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2016年6月8日更新

美容師

美容師が持っていると役立つ「着付け技能士」ってどんな資格?


成人式の日の美容院は、着付けを予約した若い女性でいっぱいです。浴衣なら自分で着付けられるという人でも、複雑な帯結びを必要とする振袖の着付けはなかなかできるものではありません。
 
そこで活躍するのが、着付けができる美容師。着付けには国家資格が必要になるため、資格を持っていると美容師としてのキャリアに箔がつきます。ここでは着付けの国家資格がどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

着付け技能検定って?

着付け技能検定は、2009年に設立された全日本着付け技能センターによって行われている試験です。2009年の政令改正により、「着付け」が新たに技能検定試験の対象職種となったことから生まれました。試験は学科試験と実技試験を通して、着付けの知識と技能を問うもの。合格すれば技能のレベルに応じて「1級着付け技能士」か「2級着付け技能士」という国家資格を得ることができます。
 
美容師免許があれば2級着付け技能士に必要な実務経験が免除されますが、1級を受験する際は2年以上の実務経験が必要となります。ただし、2級着付け技能士の資格を持っていれば必要な実務経験は1年に。まずは2級から受けてみると良いでしょう。
 

2級着付け技能士

学科試験

2級の試験では、着物に関する基本的な知識が問われます。そこでは着物のたたみ方や、年齢・体型・性別に合わせた着装法についての問題など、覚えなくてはいけないことがたくさん! たとえば、一般的な知識を問われる帯の種類だけでも、袋帯、名古屋帯、単帯、半幅帯…など10種類以上のものがあります。試験対策に使える問題集などは発売されていないので、公式ホームぺージの過去問を解くのがオススメ。

実技試験

浴衣・街着・付下げ・訪問着・付下げ訪問着を所定の時間内で着付ける実技試験。ここ3年間では、訪問着または付下げ訪問着を二重太鼓で着付ける試験が出ています。背中心、裾の長さ、衿合わせ、柄の出方など細かなところを審査員にチェックされ、中にはおはしょりの長さを定規で測られたという人も。普段着付けをするときには、いちいちおはしょりの長さが何センチかなんて意識してない人が多いと思いますが、試験を受けるにあたっては、過去の試験要項に書かれている寸法の目安を参考に練習しておくと良いかもしれませんね。
 
なお、着物やモデルも含めて、試験に必要なものはすべて受験者が用意することになります。そのため、試験当日はかなりの大荷物になることを覚悟しておきましょう。
 

1級着付け技能士

学科試験

繊維に関する知識を試す問題が追加される程度で、2級の学科試験と出題範囲はほとんど変わりません。しかし、そこはやはり上位資格である1級。実際に出題された問題の内容は、2級よりも明らかに難易度が上がっています。2級よりもさらに詳細な知識を求められるので、過去問をしっかり解いたり、着物に関する本を読みこんだりして知識を蓄えてください。

実技試験

浴衣・街着・付下げ・訪問着・付下げ訪問着・色留袖・黒留袖・中振袖・紋服(羽織・袴)を所定の時間内で着付けるのが1級の実技試験です。中振袖をふくら雀で着付けるのがこの3年間で出された試験ですが、問題はその制限時間。準備から着付け終わりまで、50分しか与えてもらえません。さらにその短い時間の中で、着物を着付けて羽を作ったり箱ヒダを作ったりと工程の多いふくら雀を結ぶのに与えられた時間はたったの25分。いかに手際よく着付けられるかがキーポイントになります。
 

試験合格後は?

学科試験・実技試験ともに合格すると、2級は技能センター理事長名、1級は厚生労働大臣名で合格証書を交付され、それぞれ「2級着付け技能士」「1級着付け技能士」と名乗ることができるようになります。合格証書を破損・紛失した場合や、結婚などで改姓した場合には再交付してもらえますので、すみやかに手続きをしましょう。
 
また、ここで重要になってくるのは、申告した実務経験にウソがないかということ。もしも申告した実務経験に不足があると分かった場合、それが故意であろうとなかろうと、せっかく取った国家資格を取り消されてしまうこともあります。自分の実務経験の期間を万が一にも勘違いしないよう、正しく把握しておくことが大切です。
 

「着付け技能検定」は美容師にとってどんなメリットがあるの?

「着付け技能検定」は国家検定のひとつです。資格がなくても、着付けの仕事ができないというわけではありません。とはいえ着付けは独学で習得するのが難しく、実力を証明する手段も限られているスキル。「着付け技能検定」の合格証書を持っていることで、他人に着付けを行う「他装」の技能があることを証明できる手段になるといえます。
 
また「着付け技能検定」の資格を取得しておけば就職の際に有利になったり、仕事の幅が広がるというメリットもあります。
成人式や卒業式といった人生の節目となるイベントでは、子どもを華やかに着飾らせたいと思う人が多いもの。そうした需要に応える「トータルサロン」や「トータルビューティーサロン」と呼ばれる店舗では、通常の美容室と違ってカットだけでなく着付けやネイルまで、幅広い業務を行っています。各サロンでは「美容師免許」と「着付け技能検定」の両方を所持している人材が働いていることも多く、サロン側で技術講習や資格の取得をサポートしているところもある様子。そのほか写真館や貸衣装店など、就職の場が広がります。
 
また着付けに関しては京都きもの芸術文化協会の「着物免許」など、様々な民間団体から資格が発行しています。それぞれ特色があり、取得方法や受験料も異なっているため、「どれを選べばいいのか迷ってしまう」という人もいるかもしれません。その中でも「着付け技能検定」は国家検定として認められているため、取得するにはおすすめです。

「着付け技能検定」を受けるときの注意点やよくある疑問

取得すると様々なメリットがある「着付け技能検定」ですが、受験する際には「持参品」に気をつける必要があります。実技試験ではモデルやボディに対して実際に着付けを行い、審査を受けることに。着付けで用いる着物や帯、補整用タオルなどは自分で準備しなければいけません。さらに2級の実技試験ではボディ、1級の実技試験では女性モデルを用意する必要があり、会場での貸し出しは行われていないので要注意。どんなものを用意すればいいのか、受験前にしっかりと詳細を確認しておきましょう。
 
ちなみに着付けの方法については正解は一つではなく、教わる学校によって異なっていることもあります。そのため「着付け技能検定」について「特定の流派じゃないと受験できないの?」と悩む人もいるそう。ですが同検定は着付け技能のなかでも基本的な部分を対象としているため、流派に関わらず誰でも試験を受けることができますよ。
 


着付けの国家資格、「着付け技能士」について見てきました。洋服で過ごすことがほとんどである現代日本。しかし、成人式や結婚式といった式典の日に着物を着る人は多いでしょう。お客様の要望に応えられる美容師になるべく、着付けに関する資格取得を検討してみてはいかがでしょうか?

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