美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.08.20

作成:2017.03.28

アイリスト

まつ毛の埋没毛を防ぐには?

目を隠す女性
 

「埋没毛(埋もれ毛)」と言えば、ムダ毛の処理をした後に脇や脚などで見られる現象。生えてきた毛が皮膚の中に埋まってしまい黒い点のようになってしまうものですが、実はまつ毛にもできるのです。なぜまつ毛が埋没してしまうのか、出来てしまったらどうすれば良いのか見ていきましょう。

皮膚にダメージを与えると埋没毛になりやすい

まつ毛に埋没毛が発生する原因のほとんどは、自分自身でまぶたに与えてしまったダメージによるもの。

ムダ毛の処理は、カミソリで剃るにしても、毛抜きで抜くにしても、皮膚に大きなダメージを与えます。ダメージを受けた皮膚は、自らを守ろうとするために硬くなります。これを「角化」と言います。その際に毛穴の形がいびつになってしまい、次に生えてくる毛が正常に生えなくなるのです。

 

行き場を失くしたムダ毛は、皮膚の柔らかいところに突き刺さり、そのまま皮膚の中で伸びるようになります。これが「埋没毛」です。稀に皮膚の外へ出る場合もありますが、その時は癖がついてしまい、くるくると丸ってしまうなど、まっすぐ伸びなくなります。

 

まつ毛は脇や脚のようにムダ毛の処理はしませんが、うっかり引き抜いて毛穴に力が加わる場合があります。例えばつけまつ毛やエクステを外す時。「1本くらいいいや」と軽い気持ちで無理やり引き抜くと、埋没毛になってしまいます。

 

たとえまつ毛エクステがよれてしまっていても、自分で無理矢理抜くことは絶対にNG!目の周りというのは非常にデリケートな部分なので、無理矢理引っ張ったり強く擦ったりすることは避けて下さいね。

 

埋没毛が発生して皮膚の中でまつ毛が伸びると、痒みなど違和感の原因になります。できた場所によっては盛り上がって目立ってしまうかもしれません。運良く皮膚の外に出て来ても、やはり癖毛になって手入れがしづらくなるでしょう。

埋没毛が悪化すると、手術が必要になることも

目の周りの埋没毛は、はじめは小さな腫れだったとしても、次第に大きく腫れあがってしまうことがあります。そもそも埋没毛が発生する原因は、毛穴の周りの皮膚が傷ついて癒着することによって毛が皮膚の外に出られなくなること。

そのため、自分で皮膚を切って埋没毛を取り出したとしても次に生えてくる毛がまた埋没してしまう可能性が高いのです。

 

それだけでなく、無理矢理傷つけたことによって体内に菌が入り込み、毛嚢炎(もうのうえん)という炎症を起こすこともあるのです。そうなると痒みや痛みも発生し、どんどん悪化してしまいます。

腫れが悪化し炎症が進むと、手術をしなくてはいけなくなることも…。そうならないように、まずは早い段階から病院に行くことをおすすめします。

 

毛嚢炎になった場合は市販の塗り薬を塗っても治すことができないので、腫れが気になるからといって誤った治療をしないように注意して下さいね!

まつ毛の埋没毛が気になるなら眼科で処置を

目
 

もし埋没毛になってしまっても、無理に取り出す必要はありません。皮膚のターンオーバーの期間は短く、大体3週間~1か月程度。ターンオーバーが進んで表皮がはがれる時に、中に埋もれていた毛も一緒に出てくることが多々あります。また、たとえ皮膚の中に埋もれたままになったとしても、寿命を迎えると分解されて体に吸収されます。

 

逆に自分で取り出そうとして傷をつけてしまうと、そこから雑菌が入り込んで炎症が起こります。目なら「ものもらい」の原因にもなるでしょう。そもそも目の周りを傷つけるのは危険です。

 

どうしても不快感があり目立つ場合は、眼科で処置してもらいましょう。皮膚を部分的に切開し、レーザー脱毛で埋もれた毛を抜くという治療を施してくれます。やや痛みを伴う治療ではあるもののトラブルなく治すことができるので、安全を考慮して眼科に相談するのが良いですね。

 

まつ毛の埋没毛を防ぐには、つけまつ毛やエクステを外す時に、無理に力を加えない事が何よりも大切です。正しい手順で丁寧に外しましょう。また、ゴシゴシこする行為もまつ毛が抜けたり、毛穴が歪んだりする恐れがあるので、気をつけるべき。

まつ毛の埋没毛を予防するために気を付けること

悩む女性
 

まつ毛も、無理に引き抜いて毛穴に力が加わると他の部位と同じように埋没毛になります。特に異常が無ければ、そのまま放置するのが一番です。気になっても自分で取り出そうとはせず、眼科で処置してもらいましょう。

 

今回の内容のおさらいになりますが、まつ毛が埋没毛になるのを防ぐために、以下の3つのことを心掛けるようにしましょう。

  1. まつ毛エクステがよれてしまっても、自然に抜けるのを待つ
  2. 毎日しっかりメイクを落とし、目の周りは常に清潔に保っておく
  3. まつ毛をピンセットで抜く・ハサミで切るなどの自己処理はしない

目がかゆくなる花粉症の時期や、普段から目の周りを触る癖のある人は特に注意が必要です。痒みがあったとしても自分でまつ毛を剃ったり、ピンセットで抜くことは絶対に避けましょう。抜いた直後は何も問題がないように見えたとしても、次の毛が生えてくる時に埋没毛を発生させる可能性が非常に高くなります。

 

また、目の周りを常に清潔にしておくということもとても大切。毎日しっかりとメイクを落として、まつ毛に付着した汚れも綺麗に洗い流しましょう。常に清潔にしておくことで痒みの発生も防ぐことができますし、まつ毛エクステの持ちを良くすることにも繋がりますよ。

Author:美プロ編集部

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