美容スペシャリストな自分になるために

更新:2020.06.02

作成:2017.08.03

ネイリスト

爪が上向きに添ってしまうスプーンネイルとは?

スプーンネイルの症状

スプーンネイル(匙状爪甲:さじじょうそうこう)は、主に手の爪に起こる症状です。(※まれに足の爪にも発症)通常だと皮膚に添ってカーブしている爪が、徐々にスプーンのように爪先が上向きになってしまう症状のことを言います。痛みを感じることはありません。

スプーンネイルの原因

鉄分不足

スプーンネイルになる1番の原因は「鉄分の不足」です。特に、若い女性に多く見られ、これにより「鉄欠乏性貧血」になることも。鉄欠乏性貧血の場合、月経により外に血液が失われていくため、鉄分不足になります。自覚症状がなく、気が付くと爪の色が変化していたり、体の異常が出てきたりします。これを解決するためには、食生活の改善が一番良いと言えるでしょう。

爪の切り方

爪の両端を短く切りすぎてしまうと、爪にかかる負担が均等ではなくなるため、形が変更する原因となります。解決策としては、正しい爪の切り方を身に付けること。また、お風呂に入って爪を柔らかくしてから、爪の角を残すように切るとよいでしょう。

職場の環境

職業病とも言えますが、指先をよく使う大工さんや常に重いものを運んでいる引越屋さんなどは指や爪にかかる負担が大きいので、スプーンネイルになることが多いのです。また、美容師も常にアルカリ酸の有機溶剤を使用するため、爪の負担は大きく発症しやすいよう。仕事の場だと防ぐことが難しいですが、決まった指だけに負担を加えないようにし、薬品を触るときは手袋をするなどをして、対策をとると良いでしょう。また、病院で皮膚を保護する塗り薬を処方してくれるので、悩んだら専門家の先生に相談してみるのも一つの手です。

スプーンネイルの治療法


 

スプーンネイルの要因を取り除いてあげることで、スプーンネイルは正常な状態に戻ります。なので、まずは原因を明らかにすることが重要です。

 

鉄欠乏性貧血の場合だと、鉄分の多い食事を意識したり、薬を服用することで治療・予防することが可能です。爪の両端を短く切りがちな人は、爪の切り方を変えるなど工夫が必要です。仕事柄、重い荷物を持つ方などは解決・予防は難しいですが、固定の指だけに負担をかけないようにし、手袋で保護をするなど、なるべく爪へのケアをしてあげることが大切です。

 

また、1~2歳までの乳幼児の手足に生じるものは生理的なものなので、特に気にすることはないようです。

 

その他にも、健康状態が現れる爪をよく観察し体の不調を早期に見つけて、サプリメントなどで補っていくと良いでしょう。

Author:美プロ編集部

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