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作成:2021.03.09

特集

初心者でも簡単!ドライフラワーの作り方4種類


 

カフェやインテリアショップなどでドライフラワーをおしゃれに飾られているのを見て、ドライフラワー作りにチャレンジしてみたい!と思う人も多いのではないでしょうか。ドライフラワーには生花とは違った魅力がありますよね。

 

ドライフラワー作りにチャレンジしたいけど、初めての事でよくわからない…という人もいるでしょう。ドライフラワーの作り方ポイントをご説明します。比較的チャレンジしやすい花の種類なども見ておきましょう!

 

INDEX
■ドライフラワー作りをする前に
■ドライフラワーの4つの作り方
■ドライフラワーにしやすい花
■ドライフラワー作りの豆知識

ドライフラワー作りをする前に


 

ドライフラワー作りを始める前に、はじめにやるべき事があるのです。自分で育てて収穫した花も、花屋さんで購入して来た花も一度しっかりと水分を吸収させます。

 

ドライフラワーを上手に作るコツとしては、花が新鮮なうちに作業する事が大切。植物は昼間に水分を発散し、水が下がりやすくなります。昼間の時間帯を避けて夕方から朝のうちに収穫をし、バケツに入れて水分を吸収させましょう。

ドライフラワーの4つの作り方


 

では、ドライフラワーの作り方として4つの方法をご説明します。ドライフラワーにする花の種類や仕上がりのイメージによって手法を変えてみると良いでしょう。

ハンギング法

手間をかけずに簡単に作りたい!という人にピッタリなのが、この「ハンギング法」です。一般的にドライフラワーをイメージすると頭に浮かぶであろう、あの吊るされている花こそがハンギング法のドライフラワーなのです。

 
【手順】

  1. 余分な葉を取り除く
  2. 花を一輪ずつ麻紐で縛る
  3. 風当たりの良い場所に吊るす

 
【ポイント&特徴】

  • 風通しが良い所で吊るす(扇風機や浴室乾燥器を使うのも良し)
  • 直射日光が当たらない場所で吊るす
  • 一輪ずつ吊るす
  • 余分な葉は取り除く
  • 約1~2週間でドライになる
  • 花の色が悪くなる可能性がある

 

ハンギング法は、ドライになるまでに花の色が悪くなる事もあるので、扇風機や浴室乾燥機などを使って素早く乾燥させる事が大切です。風通しの良い場所に吊るして早めに乾燥させると良いですよ。

シリカゲル法

バラなどの花びらが多い花をドライフラワーにする場合には、「シリカゲル法」を用いると良いでしょう。花びらが密集しているような立体的な花に向いていて、綺麗な色のドライフラワーになりやすいのです。しかし、茎を短く切らないといけないため花を吊るして飾りたい場合には向いていません。ハーバリウムやアクセサリーに使うと良いですね。

 
【手順】

  1. 花首の2cmほど下で茎を切る
  2. タッパーやガラス容器にシリカゲルを敷き詰める
  3. シリカゲルの上に花を置く
  4. 花の上にシリカゲルを優しく振りかけて密閉する

 
【ポイント&特徴】

  • 密閉容器を使用する
  • ハンギング法では難しい花もドライできる
  • 花の形をそのまま残せる
  • 約1週間でドライになる
  • 茎を短く切らなければならない
  • ドライフラワーは素早く密閉容器に入れなければ褪色する

 

花の形や色をほとんど変えずに残せるのがシリカゲル法です。インテリアとして人気が高いハーバリウムやレジンなどに最適。ドライフラワーの用途によって作り方を変えていくと良いでしょう。

グリセリン法

木の実がついた枝や葉っぱをドライにする時は、「グリセリン法」を用いると花のボリュームを落とさず鮮やかな色合いのままドライフラワーにする事が出来ますよ。グリセリン法では、グリセリン溶液を使うのですが主に2種類、浸ける方法吸い上げさせる方法があります。木の実がついた枝や葉っぱは浸ける方法、花は吸い上げさせる方法で作りましょう。

 
【手順】※浸ける方法

  1. グリセリン1:熱湯3の溶液を作る
  2. 木の実や葉っぱをグリセリン溶液に浸す
  3. ラップなどで蓋をする
  4. 約1週間で取り出して余分な溶液を拭き取る

 
【手順】※吸い上げさせる方法

  1. グリセリン1:熱湯3の溶液を作る
  2. グリセリン溶液を冷ます
  3. グリセリン溶液に花を挿して冷暗所で保管する
  4. 約1週間~10日のタイミングで確認する(花びらに溶液が染み出していたらOK)

 
【ポイント&特徴】

  • 咲きはじめの花を使う
  • ホコリが入らないようにラップで蓋をする(浸ける場合)
  • 冷暗所で保管する(吸い上げさせる場合)
  • 約1週間~10日でドライになる
  • 花のボリュームを落とさず色鮮やかに仕上がる
  • 古い花を使うと失敗する可能性がある

 

グリセリン法で大切なのは、咲きはじめの花を使う事。グリセリン溶液を全体に行き渡るように染み込ませるのがコツなので、元気な花を使うと良いでしょう。また、茎に切り込みを入れるというのも◎。実のついた植物をドライフラワーにする場合は、少し変わったグリセリン法にチャレンジしてみてくださいね。

ドライインウォーター法

ふんわりした形を表現したい時には、「ドライインウォーター法」を用います。ドライインウォーター法とは、花を少量の水に挿したまま少しずつ蒸発させていく方法です。花を逆さにして吊るすわけではないので、原形に近い雰囲気のドライフラワーが作れるのです。

