美容スペシャリストな自分になるために

2016年11月12日更新

美容師

美容師という職業――給与・年収・求人・なるには・開業 etc


お客様にヘアカットやスタイリングを施して美しくする、美容師という仕事。美容業界のなかでも規模が大きく、人気も高いまさに“花形”と言える職業です。ここでは美容師を目指す人にとって必須の情報をご紹介。給与・年収や美容師になる方法、必要な免許や恋愛事情までまとめています。

給与・年収

昨年の厚生労働省の調査を基にすると、理美容師の平均月収は約23万円、平均年収は約284万円ほどと推測できます。勤務時間が長いことを考えると、かなり低い数字だと言えますが、一口に美容師といっても待遇によって給与や年収は異なるもの。見習い期間であるアシスタントとして働いている間は給与が低く、生活のためアルバイトをかけもちする人もいるようですが、キャリアアップによって収入が上がっていきます。スタイリスト、トップスタイリストとランクが上がっていき、最終的にオーナーとして成功すれば年収4ケタという世界も夢ではありません。なお、それにも関わらず業界の平均給与・年収が低いのは、給与の低さから30代で転職を選ぶ人が多いからだと言われています。

求人

現在、美容師が働けるサロンの数は全国で22万店舗以上あると言われています。ですが美容師は技術や経験がものを言う世界で、サロンによっては求人倍率が高くなることも。自分が働きたい店舗を見極めて、採用してもらえるように努力していきましょう。求人を探す際には労働条件や給与などももちろん大切ですが、サロンの持っている雰囲気や客層、得意分野などを調べておくことも大切です。そこで働くことでどんな技術を身につけられるのか、どんな風にステップアップできるのか、しっかりとイメージしておけば実際に働き始めてから失望してしまうことがなくなります。

最近では男性のスタイリストも多く、話術も巧みなので憧れてしまうという女性客は多いようす。サロンでは美容師とお客様との恋愛を禁止しているところが多いようですが、実際にはお客様との恋愛経験があるという美容師が多くいるようです。とはいえ、美容師の勤務時間は朝早くから夜遅くまでと長時間に及び、土日に休みを取りにくいということもあって長続きしないとも言われています。むしろ時間の都合をつけやすく、お互いの仕事に理解を持てる美容師同士でカップルになることのほうが多いようですね。

美容師になるには

美容師になるには、国家資格である「美容師免許」の取得が必要不可欠です。そのためにまず厚生労働省の認可を受けている美容学校に通い、さらに国家試験に合格する必要もあります。また、美容師免許を取得してもそこはあくまでスタート地点。人気の高い職業なので、希望の職場で働くためには様々な努力が必要になってきます。たとえば美容師は成人式などのイベントに合わせてお客様の着付けを担当することもあるため、着付けの技術を持っていると重宝されます。ヘアカットの技術についても、国内外で様々なコンテストが開かれているので、もしそこで実績を残すことができれば人気スタイリストとしての地位を築くことができるかもしれません。

国家試験日程

美容師免許の取得に必要な国家試験は、毎年2月頃と8月頃の2回行われます。まず実技試験があり、さらにほぼ1カ月後に筆記試験が行われて、月末に合格発表されるというスケジュールです。美容学校に通っている場合、2月の試験を受験して、そこで不合格になってしまったら8月に再受験するという形をとる人が多いようす。実技試験と筆記試験の内、どちらかに合格していれば次の試験は片方だけで済むので、準備も楽ですし受験費用も安く済みます。ちなみに受験費用は実技と筆記を合わせて25,000円ほど。決して安くはないので、できれば一度で合格できるように受験に備えてください。

