美容スペシャリストな自分になるために
美容師の新人教育のポイントとは
美容師業界も、人材不足の悩みは深刻です。新人美容師はまさに金の卵!できるだけ早く一人前に成長してほしい、辞めずに長く働いてほしい、そんな思いはどのサロンでも共通なのではないでしょうか。
しかし、新人教育は難しいもの。うちに来る新人は覚えが悪い、すぐ辞めてしまう新人ばかり……そんな状況を打開するためには、教育方法を見直してみるといいかもしれません。今回は、美容師業界における新人教育のポイントについてご紹介します。
関連記事:美容師が減少する原因について
技術指導より先にするべき新人教育とは
早く「使える」人材になってほしいという思いから、入社後すぐに実務の指導を始めるサロンも多いのではないでしょうか。また、当の新人美容師本人も「一人前になりたい」いうやる気から、現場に立ちたいという気持ちが強いことでしょう。
しかし、まず身に着けるべきことは「あいさつ」「笑顔」「返事」「報・連・相」「整理整頓」といった接客の基礎、そして社会人としての基本です。新人といえどもお店に立つ以上、お客様から見たらスタッフの一員。失礼な対応があればお店の評判を落としかねません。しっかり身に着けられるような研修プログラムを組みましょう。
もうひとつ大切なのは、「経営トップがビジョンを語る」ことです。「入社式なんてやらない」というサロンでも、少し気が引き締まるような状況を作り、お店の方針やスタッフに求めることなどを伝えましょう。社会人になったんだという緊張感。期待されているという喜び。そんな気持ちは、新人のやる気を高めます。
新人教育を円滑に進める3つのポイント
「ゆとり世代」と言ってしまうのは少し乱暴ですが、「自分はこう教わった」というやり方が今の新人にとってベストな方法とは限りません。世代間の意識のずれが、思わぬトラブルを招くことも。そこで、スムーズに新人教育を進めるためのポイントをまとめました。
OJTという名の放任はNG!
十分な研修を行わず、「現場で徐々に覚えて」という方針のサロンもあるかもしれません。しかし、突然お客様に話しかけられてアタフタしたり、何をしていいかわからず時間を持て余したり…そんなことを繰り返す日々では仕事のやりがいを感じることも、効率的に業務を覚えることもできません。
まずは、仕事の内容を事前に説明すること。未知の仕事は不安ですが、全体像が見えれば落ち着いて対応できます。対応に困ったときは誰にどう相談すればいいかも教えておくといいですね。
やるべきことをリスト化する
チェーン経営している大きなサロンなら、新人教育マニュアルがあるかもしれません。文字で整理して伝えることは、新人教育を効率化するポイント。イチからマニュアルを作るのは大変ですが、「予約電話の取り方」「トイレ掃除の方法」などその日その日で覚えてほしいことを簡単なリストにして渡すことならできるかもしれません。文字で残しておけば、忘れた時でも見返すことができるので仕事を覚えるのが早くなります。
意味を説明する
「これ、やっておけよ!」そんな言葉では動かないのが最近の新人です。頭ごなしに指示するだけではなく、その動作にどんな意味があるのか、やらないとどんな不利益が生ずるのかひとつひとつ説明することで、仕事の意義や重みを感じ自発的に行動してくれるようになります。
時間と手間をかけて教えることで、定着率は高まる!
美容師の新人教育を行う上でのポイントをご紹介しました。まだまだ学生気分が抜けない新人美容師。技術自慢でうぬぼれていることもあるかもしれません。まずは、お客様に接する態度、同僚とのコミュニケーションの取り方、困ったときの相談の仕方など、社会人としてのイロハを教えることが大切。実務を教えるときは、ひとつひとつの業務について十分な説明やマニュアルでの理解をしてからOJTに移行しましょう。
丁寧な研修は、時間も手間もかかります。でも遠回りしただけの成果がきっと得られるはず。親のような気持ちで、新人教育に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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