 
【手順】

  1. 花瓶に1~5cmほど水を入れる
  2. 花を挿し、風通しの良い場所に置く
  3. 約1~2週間でドライになる

 
【ポイント&特徴】

  • 風通しの良い場所に置く
  • 花を水に挿しておくだけなので簡単
  • 約1~2週間でドライになる
  • 完成までに少し時間を要する(その間に花の色が悪くなる可能性もある)
  • 茎が曲がりやすい花には向かない

 

カスミ草やアジサイといったふんわりしたイメージを持つ花に最適です。一方、ガーベラなどの茎が曲がりやすい花は向いていません。ドライになるまでに時間がかかるため、その間に茎が折れ曲がってしまうのです。ドライフラワーを作る手順としては最も簡単ではありますが、鮮やかな色を出したい時には別の方法がおすすめです。

ドライフラワーにしやすい花


 

好みの花がある!という人も多いですが、多くの種類は知らない…という人も多いですよね。どのような花がドライフラワーにしやすいのか、いくつかご紹介します。それぞれの花の特徴やドライフラワーの仕方を見ていきましょう。

 

かすみ草
「ドライインウォーター法」
白い小花がふんわりと咲くかすみ草は、花束にもアレンジにもドライフラワーにも最適。ボリュームが大きい時には小分けにする事で早めにドライ状態になる。

秋色あじさい
「ドライインウォーター法」
梅雨の時期に開花したあじさいは綺麗なドライフラワーにはなりにくく、初夏に咲いたあじさいが時間をかけてアンティークカラーに変化したものが良い。これを秋色あじさいと呼ぶ。

バラ
「ハンギング法」「シリカゲル法」
生花とドライフラワーとでは色が変わりやすい花です。大きな花からスプレーバラのように小ぶりの花が枝分かれしているものもあります。

カーネーション
「ハンギング法」「シリカゲル法」「グリセリン法」
水分量が多い花でドライフラワーにする事でボリュームが落ちやすい花です。花の色も抜けやすいため、シリカゲル法などで色を保たせると良い。

スターチス
「ハンギング法」
生花の状態でもカサカサとしたドライ状態の花が印象的。色の種類も豊富で、ドライにしても色があまり変わらない事から初心者でも楽しめる花です。

ラベンダー
「ハンギング法」
紫の花びらが肉厚で水分量も少ないため、ドライフラワーにしやすい花。リラックス効果のある香りがあり、ドライフラワーにしても楽しめます。

千日紅
「ハンギング法」
初夏から秋深くまで咲く花で、生花の状態でもカサカサとした触感。2~3cmほどの紅紫色やピンク色の頭状花をつけます。

ミモザ
「ハンギング法」
黄色く色鮮やかで退色しづらい花です。花の重さで首が下がってしまう可能性があるので、ドライインウォーター法ではなくハンギング法が最適。

ユーカリ
「ハンギング法」
スッキリとした香りが楽しめるハーブです。水分量も少なくドライフラワーにしてもほとんど退色しません。グリーンインテリアとして人気が高い。

ビオラ
「シリカゲル法」
冬から春にかけて咲く一年草で色や形も種類が多く毎年新種が出ます。色鮮やかな花なのでシリカゲル法でドライにする事で退色も抑えられる。

ドライフラワー作りの豆知識


 

ドライフラワーを作るにあたり、思い付きで始めるのも良いですが、きちんと適したタイミングで始めたいものです。より上手に作成するにはどのようにしていけば良いのでしょうか。ドライフラワー作りの豆知識をいくつかご紹介します。

ドライフラワー作りに最適な季節

ドライフラワー作りをするのに最適な季節は、秋から冬、そしても適しています。ドライフラワーは湿度が低く、乾燥した時期に作ると良いのです。とは言っても、どんな季節にも雨の日は存在するので、ドライフラワー作りに大切な最初の3日間晴れて乾燥している日を選ぶようにしましょう。天気予報を予め見ておく必要があるのですね。

 

花の種類によって違いますが乾燥させるのに1~2週間かかるので、晴れ続きのタイミングでドライフラワー作りを楽しんでください。

ドライフラワー作りに最適なタイミング

蕾が完全に開いたその日こそ、ドライフラワー作りに最適なタイミングです。花が咲き進んでからドライにしても、花びらが落ちてしまう事もありますし、蕾の状態だと水分が抜けにくく上手に出来ないなんて事もあるのです。花屋で購入してくる時は、開花直前のものを選び自宅でしっかり水揚げして元気な状態にしてくださいね。

 

自分で育てた花を収穫してドライフラワーにする場合には、収穫自体を夕方のうちに行なうと良いでしょう。昼間になると水分が発散してしまうので、収穫したらすぐに吸水させるようにします。

ドライフラワーの持ちはどのくらい?

ドライフラワーにして出来栄えが良いと、ずっと飾っておきたくなりますよね。バラなどの色がある花のドライフラワーの持ちは約3ヶ月から半年と言われています。ドライフラワーを飾る場所によって異なりますが、1年近く楽しめるものもあるようです。

 

また、シリカゲル法で作成し密封された容器で保管しているドライフラワーであれば、何年も持つものがあるほど長期間に渡って楽しめます。容器に入れずに飾っているものは特にホコリが付着しやすいので、定期的にメンテナンスをしてあげましょう。

 

花には、心身をリラックスさせたい時や気分を変えたい時に効果があると言われています。生花を捨てるのが勿体ないという時には、早めにドライフラワー作りを始めて長期間楽しめるようにしてみてはいかがでしょうか。インテリアとしても抜群なドライフラワーは、お洒落空間を作るのにも一役買ってくれますよ。花のある生活を存分に楽しんでくださいね。

 

Author:美プロ編集部

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