美容スペシャリストな自分になるために

作成:2022.02.22

特集

美容サロンの支払い方法も多様化!キャッシュレス決済の種類と導入のメリット


 

美容室やネイルサロン、エステサロンやマツエクサロンなど、美容業界でもキャッシュレス化が進んでいます。新しくサロンをオープンさせるなど、多様な支払い方法を用意しておく事で顧客を取り込めるチャンスともなります。ここでは、美容サロンで導入できる支払い方法の種類やキャッシュレス決済についてご説明します。これからサロンを開業する人やキャッシュレス決済を導入したいと考えている人は、この記事を参考にどんな支払い方法を取り入れるか検討してみてください。

 

INDEX
■サロンで導入できる支払い方法の種類
■サロンでキャッシュレス決済を導入するメリット
■キャッシュレス決済システムは大きく分けて3つ
■キャッシュレス決済の導入費用と決済手数料
■サロンでキャッシュレス決済を導入する注意点

サロンで導入できる支払い方法の種類


 

これまで馴染みのあった現金支払いやクレジットカード決済は、既に導入しているサロンも多いでしょう。しかし、支払い方法が多様化しているため、顧客の求める決済手段を網羅しておくに越した事はありません。どのような支払い方法が存在するのかを見ていきましょう!

現金支払い

説明をするまでもないのですが、現金で支払う方法です。一番シンプルではありますが、近年では財布を持たないという人もいる事を理解しておきましょう。美容サロンを訪れる時には予約を済ませてから来店する事が多いので、事前に支払い方法を調べて現金を用意するという人が大多数ではないでしょうか。しかし、飛び込みで来店する人はそうはいきませんので、サロンに現金支払いしかない場合は、お断りする顧客が出てしまうかもしれません。

クレジットカード決済

エステサロンなどの高額メニューを扱う場合には必須とも言えるクレジットカード決済。「手持ちがないからカードで支払いたい」という人は少なくありません。クレジットカードには、様々な国際ブランドがあり、どのブランドに対応しているかという所も大切なポイントです。サロンで決済が可能なカードブランドを把握しておくと良いですよ。

 
【クレジットカードの7大国際ブランド】

  • VISA
  • MasterCard
  • American Express
  • JCB
  • Diners
  • Discover
  • 銀聯

 
【クレジットカード発行会社例(イシュア)】

  • 三菱UFJニコス
  • クレディセゾン
  • イオンカード
  • 楽天カード
  • ジャックスカード
  • オリコカード

QRコード決済

スマホ1つで決済できるQRコード決済は、ネイルサロンなど綺麗なネイルに仕上げた後に現金を財布から出すといった手間も省けます。ネイル施術のあとは指先にネイルオイルが塗られている状態なので、なるべく細かな作業はしたくないもの。美容業界でサロン運営していくのであれば、用意しておくべきなのかもしれませんね。

 
【QRコードタイプのサービス例】

  • PayPay(LINE Pay)
  • 楽天Pay
  • d払い(メルペイ)

電子マネー決済

都市部ではSuicaなどの交通系電子マネーを利用している人も多く、美容室などでの支払いも顧客によってチャージしてある電子マネーから決済できればとても便利ですよね!チャージしてある金額に余裕があれば、店販のシャンプーを購入してくれるなんて嬉しい事もあるかもしれません。

 
【電子マネー決済タイプのサービス例】

  • Suica
  • PASMO
  • iD
  • 楽天Edy

デビットカード

お金を銀行からおろしてくるのを忘れた!」という顧客も多いと思います。施術に入ってしまえば、途中で銀行に行くという事が出来ません。そんな時に便利なのが、デビットカード。デビットカードは、銀行口座から引き落としをする仕組みになっているので、手持ちがない時には助かります。

サロンでキャッシュレス決済を導入するメリット


 

サロンがキャッシュレス決済を導入するメリットは沢山ありますが、どんな事がサロンにとって利点となるのでしょうか。ここでは、5つのメリットをご紹介します。

1.多様な支払い方法を用意する事で顧客を取り込める

支払い方法が多ければ多いほど、どんな顧客にも対応できてサロンの強みともなるでしょう。現金で支払う時代からカードやスマホ1つで決済する時代になったのですね。また、海外では日本よりキャッシュレス化が進んでいるので、観光客など「CASH ONLY」というサロンには入れない可能性もあります。美容業界でも多様な支払い方ができるサロンにしておく事で、性別・年齢・国籍問わず多くの顧客を取り込めるのではないでしょうか。

2.ポイントやキャッシュバック目的で利用する顧客を取り込める

クレジットカードやQRコード支払いなど、買い物をするとポイントが付与される仕組みになっている事がありますよね。付与されたポイントで再び買い物をする事ができるので、現金で支払うよりお得だと考える人が多いのです。ポイントを貯める事を「ポイ活」というようにまでなり、「ポイントが貰えるなら!」と買い物をする人も少なくありません。顧客がサロン選びをする際に、キャッシュレス決済ができるサロンと出来ないサロンとでは来店する顧客の数も変わってくるのはないでしょうか。

