美容スペシャリストな自分になるために

作成:2020.05.08

美容部員

働き方や年齢で異なる美容部員の給料事情!収入アップの方法は?


 

美容部員や販売といった仕事は、楽しくて華やかだけれど給料が低いというイメージを持っている人も多いはず。ですが、実際は働く場所や販売する商品、経験年数によっても大きく異なっているのです。もちろん中には、「え、そんなに?!」と思うような金額を稼いでいる美容部員もたくさん。

今回の記事では、美容部員(BA)たちの給料事情をご紹介していきます!収入をアップするためのキャリアパスや資格についても触れていくので、これから美容部員として働くことを夢見ている方も、ぜひこの記事を読んで希望を持って就職活動に励んでくださいね。

INDEX
■美容部員の平均月給・平均年収
■働き方で異なる美容部員の給料
■美容部員が収入を上げるためのステップアップ
■収入アップも狙える美容部員の資格一例

【年齢別】美容部員の平均月給・平均年収は?

美容部員の給料は、年収で見ると平均350万円ほど。月給にしてみると、平均25万円ほどと言われています。

他の美容業界の職種と比べてみると、美容師のアシスタントやネイリストよりはやや高く、エステティシャンやセラピストと大体同じくらいの金額と言えますね。日本人全体の平均年収は420万円ほどと言われているのでそれと比べると低いように感じますが、これはあくまで男性も女性も役職者も関係なく産出された数値。女性が大半を占める美容部員の仕事なので、平均年収350万円というのは決して低すぎる金額ではないと言えるでしょう。

 

もちろん、年齢によっても給料は異なってきます。大学や専門学校を卒業したばかりの新入社員の場合は平均給料も最も低く、月給18~20万円ほど。もっとも年収が高いとされている30代後半~40代であれば月給30~35万円ほどというように、ある程度の経験を積んでいくことによってお給料のアップが望めますよ。それ以外の年代に関しては、以下が大まかな平均と言われています。

 

10代後半~20代前半
平均月給18~20万円

20代後半
平均月給20~23万円

30代前半
平均月給25万円ほど

30代後半~40代
平均月給30~35万円

40代後半~
平均月給30万円ほど

 

上記のような月給に加え、個人や店舗の売り上げに応じたインセンティブが支給されることも。また、化粧品の製造販売をしている企業や百貨店であれば賞与を支給される企業も多くあるでしょう。

 

年齢ごとの給料の差が大きく開く美容師やエステティシャンと違って、美容部員の仕事は年齢によってそこまで大きな給料の差がないというのが特徴。体力勝負の仕事というわけではないので、年齢を重ねてもブランドを変えて長く働けることが美容部員の仕事のメリットですね。

働き方で異なる、美容部員の給料は?

■百貨店の化粧品売り場で働く

百貨店に雇用されて、化粧品売り場に配属されて働くという方法。メイクの専門学校に通ったわけではなく一般の四年制大学に通っていた人も多いので、まずは数か月かけてタッチアップの方法や接客方法の研修を受けます。

スキルアップすることによって、化粧品売り場の季節ごとの演出や百貨店のディスプレイのデザイン、館で行われるイベントの企画などを任されることも。正社員の平均年収は百貨店の他の正社員同様に400万円ほど。働いているスタッフの年齢が幅広い分、美容部員全体の平均年収よりもやや高いのが特徴的です。

■ドラッグストアの化粧品コーナーで働く

ドラッグストアの化粧品コーナーで働くという働き方。時間をかけてタッチアップをするというよりは短時間で商品の説明をして購入していただくという流れがメインなので、化粧品や成分の知識が求められます。また、1つの売り場でも数多くのブランド商品を扱っており、商品の入れ替わりも早いため、たくさんの知識が必要になります。「化粧品は好きだけど接客があまり得意ではないので、販売をメインに働きたい」という人には向いている働き方でしょう。ドラッグストアで勤務する場合の年収は、330万円ほど。1つ1つの商品の単価が低い分、やや平均よりも低い年収となっています。

■メーカー(ブランド)専任の美容部員として働く

化粧品を製造しているメーカーや化粧品ブランドに直接雇用されている美容部員。単価の高い商品を扱うことが多い分、自社ブランドの商品に関して豊富な知識を持っている必要があります。人気ブランドになればなるほど就職の競争率も高いため、新卒から正社員として採用される人はそこまで多くなく、契約社員やアルバイトとして採用される人が多いのが実情です。

メーカーの美容部員として活躍してスキルアップすると、販売だけでなく新人の研修や新商品の宣伝といった仕事を任されることも。元々の年収も比較的高い化粧品メーカーの美容部員ですが、できる仕事が増えていくことで年収500万円以上を目指すことも夢ではありません。また、海外発祥のブランドの場合には、結果を残すことで海外の支店や本社に行って働くチャンスを与えられることも!

