必要があります。そして業務時間のわりに、売り上げに貢献されない行為を削除していくのです。スタッフのタイムスケジュールをしっかり出すことで、無駄な行動が見えてきます。

 

経費を間違えて捉えていると、顧客満足度が低下してしまう原因となります。

 

スタッフに「経費削減」と伝えるだけではなく、時間管理を徹底させることで、経営体質が変わり利益の出る体制に変化していくのではないでしょうか。

 

確定申告の基礎知識

オーナー・業務委託・フリーランスの美容師の場合、確定申告をする義務があります。

 

確定申告とは、会社や個人事業主が1月1日~12月31日の1年間の所得(収入から経費を差し引いた額)を税務署に申告し、税金の過不足を精算する手続きのことを指します。

会社員の場合は、経理が年末調整で税金を調整してくれるため、自分で申告を行わない場合がほとんどですが、個人事業主の場合は自分で毎日の売り上げの帳簿付けを行い、申告を行う必要があります。

 

もし確定申告が遅れてしまった場合は、追徴課税や延滞税を徴収されてしまうだけでなく、仮に故意に確定申告をしなかったとみなされた場合、厳しい罰則が科されます。

安心して働くためにも、難しそうだからという理由で適当にせずにしっかりと正しい知識を身に着けていきましょう。

 

確定申告の流れ

ここでは個人事業主として働いている美容師さんを例に、確定申告の一連の流れを見ていきましょう。

 

①申告対象の年の1月1日~12月31日の収支がわかる資料を用意したうえで、帳簿を作成します。売上と経費を集計し、青色決算書または収支内訳書を作成して、差し引きした金額を算出します。

②国民健康保険・国民年金・生命保険・扶養家族の収入状況・住宅ローンの残高などがわかる資料一式を集めます。申告書に添付する証明書などが必要なものもありますので、手元になければ取り寄せましょう。

③専用の申告書用紙にそれぞれの項目の数字を記載して、支払う税金を計算します。

④決算書・申告書が完成したら、税務署に提出(直接持ち込むほか郵送やインターネットでの提出も可能)し、受付印のある控えを受け取ります。インターネットで申告書の提出まで行う場合は、あらかじめ手続きが必要です。

⑤計算した税金を納付します。

 

確定申告の時期

①所得税及び復興特別所得税は2月16日~3月15日

②個人事業者の消費税及び地方消費税は1月4日~3月31日

 

①は、フリーランスの方は必須です。

②は、下記に該当する方のみが対象です。

例)平成30年分の申告の場合

平成28年の売上が1,000万円を超えている方、もしくは、平成28年の売上が1,000万円以下でも、平成29年の1~6月の売上または給料等の支払金額が1,000万円を超える方が対象です。

お店を構えて2~3年目以降の方だと、②に該当する可能性が高くなります。
②は提出期限が①よりも後ですが、忘れないように、①②の両方を同時に進めると良いでしょう。

確定申告を行う時期は、2月の終わり頃がオススメです。この時期は税務署が比較的落ち着いており、混み合うことが少ないためです。2月頭と3月頭は混み合うことが多いので注意が必要です。

 

確定申告に必要なもの

以下では、確定申告をする際に揃えるべきものを挙げてみました。中には7年間とっておく必要があるものもありますので、申告が終わってもすぐに捨てないようにして大切に保管しましょう。

 

  • 売上伝票または日報や月報
  • 経費類の請求書、領収書
  • ビジネスで使用している通帳
  • 国民健康保険の領収書
  • 国民年金の控除証明書
  • 給与明細の控え(スタッフを雇っている場合)
  • 生命保険・地震保険などの控除証明書(加入している場合)
  • 住宅ローンの残高証明書(住宅ローンを組んでいる場合)
  • 扶養家族の収入がわかるもの(扶養家族がいる場合)

 

まとめ

いかがでしたか? 今回はオーナー・業務委託・フリーランスの美容師に必要な経費の知識や確定申告の仕方についてみてきました。

 

経費の計上や確定申告の仕方など、最初は難しいと思われるかもしれませんが、慣れてしまえば簡単にできる作業です。最近ではサロンでサポートしてくれることも多く、また、初心者でも気軽に使用できる会計ソフトがあるので安心です。

 

経費計上や会計管理のスキルを身に付け、経営者視点でお仕事を楽しめるのも、オーナー・業務委託・フリーランスの醍醐味の一つです。

 

美容師の関連求人

美容師になるための情報まとめ

美容師とお客様が恋に落ちる!? 時間のない美容師の恋愛事情

美容師ってモテそうなイメージがありますが、土日の休みが取りづらく、朝早く夜遅い職種なので、恋人を作る時間もないという人も多いようです。

空いた時間で学べる「通信制度」の秘密とは? 美容学校の「通信課程」について徹底分析!

美容学校と聞くと専門学校のように学校に通って、仲間達とヘアカットやスタイリング、カラーリングなどの実技を磨いていくイメージが強いですよね。かなり忙しいし、お金がかかるとも耳にした人もいるかもしれませんが、ちょっとお手ごろな「通信課程」があるのをご存知だったでしょうか?

