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作成:2017.04.04

特集

ネガティブ→ポジティブの変換が重要! 印象が悪くなりがちな転職理由を好印象で終わらすための方法


 転職活動を行う際に志望動機や自己PRに加えて、退職理由や転職理由を聞かれることがほとんど。しかしSNSを中心に、「ネガティブな転職理由はダメと言うけど、ネガテイブな理由じゃないなら、転職なんてしてない」「転職理由なんて『今の会社がポンコツなので御社に一縷の希望を託します』以外の何があんの?」という意見も。採用試験での印象が悪くなるのを恐れて、本当の転職理由を言えないことに悩む人が多いよう。

本音では語れない退職&転職理由

 採用する側にとっては、退職理由や転職理由は合否を決めるための大きな要素。転職の理由がネガティブな内容だと「当社に入社しても同じ理由で辞めるのではないか」「仕事に対して後ろ向きなのではないか」という評価になる可能性が高い。そのため本当はネガティブな理由で退職に至ったとしても、そのまま伝えるのは良くないとされている。
 
 しかし、実際はネガティブな理由で会社を辞める人は多い。厚生労働省が発表した「平成26年雇用動向調査結果の概況」では、「転職入職者が前職を辞めた理由」を男女別に発表。これによると、男性は1位が「定年・契約期間の満了」で17.9%、2位「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が10.5%、3位「給料等収入が少なかった」が9.7%という結果に。女性は「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が13.5%と最も多く、2位「定年・契約期間の満了」が13.4%、3位「職場の人間関係が好ましくなかった」が11.1%という結果になった。
 
 「定年・契約期間の満了」という理由は特に問題ないとしても、労働条件や収入、職場の人間関係などへの不満をそのまま転職理由として語ってしまうと、担当者によっては勤めていた会社の悪口と受け取られてしまう。だからと言って採用試験の時に嘘をつくのは御法度。そのため転職の基本的な理由はそのままに、担当者や面接官に悪い印象を植え付けない表現が必要になるのだ。

ネガティブな退職理由は、強制的にポジティブな転職理由に変換!

 退職理由を語る時には、「~が嫌だから」「~したくない」などの否定的な言葉ではなく、「~が好きだから」「~したいから」と前向きな言葉を使うこと。
 
 たとえば「サービス残業や休日出勤などが多い」ことが退職理由だとすると、「効率的な働き方で常にベストな結果を残したい」「自己研鑽の時間を作ることで会社にさらに貢献したい」という変換。また職場の人間関係が退職理由の場合は、前職では個人プレーが中心となっていたと捉えて、「チームワークを生かして、より大きなプロジェクトに関わりたい」と言い換えることができる。
 
 しかし採用試験や面接において最も大切なのは、「なぜ辞めたのか」ではなく「これから何がしたいのか」ということを応募先の会社に伝えること。これからは自分が何をしたいのか、どんな強みがあるのかということを考えておけば、退職時にはネガティブだった理由も自然と前向きな内容に変わっていくはず。志望動機や自己PRを織り交ぜて語ることで説得力も増すので、関連させながら考えてみよう。
 
画像出典:Jackie.lck / Sad. (from Flickr, CC BY 2.0)

Author:美プロ編集部

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