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2016年4月16日更新

美容師

美容師になるための最終ステップ「美容師国家試験」について、一から学んじゃおう!


美容師になるために絶対に必要なのが“国家資格”です。美容学校での勉強や、サロンで仕事をいくら頑張ったとしても、国家資格がなければいつまでもアシスタント止まりになってしまいます。
 
しかし急に“国家資格”と言われても、ピンとこない人も多いでしょう。そこで今回は美容師の国家資格についてご紹介。時期はいつ頃なのか、誰でも試験を受けることができるのかなど、まずは大まかな概要をご案内しましょう。

美容師国家試験を受けるのに必要な条件

「美容師になりたいから、すぐにでも試験を受けさせてください!」と言って、受けられるようなものではありません。受験にも厳しい条件があり、それをクリアした人が晴れて試験を受けることができます。以下の3つのうち、どれか1つを満たしていればOK。

理容師や美容師養成施設で、次の課程を修了した人(平成10年4月1日以降に入学した人)

この条件はコースによって必要年数が変わってきます。昼間課程もしくは夜間の専門学校に通っていた場合、2年以上学んで卒業資格を得た人は受験資格を得られます。通信課程の場合は1年多い、3年以上の修学期間が必要になってきます。多くの学校の通信制が3年以上なのはこの為なんですね。また条件に関係なく、在学中の人は卒業見込証明書が、すでに卒業した人は卒業証明書が必要になってくるので、お忘れなく。

理容師や美容師養成施設で、次の課程を修了した後、1年以上の実地習練を経た人(平成10年3月31日以前に入学した人)

昼間課程で1年以上、夜間過程が1年4ヵ月以上、通信で2年以上の修学でも、1年以上の実務経験があれば受けることが出来ます。ただ、平成14年3月31日までに1年以上の実地習練が終了していない人には受験資格はないので、ここだけ注意してください。

数年前に養成所を卒業した場合は?

受験条件の最低ラインは理容師・美容師養成施設の卒業なので、全てを修了していれば、時間が経っても受けることができます。しかし、上記にも記したように入学した年数によって受験資格が異なってくるので、気をつけてくださいね。
 

試験の時期

試験は基本的に年に2回の、2月と8月。ほとんどの美容学生は、在学中の2月に実技試験、3月に筆記を受け、3月末に合格発表を受ける形をとっています。ここで不合格になってしまった場合には、8月の試験を再受験するということに。チャンスは年に2回あるので、自分の合った時に受験してみてください。
 

受験するのにかかる費用って?

受験料も受ける形によって変わってきます。一般的には実技試験と筆記試験の両方を受験することになるので、25,000円程度。しかし、以前に試験を受けて実技のみか筆記のみが受かっている場合には、次の試験の時のみ片方だけの受験でOK! 費用も通常の受験費用の半額程度になります。安くなるのは嬉しいですが、できれば一発合格を目指したいですよね。
 

受験する場合の場所って?

受験したいけど、会場が遠くだったらどうしよう…と不安に思っている人もいるかもしれませんが、首都圏でしか開催されないという訳ではないので安心してください。基本的に実技試験も筆記試験も、各都道府県の美容学校や大学が会場になっています。
 
しかし、実地試験はほぼ全国の都道府県で実施されますが、筆記試験の会場はかなり絞られてきます。自分が住んでいる県で試験がない場合は、試験会場として近くの県を指定されるようです。他県での受験となると、試験日前日などの移動も必要になってくるので、受験票が届いたらすぐに試験会場を確認しておきましょう。
 

試験の内容って、どんな感じ?

さて、大まかな情報を確認してきましたが、やっぱり気になるのは試験内容ですよね。試験は「実技試験」と「筆記試験」の2つ。ここでは、少し詳しく2つの試験内容を見ていきましょう。

実技試験

実技試験では、カッティング・シェービング・整髪といった基本的技術力を見ていきます。それぞれの過程で制限時間が設けられており、その制限時間内で全ての工程を終了させなくてはいけません。また使う用具や衛生面に関してもかなり厳しい規定があり、技術だけでなく、細かいところにも神経をとがらせなくてはいけないので、集中力との勝負でもありそうです。

筆記試験

筆記試験ではそれぞれの学校で勉強してきた、「関係法規・制度」「公衆衛生・環境衛生」「感染症」「衛生管理技術」「人体の構造及び機能」「皮膚科学」「美容の物理・化学」「美容理論」について出題されます。過去の筆記試験問題は、理容師美容師試験研修センターサイトで公開されているので、こちらを参考に勉強してみると良いかもしれません。
⇒『理容師美容師試験研修センターサイト』HP
 

