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2016年4月16日更新

美容師

実力が今、試される!「美容師国家試験・実技試験」について詳しく解説!


美容師国家試験の本髄とも言える「実技試験」。限られた時間の中で自分の納得いくものを仕上げるのは中々難しいもの。しかも、試験官の厳しいチェックが入っていると思うと余計に緊張しますよね。
 
実技試験は「美容技術審査」と「衛生実技審査」の大きく2つに分けられます。今回はカットやセッティングの技術をみる「美容技術審査」について、深く掘り下げていくとしましょう。ちなみに当日は、ハサミはもちろんのこと、モデルウィッグ、スプレイヤーなど、持参用具一覧に書かれているものは全て自分で用意しなければいけないので、忘れないようにして下さいね。

第一課題「カッティング」

美容技術審査は第一課題と第二課題の二段階に分かれており、第一課題は「カッティング」で、美容師の最も基礎となる技術が試されます。本番は緊張はすると思いますが、練習の成果が発揮できるように深呼吸して取り組んでみましょう。

カッティング審査の流れ

まずはモデルウィッグの確認からスタート。ここでは持参したモデルウィッグが規定から外れていないかをチェック。一切の加工がされていないか、また標準仕様のものであるかなどが確認されます。それが終わると、いよいよカッティングの準備にとりかかります。準備時間は約8分。この8分の間に自分の使いやすい位置に道具を配置するなど、全ての準備を終わらせるようにしましょう。それが終われば、いよいよ試験開始です。試験時間は20分あり、20分経過したらモデルウィッグの顔面ふき取りや、用具の所定位置への収納の時間が与えられ、そこまでが終わると仕上がり審査に。ドキドキの瞬間ですね。

カット方法や規定

仕上がりはレイヤースタイルという、上が短く下へいくほど段が長くなるスタイルを作り上げることが条件になっています。また、セニングシザーズ(スキバサミ)の使用は禁止されており、一般的なハサミでのブラントカッティング&ウェットカッティングが定められています。そのため、自分の好きなように、好きなカット方法で…という訳ではないんですよ。他にもトップの長さは約10cmなど、細かいところまで指定があります。

審査のポイント

審査は「ヘムライン」「レイヤーカットのつながり」「左右のバランス」「毛髪の長さ」「条件違反」の5項目に分かれています。加点方式ではなく減点方式で、項目ごとに与えられた配点から減点していく採点方法になります。例えば、40点の配点がある「レイヤーカットのつながり」という項目で、もしトップからフロントのつながりが悪かった場合5点減点される、ということに…。カッティングは減点が40点以上になると失格になるので、気をつけましょう。
 

第二課題「セッティング」

いよいよ第二課題「セッティング」に突入しますが、その前に…。セッティングには「ワインディング」と「オールウェーブセッティング」の2種類あり、年によって課題が変わります。しかし、実技試験は筆記試験と違って事前に課題が発表されるので、自分が受験する時はどちらの課題なのか、確認して対策をとっていきましょう。

「ワインディング」と「オールウェーブセッティング」の違い

ワインディングとは、ロッドというカーラーのようなものを使ってパーマを作る作業になります。太さや巻き方次第で、全然形が違うパーマが出来上がるんですよ。一方、オールウェーブセッティングというのは1930年代に流行したパーマのこと…と聞いても、分かりにくいですよね。セッティングとは、セッティングローションとカールを使って髪全体に7段構成でパーマをかけていくこと。現在利用されているパーマの基礎とされている作業でとっても大事なパーマなのですが、苦戦する人も多く、最も難しい課題とも言われています。

試験の流れは一緒だけど、制限時間に注意!

モデルウィッグの審査や準備、モデルウィッグの顔面拭き取り作業などは第一課題と全く同じです。また、ワインディングに関しては試験時間も20分と同じなので、流れをつかみやすいですね。ただ、オールウェーブセッティングだけは試験時間が25分になっているので気をつけましょう。

「ワインディング」の条件&審査のポイント

条件:ロッドの本数はショートロッドを含め50本以上55本以内という条件があり、巻く場所によってロットの長さも決められています。巻く方向なども決まっているので、事前に審査内容を隅々までチェックしてください。
 
ポイント:審査は「全体のバランス」「ステムの角度と方向」「シェープ」「輪ゴムの掛け方」「残り毛」「条件違反」の6項目に分けて審査されます。こちらも減点方式で審査されていき、第2課題は50点以下の減点で合格することができます。ただ、ロッドの配置と太さが指定どおりに巻き収められていない場合、一気に40点減点されるので要注意です!
 

「オールウェーブセッティング」の条件&審査のポイント

条件:ノーパート1段のオールウェーブを、フィンガーウェーブとピンカールによって構成することが基本となり、1段目~7段目まで、どのカールを使って、どんな構成にするかも事細かに決められています。この決められた条件の中で、いかに安定性を出せるかもポイントになってきますよ。
 
ポイント:減点方式や合格基準はワインディングと同じですが、審査のポイントは「全体のつながり」「フィンガーウェーブ」「ピンカール」「ピニング」「条件違反」の5項目になります。ここで最も注意しなければいけないのが、“スタイル構成”です。完成後、補助ピンが残っていたり、技術の条件で指定された箇所にフィンガーウェーブやピンカールが作られていない場合、一気に30点減点されてしまいますので気をつけましょう。
 


 
 
質の高いカットやパーマができるかだけでなく、規定の条件に合っているかということも、試験では重要なポイントに。細かな部分が多いので上手くできるか心配になってしまった人もいるかもしれませんが、大事なのは“楽しむこと”。試験だからと肩ひじ張らずに、リラックスして臨んでみましょう。

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