筆記試験

美容師国家試験には実技試験と筆記試験の2種類があり、両方に合格しなければ免許を取得することができません。実技の能力だけでなく、筆記試験に受かるために勉強する必要もあるんですね。ではその筆記試験がどんな内容かというと、試験時間は1時間40分で、全50問という問題数。4つの選択肢から正解を選ぶマークシート形式で、「関係法規、制度」「衛生管理」「美容保健(人体の構造及び機能、皮膚科学)」「美容の物理、化学」「美容理論」の5項目から出題されます。「理容師美容師試験研修センター」の公式サイトでは筆記試験の過去問も公開されているので、技術は十分にあるのに落ちた…なんてことがないようしっかりと準備しておきましょう。

通信過程

厚生労働省に認可されている美容学校には様々な種類があり、通常の学校と同じように全日制で通う「昼間過程」や、夕方から夜にかけて授業が行われる「夜間過程」があります。そしてすでに美容師として見習いとして働いていたり、別の仕事や学校に通っているという人でも学べる方法として「通信課程」というものも。通信レポートの提出や年に数回~数十回ほど各学校で行われる面接授業に出席するだけで、国家試験の受験資格を得ることができるんです。ただし、昼間過程や夜間過程よりも卒業までの時間が3年と長く、そのため美容師免許を取得するまでの時間も長くなります。

開業

美容師として経験を積み、実力をつけていったら誰もが夢見る“独立開業”。成功すればスタイリストとして働くよりもずっと多くの収入が手に入りますし、自分でサロンの方向性を決められるのでとても魅力的ですよね。なお、一般的に独立するのに適している年齢は30歳前後と言われています。その形態としては、自らオーナーとなってサロンを運営する「オリジナルサロン」、既存のサロンと契約を結んでブランド・ノウハウを引き継ぐ「のれんわけサロン」、パートナーに初期費用の負担などサポートを担ってもらう「パートナーシップサロン」の三つがあるようです。

ハサミ

美容師がどんなハサミを使っているのか、美容師を目指している人でなくとも気になってしまいますよね。ハサミには様々な種類や長さのものがあり、ほとんどの美容師は4、5本のハサミを使い分けていると言われています。5インチから7インチほど、すなわち約13センチから18センチほどのハサミが使われており、長いほど髪全体をカットするのに向いていて、短いタイプは細かな部分のカットに向いているとのこと。種類としては一般的に使われるハサミと同じ形態の「ベーシック」、片方の刃がクシ状になった「セニング」、片方にしか刃がついていない「スライド」の三つがあります。

シャンプー

美容室のサービスではお馴染みのシャンプー。仰向けになったお客様の横に立って洗う「サイドシャンプー」や後ろに立って洗う「バックシャンプー」など、サロンによって様々な設備があります。また、そこで使われているシャンプーは市販のシャンプーと異なっているもの。市販品が洗浄力を優先して、よく泡立つのに対して、サロンのシャンプーは洗浄力よりも髪や頭皮に刺激を与えないものになっています。また、カラーリングやパーマを持続させるような成分が含まれていてたり、オーガニック製品が使われていたりすることも特徴です。

英語

美容業界にも国際化の波が押し寄せている今、海外で活躍したいという美容師の方も多くいるはず。また、国内でも外国人のお客様が美容院を利用する機会は増えているので、美容師にも英語力が必須の時代と言えるかもしれません。「Do you have an appointment?(ご予約はありますか?)」といった基本的な接客英語から、「colored(カラーリングする)」などの専門的な語彙まで、美容師として覚えておくと便利な英語はたくさんあります。空いた時間を利用して勉強したいという人向けに、最近では美容師向けの英語教材も発売されているようです。

美容師免許

美容師として働くために必要不可欠なのが、美容師免許。ですが美容師免許を取得するためには、国家試験に合格するだけでなく、美容師免許発行の手続きを行わなくてはいけないんです。免許申請の際には手数料や住民票、医師の診断書など様々な書類が必要になるので、試験に合格したからといって気を抜かずしっかりと準備しておくこと。なお、美容師免許はもし紛失しても再発行してもらうことができます。そして結婚や引っ越しなどによって氏名や本籍地が変わった際にも再申請が必要になるので、心配な方はそのための手続きも調べておくとよいでしょう。

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