ハサミは形だけじゃない! 切れ味や長く使えるかどうかは素材が重要

美容師の腕を大きく左右する仕事道具の“ハサミ”。ハサミの形や大きさによって切れ方や特徴が変わってきますが、実はハサミの“素材”にも大きな違いがあることを知っていますか? 素材によってハサミの切れ味が変わったり、どのぐらい持つかということが大きく変わっくるのです。

美容師のハサミってどこで買えばいいの? その疑問にお答えする“美容師のハサミの購入方法”

みなさん、普段ハサミってどこで買っていますか? 「いやどこでも売ってますよ」っていう返事が返ってきそうですが、実は美容師が使うハサミはどこでも売っていないんです! 最近では通販やネットオークションなどで比較的簡単に買えるようになってきましたが、基本的に美容師用のハサミって一般の人は購入できないんです。

自分にぴったりのシザーケースを選ぼう! 選び方とオススメブランド

美容師が仕事をするために必要不可欠な“ハサミ”。カットやヘアスタイルに合わせてハサミの種類を変えることも多いので、何本かを使い分けている人がほとんどですよね。でも、ハサミを変える度に収納場所まで行って取り替えるとなると、ちょっと面倒くさい…。

美容師に必要な最終学歴

美を扱う仕事というのはいつの時代もあこがれの職業。その中でも特に人気なのが美容師です。しかし、美容師という職業は美容室に勤務するだけではなれません。美容師として仕事をしていくためには、美容師としての免許が必要なのです。

美容師になるためには専門の資格が必要です! 資格や取得条件など事前に確認しておきましょう

美容師として働くには、国家資格が必要です。そのためには、美容学校へ入って勉強しなければなりません。でも、美容学校に入るには中卒でも大丈夫なのでしょうか?そこで、美容師になるために必要な学歴についてお伝えします。

美容師になるには -美容師のお仕事

美容師というと華やかなイメージのある職業。 一方、生活に欠かせない身近な存在でもあり、人をキレイにする美容のプロとして、代表的な職種といえるでしょう。

美容師免許取得編 -美容師になるには

美容師になるための必須条件は、美容師国家資格を取得しなくてはいけません。受験者数は年々減少傾向にありますが、合格率は上がっています。

「美容師免許をなくした…」そんな時はすぐに再発行! 美容師免許の再交付や変更などの方法とポイント

美容師という仕事をするにあたって、美容師免許は不可欠です。国家試験合格後に申請手続きをしてやっと免許が交付されるので、初めての美容師免許の申請を困惑しながら行ったという人もいるかもしれません。

美容師試験に合格したらすぐに美容師免許の申請スタート! 初申請の方法やポイントとは?

美容師になるにはスキルやセンスを磨くことも大切ですが、まずは美容師の国家試験に合格することが大切です。厳しい練習や勉強の末に試験に合格できれば、晴れてアナタも美容師に。「これからがんばるぞー!」と意気込むのは良いですが、美容師免許の申請はお済みですか?

美容師のお給料が安いってホント!? 役職別に給与・年収の実態を知ろう!

体力仕事の上、お給料も安いと言われている美容師ですが、その給与が実際にどのくらいなのか正確な数字を知らない人も多いのではないでしょうか? ある程度きちんとした数字を知っておけば、自分の将来計画も立てやすくなりますよ。

国際化の波が美容師にも押し寄せる!? 転職にもプラスになる美容院での接客英語

美を扱う職業として大人気の美容師という仕事。自分の技術を高めるために、ヘアメイクアーティストとして海外に留学・就職する人も多いですね。そんな時に必要なのが“英語力”。

ここでのミスが一番の痛手!? 美容師国家試験当日の持ち物&服装に気をつけろ!

試験対策もばっちり済ませて自信満々! という状態でも、怖いのが“忘れ物”ですよね。学校の近くまで来て「あっ、あれ忘れた…」なんて思っても、戻るのには時間が無くて間に合わない…なんて、誰もが一度は経験したことがあるのでは無いでしょうか?

毎年2万人以上が受験する「美容師国家試験」の合格率や基準を大公開!!

毎年2万5千人以上もの人が受験する“美容師国家試験”。この中の多くの人が、美容師国家試験を受けて、4月からそれぞれのサロンで働き始めています。しかし、実際に全員が全員受験するわけでも、合格するわけでもありません。

実力が今、試される!「美容師国家試験・実技試験」について詳しく解説!

美容師国家試験の本髄とも言える「実技試験」。限られた時間の中で自分の納得いくものを仕上げるのは中々難しいもの。しかも、試験官の厳しいチェックが入っていると思うと余計に緊張しますよね。

過去問つきで解説! 美容師国家試験の“筆記試験”の詳しい内容をチェックしよう!

美容師になるために避けては通れない「美容師国家試験」。その関門のひとつ“筆記試験”は、まさに記憶力との勝負です。2年間、美容学校でみっちり覚えてきたことを何回も復習して覚えなければいけないので、勉強が苦手な人はちょっと憂鬱かもしれません。