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2016年5月20日更新

美容師

腱鞘炎・腰痛・手あれ…美容師を悩ませる職業病の数々


美容師の仕事は、決して力仕事ではありません。しかし、仕事中はずっと立ちっぱなしだったり、体に負担がかかる体勢を取らないといけなかったり、刺激の強い薬剤を使ったりと、様々なリスクがあり、なかなかの重労働だと言われています。
 
スマートな印象のある美容師ですが、健康の面では体に不安を抱えている人が多いんです。手荒れや腰痛など、美容師として働く上で避けられないような症状は、“職業病”とも言えるかもしれません。そんな、美容師がかかってしまいやすい職業病を、一つひとつ見ていきましょう。

一つは当てはまるかも…美容師の3大職業病

手荒れ

美容師の仕事には、手荒れを引き起こす要因がたくさん。カラーやパーマに使われる薬剤は素肌には刺激が強く、シャンプーやトリートメント、ワックスなどのヘアケア用品にも、肌にとって良くない成分が含まれていることがあります。また、これらの薬剤を使った後には必ず手を洗わなくてはならないため、油分が取れすぎて手荒れにつながってしまうという場合もあるようです。

腰痛

仕事中はずっと立ちっぱなしでいる美容師には、腰痛になってしまう人がとても多いです。特に辛いと言われているのが、シャンプーの時です。シャンプーはずっと中腰で行わなければならず、腰に対して非常に大きな負担になります。スタイリストの場合は、連続して何度もシャンプーをすることはありませんが、アシスタントとなると、忙しい日には10人や20人も続けてシャンプーする場合も…。オシャレでスマートなイメージの強い美容師ですが、服の下にはコルセットをつけて仕事に臨んでいるという人もいるようです。

腱鞘炎

手首が痛くなってしまう腱鞘炎の原因はもちろん、ハサミ(シザー)を長時間使うこと。美容師が使うシザーは髪を綺麗にカットするため、親指と薬指でハンドルを握り、親指だけを動かして使う構造になっています。親指と中指でハンドルを握り、両方の指を動かす一般的なハサミと比べると、手首への負担が段違いで、腱鞘炎に悩まされる美容師はとても多いようです。
 
手荒れ・腰痛・腱鞘炎の3つの症状は、美容師の仕事をしていると引き起こされる可能性がとても高いため、ほとんどの人がどれか一つには当てはまるのではないでしょうか? 3つの症状とも、放っておくとどんどん悪化してしまうので、早めに対処していきたいですね。
 

リスクはいろんなところに…他にもある職業病

膀胱炎

サロンは忙しい日となると、一人の美容師が、何人ものお客様を同時に対応しなければならないこともあります。美容師は休憩を取る暇がなく、お手洗いになかなか行けないということも…。お手洗いを我慢しすぎて、膀胱炎になってしまう美容師も多いようです。

むくみ

むくみとは、全身に流れている血液中の水分が、体の一箇所にとどまってしまう症状で、同じ体勢を長く取っていると引き起こされます。美容師の場合は一日中立ちっぱなしの仕事になるので、ふくらはぎやアキレス腱などに疲労がたまり、むくんでしまうようです。

肩こりや腕のしびれ

美容師はシザーだけでなく、様々な道具を一度の施術で同時に使いこなします。カットの時には、クシを使いながらシザーでカットし、ブローの時はブラシで髪を梳かしながらドライヤーを当てていきます。両手を長時間上げ続けなければならないので、肩こりや腕のしびれといった、上半身の症状に悩まされている美容師も多いようです。

火傷

疲労によって体に起こる症状とは別に、美容師にはへアアイロンやパーマを当てる機械の操作を誤り、火傷してしまうという危険があります。そうした怪我もまた、美容師という仕事に付き物の職業病の一種と言えるのかもしれませんね。
 

不規則な生活が引き起こす生活習慣病

美容師は、なかなか規則正しい生活を送るのが難しいようです。朝は開店前の早い時間からオープン準備をして、閉店後は店に残ってカットの練習をするため、睡眠不足になりがち。また、休憩時間が短いので早食いのくせがついたり、時間がなくて朝食を抜いてしまったりと、食生活が乱れやすい環境にあります。そのため、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすリスクが高く、健康には注意が必要ですね。
 


 
 
美容師の仕事に付き物の様々な症状を紹介してきましたが、腰痛は悪化すると治療に時間のかかる“腰部椎間板ヘルニア”になりますし、肩こりや腕のしびれも“胸郭出口症候群”という、神経を圧迫する病気を引き起こす可能性があります。仕事が忙しくて難しいとは思いますが、長く美容師を続けるために、体の異変には早めの対応をしていきましょう。

 

美容師が病気になったときに使える保険

様々な病気に悩まされる美容師の仕事。ですが一般的に美容師は保険に加入しにくいとか、保険制度が複雑だと言われていますよね。以下では美容師が病気の際、どんな保険制度に加入できるのかご紹介していきましょう。

「総合福祉共済制度」

「全日本美容業生活衛生同業組合連合会」の保険制度で、美容師が死亡した場合や障害状態になった場合、5日以上の入院をした場合などに保証を受けられる仕組みになっています。1口400円~という手ごろな掛け金が特徴で、業務上・業務外を問わず24時間いつでも保障対象になるのが嬉しいところ。
 
また他の制度には見られない「特別給付金制度」も充実しています。例えば40歳以上なら人間ドックの補助金として1万円が給付されたり、入院療養見舞金を最大5万円も給付。病気関連の給付金のほかにも結婚祝金が最大10万円給付されたり、子どもが生まれた時には誕生祝金として最大10万円の支給を受けられるのもポイントです。
⇒「全日本美容業生活衛生同業組合連合会」公式サイト

「休業補償共済制度」

同じく「全日本美容業生活衛生同業組合連合会」の「休業補償共済制度」は、美容師が病気や怪我で仕事ができなくなった時に使える保険制度。最長で1年にわたって所得補償が受けられる仕組みになっています。サロンでの勤務中に生じた病気・怪我はもちろん、日常生活からレジャー中まで保険金の受給対象になるのが特徴。入院中だけでなく、医師の指示で通院治療を行っている期間や自宅療養している期間も給付金を受け取ることができます。
 
また同制度は手続きが簡潔に済むのも大きな特徴です。原則的には加入する時に健康診断を受ける必要がなく、保険金を請求する時の所得証明も不要。年払いにして1口あたり全年齢一律6,000円という割安な掛け金も魅力的ですね。
⇒「全日本美容業生活衛生同業組合連合会」公式サイト

「全日本理美容健康保険組合」(理美けんぽ)

美容師が加入できる健康保険で、業務外で病気や怪我をした時に医療費を7割負担してもらえます。また「傷病手当金」は美容師が現在療養中で、4日以上仕事を休んでいる場合に支給される仕組み。支給期間は最長で1年6カ月となっています。ただし勤務先の美容室から給与をもらっている場合は支給を受けられないので、注意しましょう。
⇒「全日本理美容健康保険組合」公式HP

「東京美容国民健康保険組合」の保険制度

東京都内で美容業を営んでいる人や美容業に従事している人を対象とした保険制度。保険証を持参して医療機関に行くと、治療費の大部分を負担してもらえる仕組みになっています。また入院で医療費が高額になった際の「高額療養費」制度や「出産育児一時金 直接支払制度」、さらに人間ドック受診に対する助成金支給制度など、様々な補償が用意されている様子。
⇒「東京美容国民健康保険組合」公式サイト
 
万が一の怪我や病気に備えて、自分に合った保険制度を探してみてくださいね。

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