美容部員が目指したい、収入を上げるためのステップアップ


 

同じ職場で長く働き続けることも、給料を上げる1つの方法。ですが、さらにステップアップして収入を上げるための手段もたくさんあるのです。「同世代のライバルたちよりも、なるべく早く収入を上げたい!」という人は、以下のようなステップアップを目指してみては?

店長やエリアマネージャーを目指す

もっとも一般的な収入アップの方法。同じ職場で働き続けることで、一般スタッフ→リーダー→チーフ→店長→エリアマネージャー といったように1つ1つ役職を上げていきます。店長になれば年収が400万円以上になる人も多くいますし、エリアマネージャーとなればさらに500万円以上の年収を目指せることも。

 

もっとも一般的な方法とは言え、もちろんただ働いているだけでは上を目指すことはできません。目標の売り上げをコンスタントに達成することやたくさんのお客様から指名をもらうことがステップアップのコツ。20代のうちに店長になり、30代前半でエリアマネージャーを目指すことを目標にしましょう。美容部員の仕事が好きで極めていきたい!という人は、ぜひこの方法で収入アップを目指してみてくださいね。

美容インストラクターを目指す

売り場での経験をある程度積んだら、美容部員たちに接客・メイク方法の指導をする「美容インストラクター」になるという道もあります。新しいコスメが発売されるたびに、そのコスメを使ってお客様へのタッチアップの方法や既存商品との組み合わせなどを説明していく、いわば美容部員にとっての講師のようなお仕事。

 

全国の売り場をまわってスタッフたちに直接指導をするため、出張も多く休みは不規則になることが多々。高いコミュニケーション能力も求められる大変な仕事ではあります。ただ、その分やりがいもたっぷり。責任感や仕事量が増える分もちろん収入も上がるので、やりがいアップと収入アップのどちらも手にすることができますよ。インストラクターとして働く場合、年齢に関係なく平均年収400万円以上という人の割合が高いのが特徴的です。

独立してメイクアップアーティストを目指す

雑誌やブランドのモデルや、スタジオ撮影に訪れるお客様にメイクを施して美しく変身させるのがメイクアップアーティストの仕事。一般的にヘアセットも含めて「ヘアメイクアーティスト」として活躍する人が多いものの、メイクだけに特化した仕事も多く存在します。フリーランスとして様々な撮影場所に出張して働く人もいれば、芸能プロダクションに所属してタレントやモデル専任のメイクアップを担当する人、フォトスタジオに所属して撮影に来るたくさんのお客様に対してメイクを行う人など、その活躍場所は様々。

 

美容部員の仕事の場合はメイク方法や使用するコスメもある程度定められていますが、メイクアップアーティストになればその人に似合うメイク方法やコスメを自分で選ぶことができます。「販売ではなく、メイクをもっと極めていきたい!」という人にはおすすめの働き方と言えますね。給料に関しては働き方によって全く異なりますが、芸能プロダクションに勤めれば年収350~400万円ほど、フリーランスとして人気が出れば年収500万円以上を稼ぐ人も!固定給ではないのでなかなか安定しにくいものの、美容部員のメイクスキルを活かしてキャリアアップするにはぴったりですね。

本社での営業職や広報職を目指す

今働いている化粧品メーカーの本社勤務となり、店舗に対して新商品の提案を行う営業職や、新商品のPRを行う広報職として働くという方法もあります。社内転職という形にはなりますが、美容部員として売り場での実績を残していれば、手を挙げた際に希望が通りやすくなります。本社での勤務となると、平日休み中心だった生活から土日祝日休みに変更になることも多く、収入アップだけでなく休日数も増やせる場合が多々。

 

お客様以外にも、百貨店の担当者や他メーカーの営業、工場勤務の社員などたくさんの人に会う機会が増え、より広い世界を知ることができるでしょう。本社勤務となる場合、これまでのような接客スキルではなく、ビジネススキルやたくさんの商品知識も必要になります。その分年収も400~450万ほどを目指せるので、20代のうちにたくさんの商品知識を頭に入れておきたいですね。本社でさらに経験を積んで企画まで任せてもらうことができれば、自分の考えた商品が店舗に並ぶかもしれないという夢のある仕事です。