美容師国家試験の合格率

美容師になるには避けては通れない美容師国家試験の合格率ですが、春期と秋期によってかなり差があります。2016年度から過去三回分さかのぼってみると、春期が80.5%・88.9%・89.1%と高い合格率なのに対して秋期は54.7%・60.5%・56%と5~6割ほど。また、多くの人が美容学校を卒業する前に試験を受けるため、2月に開催される春期試験のほうが受験人数も3倍近く多くなっています。
 
ちなみに筆記試験の合格基準は二つあり、一つは全50問の中から60%以上の問題に正解することです。そしてもう一つが、「関係法規・制度」「公衆衛生・環境衛生」などの全ての項目において0点を取らないこと。また、実技試験については「衛生上の取扱試験」で減点を30点以下にとどめることに加え、「基礎的技術試験」の第一課題・カッティングの減点が30点以下、第二課題の減点が50点以下であることも求められます。

美容師国家試験の過去問をチェックしよう

ここからはさらに具体的に美容師国家試験の対策を見ていきましょう。まず筆記試験については、上でも触れたように過去問をチェックすることで出題傾向が分かるのでオススメです。たとえば「関係法規・制度」では美容師法の基本的な内容が問われ、とくに罰則や行政処分について出題されることが多いようす。また「感染症」については感染症法の内容や、各種感染症の感染経路について問われる傾向にあります。
 
さらに、「衛生管理技術」に関しては煮沸消毒や紫外線消毒、エタノールを使った消毒など「美容師法施行規則」に記載されている消毒法を押さえておくのがベターだと言えます。そのほかにも「皮膚科学」では皮膚の構造や生理機能、主要な皮膚疾患の原因について問われたり、「美容の物理・化学」ではシャンプーやリンス、染毛剤やパーマの仕組みについて問われたりと出題傾向に偏りがあるので、数年分さかのぼって予習しつつ勉強を進めるのがオススメです。
 

美容師国家試験・実技試験のポイント

続いて実技試験のポイントについてですが、ここでは「衛生上の取扱試験」と「基礎的技術試験」の二つが実施されます。まず衛生実技試験について説明すると、20人の受験者に対して試験委員が一人つき、衛生面に関しての配慮が足りているかどうか審査されることになるんです。
 
流れとしてはまず、作業前の服装や用具の使い方について確認される「静的審査」が行われるので、頭髪や服装、手指や爪を清潔に整えておく必要があります。その次に作業を衛生的に行えているか確認される「動的審査」があり、作業中に怪我をしたり用具類を落としたときに適切な対処ができるかどうかが審査の対象に。そして最後に「確認的審査」が行われ、作業後の用具の処理がきちんとできているかチェックされます。実際に美容師として働くためには衛生管理が必要不可欠なので、軽んじることなく入念に準備して臨みましょう。
 

美容師国家試験の第一課題「カット」について

実技試験で課される課題の一つ目がモデルウィッグのカット、すなわち「カッティング」になります。順を追って審査基準を説明していくと、まず作業前にモデルウィッグがあらかじめ定められた規則を守れているか審査されるところからスタート。続いて作業に入る際には、カッティングに使う器具が規格に適合しているか確認されます。そして作業後には仕上がり状態がレイヤースタイルになっているか、カットした髪の長さが試験の規格に合っているかなどが審査の対象に。さらに「ヘムライン」「レイヤーカットのつながり」「左右のバランス」といった技術面についても審査されます。

美容師国家試験の第二課題「オールウェーブセッティング・ワインディング」について

第二課題には「オールウェーブセッティング」と「ワインディング」の二種類があり、どちらが課されるかは受験する回によって異なります。どちらの課題になっても試験の流れは同じですが、ワインディングなら20分、オールウェーブセッティングの場合には25分と若干試験時間が異なっているので注意しましょう。
 
ロッドを使ってパーマを施すワインディングでは、「全体のバランス」や「ステムの角度と方向」、「シェープ」「輪ゴムの掛け方」「残り毛」といった項目が審査されます。また、セットローションやコームを使って7段構成のパーマを施す「オールウェーブセッティング」では「全体のつながり」「フィンガーウェーブ」「ピンカール」「ピニング」といった項目が審査の対象に。また、それぞれロッドの本数やウェーブの段数などの条件を違反していないかどうかも問われるので、審査基準をよく確認しておくことをオススメします。
 


 
 
華やかな世界で活躍している美容師ですが、資格を取るまでには厳しい審査を通り抜けなければいけません。しかし、美容師になるための重要な一歩になので、しっかり対策を練って立派な美容師デビューを目指しましょう。
⇒『公益社団法人 理容師美容師試験研修センター』HP

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