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作成:2017.04.17

特集

一目見ただけで独身か既婚か分かる!? 少しヘンテコな江戸時代の髪型についての習慣

「江戸時代の女性は結婚すると見た目が変わる」って、あなたは知っていましたか? 当時は結婚した後に髪型を変える風習があったため、一目見ただけで既婚か独身か分かってしまったそうです。今回は現代から見ると少しヘンテコな江戸時代の髪型についての風習を見ていきましょう。

お歯黒だけじゃない! 結婚すると髪型も変化

江戸時代には婚期を迎えた女性や既婚女性が「お歯黒」を行っていた、というのは有名な話。ですがそれだけでなく、未婚女性と既婚女性では髪型も違っていました。当時の未婚女性は髪を結った髷を折り曲げて、途中を元結で締める「島田髷」という髪型が定番。現在でも結婚式に臨む花嫁さんが髪を根本から高く結んだ「文金高島田」をバッチリ決めていますが、これも島田髷の一種です。
 
それに対して既婚女性は「丸髷」という髪型が一般的でした。頭の後ろに丸くて平たい髷をつけた髪型で、元々は遊女が流行させたものだと言われています。「好きな髪型が出来ないなんて不便!」と思う人も多いでしょうが、髪型を見るだけで結婚しているかどうか分かるなら、浮気や不倫をする人も減って安心かもしれませんね。
 
ちなみに富山県氷見市には「まるまげ祭り」というお祭りがあります。これは芸妓たちが幸せな結婚を願い、「丸髷」を結って地元のお寺に参拝していたのが由来で、現在では独身女性たちが「丸髷」を結って街の中を練り歩くイベントとなっているそう。「丸髷」には結婚生活への憧れという、ロマンチックなイメージがあるようです。

生まれてすぐは丸坊主!?

また江戸時代の髪型は結婚した時だけでなく、成長していく段階によっても変わっていきます。まず生まれたばかりの頃ですが、当時は赤ちゃんの髪が不浄なものだと信じられていたため、男性も女性も3歳までは坊主頭。
 
その後も現在のように髪を伸ばしていくことはありません。大人になったら髪を結う必要があるため、その準備として一部だけを残して不要な部分は剃っていたよう。当時の子どもの髪型をイラスト化した資料を見ると、女の子でもモヒカンのような髪型だったりと、今の常識とはかけ離れた姿をしています。
 
大人として認められる年齢になると、未婚女性の定番「島田髷」を結うことに。そして結婚すると「丸髷」へと髪型を変えることになりますが、この時にも髷の大きさが年齢によって変わっていきます。若い人は大きく、年をとればとるほど小さく結うようになっていったとのこと。現代では見た目が若々しくて「そんな年齢に見えない…!」と言われる人も多いですが、江戸時代の女性は年齢をごまかすことが難しかったようです。
 
画像出典:Ryosuke Yagi / Samurai Film Studio Turns Into Edo Period Bar (from Flickr, CC BY 2.0)

Author:美プロ編集部

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