アイリストが注意したいアイプチ使用者への施術
ぱっちりした二重まぶたを作ることができるアイプチ。アイプチ使用時でもまつげエクステの施術を受けられるところもあります。しかし、アイプチを使用していない場合よりも注意することや異なる点があります。
今回はアイプチ利用時のまつげエクステ施術に関して、注意点をご紹介いたします。
アイプチとまつげエクステ併用による危険性について
アイプチ利用時もまつげエクステの施術を受けることはできますが、通常よりもトラブルを引き起こす可能性が高くなります。
1つは、まつげエクステの接着剤であるグルーがしみやすくなるという点です。
アイプチは上まぶたをテープやのりで貼りつけているので、施術中も目が完全に閉じた状態にはなりません。そのため、上まぶたと下まぶたの間にできた隙間からグルーが入り目にしみたり、腫れやかゆみなどのトラブルにつながりやすくなります。
また、アイプチを利用している状態は、まぶたを不安定に固定している状態です。施術当日のアイプチの状態に合わせたデザインのまつげエクステでも、翌日には仕上がりが変わってくる可能性があります。
施術前にアイリストは、どの状態でまつげエクステを装着するのか、どのような仕上がりが理想なのか、お客様としっかり話し合う必要があります。
また、アイプチを使用しているお客様へ、翌日以降の仕上がりに影響することをきちんと説明せず施術を進めてしまったことからクレームの原因になるケースも。お客様のためにアドバイスや説明をすることで、お店やアイリストへの信頼を築くことになり、巡り巡って売上にもつながります。
アイプチ利用時のまつげエクステの維持方法と注意点
まつげエクステの施術後は、エクステの維持のためにクレンジング方法に注意しなければなりません。アイプチ利用時に使用するテープやのりを落とす際、クレンジングが必要になることがあります。
しかし、オイルを含むクレンジングはまつげエクステが落ちてしまう原因になるので、避けなければなりません。ですので、まつげエクステにも影響の出ないオイルフリーのクレンジングを使用する必要があります。
お客様の中には、オイル入りのクレンジングがまつげエクステとの相性が悪いことをご存じない方もいらっしゃいますので、こちらからお伝えするようにしましょう。
施術後しばらくはアイプチを落とせない
まつげエクステを付けてから接着剤が乾くまで最低でも6時間はかかります。その間は水に触れることができず、特にお湯はNG!しばらくはアイプチを落とせないと考えていてくださいね。
アイプチを落とすのにのりタイプのアイプチであればクレンジングを使いますし、テープ式のアイプチでもはがす時は肌を痛めないよう水でふやかしてから剥がします。
まつ毛に触れないように慎重にやればいいのでは?と思うかもしれませんが、それはなかなか難しいのです。せっかくつけたマツエクを長持ちさせるためにも、6時間は我慢しましょう。
すっぴんの時の目元が不自然に?
アイプチをしていると多くの場合はまつ毛が上向きに引っ張られるような形になるかと思いますが、そのアイプチをした上からテープでまぶたを引き上げて施術すると、その角度に合わせてマツエクが付いていきます。すると、メイクを落としてすっぴんになった時にばらつきを感じ、意外に不自然に見えてしまう可能性があります。
また、アイプチ自体も毎回全く同じように付けられるわけではないと理解しておいた方が良いでしょう。マツエクを付けた日はバランスよく仕上がったとしても、翌日以降はなかなか同じスタイルが再現できない、ということも頭に入れておきましょう。
アイリストならではのアドバイスが必要
アイプチとまつげエクステの併用は可能ですが、それに伴う危険や、アフターケアの方法について、こちらから積極的にお伝えするようにしましょう。
事故やトラブルを防ぐ為にも、施術前に同意書をもらいお客様の健康状態なども危険性のある状態であれば事前にお断りをすると良いでしょう。各サロンの規定に沿って、しっかりと判断していきましょう。
目元で人の印象はだいぶ変化します。お客様の理想に近づけるよう、しっかりとカウンセリングを行い、ご要望に沿えるようなアイリストになりましょう。
この記事に関連するキーワード
アイリストの仕事に就くための情報まとめ
まつげエクステンション、まつげパーマ・カール、まつげカラーなどの、まつげ専門技術者をアイリストと呼びます。 数年前から急激にまつげエクステが主流になったと同時に、多くのトラブルが起きた為、平成20年3月に厚生労働省により『まつげエクステンションによる危険防止の徹底について』という通達が出されました。 現在では、『美容師免許』を取得していなければ、施術をすることができません。
チーフや店長にキャリアアップできる! アイリストの正社員として働くということ
「まつ毛エクステ」や「まつ毛パーマ」などを施す「アイリスト」ですが、今では「美容院」や「ネイルサロン」でもまつ毛の施術を取り入れている店舗が多くあって、そこで働くアイリストの需要も高まっています。アイリストの働き方にもアルバイト・パートや正社員など様々な種類がありますが、キャリアアップを望んでいる人は「正社員として働きたい」と思いますよね。
アイリストには「美容師免許」も必要! 未経験者がアイリストを目指す方法とは?
まつ毛エクステの施術など、目元のケアを行うプロフェッショナル「アイリスト」は、女性からとても人気の高い職業の1つですよね。ですが実際にアイリストになるための方法には、どんなものがあるのでしょうか?
まつ毛ケアの専門家・アイリストには安全な施術と細かな衛生管理が求められるため、国家資格である美容師免許の取得が必須になります国家資格である美容師免許の取得が必須になります。しかし、美容学校ではアイリストとしての実践的なスキルを学ぶことはできません。そこで多くのアイリストは、まつ毛ケアの民間資格を取得しています。
サロンの種類によっても給与形態は様々! アイリストのボーナス事情とは?
一回の施術量が他の美容サービスより多くなるアイリストは、美容業界のなかでも高収入であると言われています。しかしアイリストの主な勤務先であるアイラッシュサロン1つとってもその支払われ方は様々なようで、同じアイリストでもその収入には開きがあります。