美容スペシャリストな自分になるために

作成:2016.06.24

美容師

薄毛対策からファッションの一部としても使える“ウィッグ”の種類


“ウィッグ”と聞いて、あなたはどんなものを思い浮かべますか? 美容師の方にはカット練習用の髪の毛やマネキンを想像する人が多いかもしれませんね。ウィッグとは日本語では「かつら」という意味で、自分の髪の毛以外の毛を頭髪に利用するものを指します。
 
ウィッグは日常的に使う人もいれば、たまにしか利用しない人もいて、使用する目的によって使う素材や作り方などが大きく変わってきます。今回はそんなウィッグの種類について、主要なものを見ていきましょう。

髪の悩みを解決してくれる“薄毛対策ウィッグ”

一つ目は、薄毛対策のためのウィッグです。全体のボリュームが減ったり、髪の毛にコシがなくなったり、地肌が透けて見えたりと、年齢を重ねるにつれて髪に関する悩みを抱える人の割合は増えていきます。そんな人にオススメなのが、薄毛を改善して、髪にボリュームを持たせる用途のウィッグ。薄毛に対する根本的な解決にはなりませんが、薬剤を使った育毛や植毛手術などに抵抗のある人や、すぐに薄毛を隠したいという人には最適です。
 
薄毛対策ウィッグには頭全体を覆うタイプのほか、つむじなどの気になる所につける部分タイプや今ある髪の毛に数本の髪を巻きつけてボリュームを増やす編み込みタイプもあり、合わせて3種類があります。一般的には店舗や通販などで販売されているウィッグを使用することがほとんどですが、より自然に見せるためにオーダーメイドのウィッグを作ることもできます。
 
使う素材やオーダーメイドの有無などで、価格は数千円~数十万円とかなり幅広くなっています。そのため、自分にはどのタイプのウィッグが合うのか、どうすれば自然に見えるのかなどが分からないという人は、ウィッグのプロであるウィッグアドバイザーに一度相談してみましょう。
 

病気やケガと闘う人のための“医療用ウィッグ”

医療用ウィッグとは、抗がん剤の治療やその他の病気・怪我による抜け毛や傷跡などに苦しんでいる人のためのウィッグで、治療中に一時的に使用することが多いものです。頭皮に接するネット部分は柔らかく、通気性の良い素材で作るなどの工夫をすることで、脱毛や治療で敏感になっている頭皮に刺激を与えないような仕組みになっています。また、病気で治療中の人でも使いやすいように着脱しやすいものや、なるべく自然に見えるように人工頭皮を使用しているウィッグなどもあります。
 
医療用ウィッグが必要になったときは、なるべく専門のお店での購入を検討してみましょう。お店のスタッフが病院や自宅まで訪問してくれるサービスもあるので、店舗に足を運ぶのが難しいという人にはオススメ。また、医療用ウィッグを専門的に扱っている通販サイトも多く、郵送でウィッグの試着が可能なところもあるので、こちらを利用してみるのも良いかもしれませんね。
 
価格は既製品タイプなら数万円程度、オーダーメイドタイプのものは10万円を超えるものが多く、決して安くはありません。そのため、医療用ウィッグを必要とする子どもたちのためにウィッグを寄付する「ヘアドネーション」というボランティア活動を行っている団体もあります。
 

気分に合わせて使い分けられる“オシャレウィッグ”

もちろん、オシャレの一部としてウィッグを使用する場合もあります。「会社や学校の規定が厳しいけど髪色を明るくしたい」「いつもとは違ったヘアスタイルをしてみたいけど、いきなり髪の毛をカットするのは不安」など、イメージチェンジをしたいときや服装・イベントに合わせて髪型を変えたいときに気軽に使えます。そのため、髪の長さや髪色、パーマの有無など様々な種類に分かれていて、中には前髪のみのウィッグも。
 
価格も部分タイプのウィッグなら数百円、頭を覆うフルタイプのものでも数千円から購入することができます。既製ウィッグならインターネット通販で簡単に購入することができます。また、アニメや映画キャラのコスプレをするときに使われることも多く、中には人気キャラクターのコスプレ専用のウィッグもあるほどです。
 


 
 
ウィッグは使う人やその目的によってたくさんの種類が用意されています。特にファッションアイテムとしてのウィッグは数多くの種類があり、色々なヘアスタイルを演出できるので、自毛をカットする前に、お試しでウィッグを使ってみるのも良いかもしれませんね。

Author:美プロ編集部

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