美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.12.02

作成:2016.06.01

美容師

スタイリストとして出世を目指す! 美容師の評価基準になるランク制度


 

ヘアサロンの中には美容師のランク制を取り入れている店舗もあることを知っていますか? 近年では一般の人々の間でも美容的な関心が高まっていて、美容師に要求されるレベルも高くなっています。そこで、より精度の高い施術を求めるお客様の声に応えられるように、美容師にランクをつける制度が普及しつつあるのです。

 

ランクによってヘアカット料金は異なり、美容師の受け取る給料も違っています。美容師になるのであれば、できるだけ上を目指したいものですよね。モチベーションを高めるためにも、基本的なランク制がどういうものなのかについて見ていきましょう!

美容師のランク

アシスタント

美容師になる人なら誰もが経験する下積み期間、アシスタント。半人前の立場なのでヘアカットを担当することはできず、シャンプーやマッサージといった先輩スタイリストの補助作業が主になります。月給は平均で17~18万円と他の職種と比べても比較的低めなので、ここからランクアップを目指していきましょう。

Jrスタイリスト

カットの技術を認められ、簡単なカットなら任せてもらえるようになります。まだ自分のお客様を持って働けるレベルには至っていないものの、大体の業務がこなせるようになるとこのJrスタイリストというランクに上がります。給料もアシスタントと比べ2万円程度アップすることも多いのが特徴。

スタイリスト

一人前の美容師として認められるとスタイリストとして、お客様の指名も受けられるようになります。ただ、ランク制では最下層に当たるのでお給料も低め。平均して20~30万円程度の月収になると言われています。

トップスタイリスト

スタイリストよりも一つ上のランクがトップスタイリスト。スキルを高めてお客様からの指名を多く集めることでランクアップでき、その月収は50万円以上になることもあります。

サロンディレクター

スタイリストの中で二番目に高いランクで、お店の内外で話題になるような売れっ子スタイリストに与えられる称号です。人気のあまり予約が取りにくくなるので困ってしまうというお客様もいるよう。

アートディレクター

スタイリストとして長い経験を積み、技術も人気もトップクラスに高くなったとき初めて得られるランクで、ここまでくるとオーナーに近い立場にもなってきます。年収が1000万円前後になるとも言われ、全ての美容師から憧れの目を向けられるような存在ですね。

 

美容師の「ディレクター」とは


 

上で紹介した「サロンディレクター」や「アートディレクター」といった言葉を見て、「ディレクターって何のこと?」と疑問に思う人もいるかもしれませんね。

美容師のランク制の中でも、「ディレクター」はとくに聞きなれない役職。一体どんな役職なのか、掘り下げてご紹介していきます。

サロンによって異なる「ディレクター」の名称

まずディレクターという言葉が一般的に指すのは、サロンの店長クラスかトップスタイリストに位置する美容師のこと。「ディレクターカット」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、スキルが高い分だけカット代や指名料もほかのスタイリストより高くなっています。

名称は所属しているサロンによって変わるようで、「サロンディレクター」とか、サロンを代表する技術者として「アートディレクター」と呼ばれている場合も。なお、サロンによってはディレクターのポストそのものが存在しないことも珍しくありません。

店長とディレクターはどちらのランクが上?

一般的なサロンでは、スタッフの上に店長がいて、さらにその上にサロンオーナーがいるというのが自然な流れ。それでは、「ディレクター」は一体どの立ち位置に値するのでしょうか?

これに関しても、実はサロンによって様々。スタイリストの中でも特に人気が高く指名が多いスタッフがディレクターと名乗っている場合もあれば、サロンを統括するオーナーの役割をしている人がディレクターの場合もあり、一概には言えないのです。

ディレクターになるための条件

ディレクターのポジションに就くための条件は、サロンによって様々。

ですが基本的には豊富な経験が求められることが多く、カラーやパーマアップまで全ての施術を担当できることも条件になっているようです。特に優秀なディレクターになると、髪質や皮膚の状態、顔の骨格などからお客様に1番最適なヘアスタイルの提案を行っていることも。

またお客様からヘアスタイルの指定を受けた時にも、イメージに限りなく近いヘアデザインが出来るほど高い技術を持っているディレクターもいます。シャンプーやコンディショナーなどヘアケア用品についての知識も豊富で、お客様からの何気ない質問にも的確にアドバイスできる知識を備えているんですね。

 

そのため、ディレクターとしてのポジションで働き続けることは簡単ではありません。高い売り上げを維持することはもちろん、様々な撮影やショーなどに出演する必要があることも。いわばサロンの看板を背負っているポジションとも言えるでしょう。

ランクによって異なる美容師の待遇

ほとんどのサロンでは美容師のランクに合わせて、待遇に違いを設けています。待遇の分け方はサロンによって異なっているようで、アシスタントやスタイリスト、ディレクターといったポジションごとに違いを設けているケースや、スタイリストという括りの中で細かくランク査定している場合も。

 

ですが一般的にはディレクターになると指名料の単価が上がったり、スタイリストとしての給与とは別に役職手当てが支給されるため、収入がアップする傾向にあります。スキルアップすることでランクが上がり、待遇も良くなっていくのは技術がものを言う美容師の世界ならでは。サロンでは美容師のモチベーションアップという狙いから、ランク制を設けているのかもしれませんね。

 

どうすればランクアップできるの?

それでは具体的にはどうすれば美容師はランクアップできるのでしょうか。その条件は明確には決まっておらず、サロンによって異なります。何年以上勤務していること、といったように経験年数でランクを定めるサロンもあれば、売り上げや指名人数などを基準に特定のノルマを達成することでランクが上がるサロンもあります。

 

歩合制やノルマ制ならば目標となる数字も明確なため評価がされやすく、頑張れば頑張るほどにステップアップもしやすくなります。自分のスキルに合わせて基本給以外の歩合ももらえるため、ステップアップ+年収アップの両方を狙いたいかたにはぴったりの働き方ですよ。

 

お客様に指名されるかどうかはヘアカットのスキルだけでなく、どれだけ好印象を与えて、また来ようと思わせられるかという接客スキルにもかかっています。施術中に話を盛り上げてお客様と親密になれるよう、話術を磨いてみるのもいいかもしれませんね。そのほか、清潔感のある身だしなみを心掛けたりと細かな配慮を積み重ねていくことも指名を獲得するためのポイント。お客様目線に立って、どうすればより満足してもらえるのか考えて人気を集める努力をしていきましょう。

お客様との関係を大切に、ランクアップを狙って

お客様目線で考えると、もし担当になった美容師が立派な肩書きを持っていたら安心感を抱いて施術を任せられるはず。とはいえ、ランクが上の美容師であれば確実に満足のいく施術が受けられるというものでもありません。美容師によってそれぞれ得手不得手がありますし、お客様との相性も関わってくるでしょう。

 

どれだけ早く技術を習得してライバルの中で一番にスタイリストになったとしても、自分を指名してくれるお客様がほとんどいない状態では意味がありません。技術の習得だけでなく接客力やトーク力も磨いてお客様との関係性も大切にしながら、理想の美容師を目指して下さいね。

Author:美プロ編集部

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