収入アップも狙える!美容部員に関する資格一例

仕事に役立つような資格を持っている場合、転職活動や就職活動の際に有利に働くことがあります。美容部員としての経験がそこまでなくても、やる気を買ってもらって採用されることも。

 

また、働きながら資格を取得すれば昇給や手当による収入アップを狙うこともできますよ。仕事に余裕がある人や収入アップを目指したい人は、ぜひ以下のような資格の取得を目指してみては?

 

 

・日本化粧品検定

化粧品や美容に関する知識の向上と普及を目的とした検定試験。皮膚の仕組みや機能、肌トラブルや化粧品の原料といった、メイクやコスメに関する幅広い内容が問われます。
受験者の半数以上は化粧品業界や美容の関係者ということもあり、美容業界で高い知名度を誇る資格試験です。1級まで合格すると、化粧品の成分まで理解しているという証明にもなりますよ。美容部員として働くうえで、ぜひ取得を目指したい資格と言えるでしょう。

・日本メイクアップ知識検定試験

一般社団法人JMAが実施する検定試験。元々「メイクアップアドバイザー検定試験」という名称だった試験が、2020年の4月に改称されました。メイクアップやスキンケア、化粧品、皮膚、メイクアップの修整方法といった、メイクに特化した知識が問われる美容部員向けの試験です。基礎知識が問われる「ベーシック」と応用知識が問われる「アドバンス」に分かれており、アドバンスになるとより難度の問題が出題されます。日本化粧品検定と並んで、美容部員であればぜひ取得したい資格の1つです。

・メイクセラピー検定

心理カウンセリングの手法を取り入れたメイクアップの技法である、メイクセラピー。試験では、メイクセラピーに関する色彩学やメイク理論、皮膚楽やメイクアップ概論などが出題されます。ただ外見を綺麗にするだけでなく、お客様の気持ちを内側から明るくできるようなメイクを学ぶことができるのが、メイクセラピー検定。美容業界だけでなく福祉業界や
医療業界の受験者も多く、本格的なメイクと心理の知識を身に付けることができますよ。勉強することで、これまでとは違った面からお客様への提案ができるようになること間違いなし。

・パーソナルカラリスト検定

近年雑誌やテレビでも多く取り上げられ、人気を集めているパーソナルカラー。日本カラリスト協会が実施するパーソナルカラリスト検定は、美容業界やブライダル業界、ジュエリー業界やフラワー業界など、色を扱う様々な業界で受験されています。出題内容としては色の仕組みやCUS表色系、パーソナルカラーの特徴や知覚効果など、色に関する様々な知識が問われます。色彩調和理論を学び試験に合格することで、調和のとれた色の提案ができる「カラリスト」を名乗れるようになります。美容部員としてお客様に本当に合ったコスメの提案やメイク方法の提案をするためにも、パーソナルカラリスト検定の受験はうってつけ。

・サービス接遇検定

こちらはメイクや色彩とは異なりますが、接客業である美容部員として身に付けておきたいビジネス系の検定試験です。公益財団法人実務技能検定協会という、秘書検定などを実施する協会による検定試験。対人心理や応対の技術、正しい言葉遣いや振る舞いなどが学べるため、美容業界だけでなくホテルや金融業、観光業の受験者も多いのが特徴的です。お客様に気持ちよく商品を購入していただくためには、美容部員の接客スキルも必須。正しい言葉遣いに自信がない人やサービス業を極めていきたい人は、ぜひ受験すべき検定試験です。

まとめ

一般的なイメージと異なり、決して年収が低いわけではない美容部員の仕事。好きなブランドで働き続けるもよし、様々なコスメに関われるドラッグストアで働くもよし、美容インストラクターや営業職の道に進むもよし。活躍の場が幅広い分、年収を上げる方法も数多く存在するのです。

美容部員の仕事は、可愛いコスメに囲まれながら、たくさんの女性を笑顔にすることができる魅力あふれる仕事。「美容部員として働きたいけど、給料が低いのが心配で踏み出せない…」という人も、ぜひ自分の憧れの仕事に挑戦してみてくださいね。

Author:美プロ編集部

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