業界で大注目の「ブラインドメイク」って何？ 目が不自由な人でもメイクを楽しめるテクニックが話題に！

ここ数年、目が不自由な人でもメイクを楽しめる「ブラインドメイク」という技術が話題を呼んでいます。今回はブラインドメイクとは一体どんなものなのか、その画期的な方法について見ていきましょう。

メイクの喜びを実感できるテクニック

5月30日の情報番組『おはよう日本（関東甲信越）』では、ブラインドメイクを通して化粧の喜びを知ったという女性が登場。元々彼女は「自分の目で化粧した顔とすっぴんの顔がどう違うのかわからなかった」と言い、メイクをする習慣がなかったそう。ですが数年前に視覚障害者向けのメイク教室を訪れる機会があり、そこで目が見えなくても自分の顔にメイクを施せるブラインドメイクの方法を身につけました。
 
番組では彼女が実際にアイメイクを施したり、肘を固定してファンデーションを塗っていく様子も放送。その出来栄えに、ネット上では「本当に見えない状態でメイクしたの！？ 完璧じゃないか！」という声が上がることに。
 
またメイクするようになった彼女について、知人たちは“かわいい”と称賛し、その変わりようは「好きな人できたんじゃないかって、みんなに言われるくらい」だとコメント。女性自身も、周囲の人から褒められるようになったことが楽しいと、ウキウキした様子で語っていました。
 
番組を見た人からは「目が見えなくてもメイクを楽しめるって、考えた人素晴らしいと思う」「視覚障害の方でもメイクができるんだね。やり方考えた人は本当にすごい！」といった反響が続出。「ブラインドメイク、老眼の方にも良さそうだし仕上がりが綺麗だった。これから需要が増えそう」という意見も上がるなど、多くの人から注目を集めています。

画期的なテクニックを使ったメイク方法

ブラインドメイクは日本ケアメイク協会という団体が普及に努めている技術。お肌をキレイに保つスキンケアから始まり、アイメイクやリップメイクまで対応していて、各地で体験講座が開かれています。
 
中には「鏡を見ないとメイクが左右対称にならなそう…」と思う人もいるかもしれません。ですがブラインドメイクでは両手の指を活用することで、左右対称のメイクを実現しています。たとえば口紅は普通にメイク道具を使って塗るのではなく、まずは両手の小指に付着させてからスタート。上唇の真ん中から両手の小指を動かして、口紅を塗っていきます。そして下唇は逆に口角のあたりから唇の真ん中まで指を動かしていき、最後に塗り残しがないように指を左右に振れば出来上がり。
 
またアイシャドウやチークを塗るのも同様に両手の指を使って、指先の感覚によってメイクがズレないように工夫しています。誰でもメイクを楽しめるブラインドメイクの技術がどんな風に広まっていくのか、これからも目を離せません。
 
画像出典：Alberto Hugo Rojas / BEAUTIFUL SMILE FROM UNRWA SCHOOL (from Flickr, CC BY 2.0)

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Author：美プロ編集部