3.単価の高いサービスを選んでもらいやすい

クレジットカード決済では分割払いができるので、単価の高い商品を購入してくれたりコースの契約をしてくれたりする可能性があります。「現金で一括払いするのは難しいけど、分割なら支払える」という人もいるでしょう。本当は買いたいけど、一気に高額は支払えないという人も手を出しやすくなりますよね。ポイント支払いや分割支払いができる手段を用意しておくと、売上アップに繋げられるかもしれません。

4.現金に触れないので衛生面でも安心できる

新型コロナウイルス感染症の流行により感染対策をしている人が多い中、不特定多数の人が触っているだろう紙幣やコインは極力触りたくないものです。このような考えを強く抱くようになったのも、新型コロナウイルスの影響なのかもしれませんが、キャッシュレス決済の存在で、人々の不安を解消してくれているのではないでしょうか。お釣りを渡す際に発生する人との接触やレジの中から小銭を取り出す事もなくなりますので、サロンで働くスタッフへのリスクも軽減させられるのではないでしょうか。

5.会計にかかる時間や手間が省ける

キャッシュレス決済は、お釣りを渡したりする事もなく会計にかかる時間や手間を短縮出来ます。美容室などの予約が埋まりがちな美容サロンでは、会計時の人的ミスや無駄な時間を省けるというのはメリットとなるでしょう。少しでも効率よくサロンをまわしていくためにも、キャッシュレス化は有効なのです。

 
 
【顧客にとってメリットとなる事も!】

美容サロンのキャッシュレス化は、サロン側だけでなく顧客にとってもメリットが多いのです。

  • スマホ1つでサロンに行ける
  • ポイントが貯まる
  • ポイント決済ができる
  • 衛生的に良い

このように、支払いでポイントが付与されたりホイント決済ができたりと家計を助けてくれるという面では、顧客にとって嬉しい事です。現金で支出を管理している人にとっては、キャッシュレス決済が難しく感じてしまう事もありますが、同じものを少しでも安く買える事を考えると魅力的ではないでしょうか。

キャッシュレス決済システムは大きく分けて3つ


 

美容サロンにキャッシュレス決済を導入すると決まれば、それに対応した端末を準備しなければなりません。キャッシュレス決済で使用するシステムは大きく分けて3種類あります。決済方法によって、使用するシステム(端末)が変わりますので、確認しておくと良いでしょう。

※2022年2月22日現在のものになります。最終の情報は公式サイトをご参照ください。

QRコード

【PayPay(LINE Pay)】

提供会社
PayPay

特徴
2022年4月からLINE Payが統合。テレビCMでもおなじみのキャッシュレス決済で利用者も多い。

入金のタイミング
翌日(最短)

⇒PayPay公式サイト(実店舗への導入)
 
【楽天ペイ】

提供会社
楽天ペイメント

特徴
サロンでの支払いや買い物の他、楽天市場などのネットショッピング決済で利用可能。

入金のタイミング
翌営業日(最短)

⇒楽天ペイ公式サイト(実店舗決済)
 
【d払い(メルペイ)】

提供会社
NTTドコモ

特徴
ポイント配布のキャンペーンがあるなど、ポイントを多く保有しているユーザーが多い。

入金のタイミング
15日締めの翌月末払い、月末締めの翌月15日払い(計2回)

⇒d払い公式サイト(実店舗決済)

電子マネー

【Suica】

提供会社
JR東日本(東日本旅客鉄道)

特徴
全国の交通系電子マネーに対応。地元のビジネスマンだけでなく、全国で利用者がいるため集客効果を得られる。

入金のタイミング
加盟店契約会社により異なる

⇒JR東日本公式サイト(Suica電子マネー決済導入のご案内)
 
【iD】

提供会社
NTTドコモ

特徴
かざすだけで支払いが可能。導入の初期費用とランニングコスト(決済手数料)が高め。

入金のタイミング
加盟店契約会社により異なる

⇒iD公式サイト(事業者の方へ)
 
【楽天Edy】

提供会社
楽天Edy

特徴
最大50,000円までチャージ可能。導入の初期費用とランニングコスト(決済手数料)が高め。

入金のタイミング
翌日(最短)

⇒楽天Edy公式サイト(導入を検討のみなさまへ)

兼用タイプ

【STORES】

決済の種類
クレジットカード、電子マネー、QRコード

クレジットカード決済
VISA、MasterCard、American Express、JCB、Diners、Discover

QRコード決済
Wechat pay

電子マネー決済
可能

オンライン決済
可能

⇒STORES公式サイト(キャッシュレス決済)
 
【Air PAY】

決済の種類
クレジットカード、電子マネー、QRコード、ポイント決済

クレジットカード決済
VISA、MasterCard、American Express、JCB、Diners、Discover

QRコード決済
PayPay、LINE Pay、d払い、au Pay、J-Coin Pay、AliPay、Wechat pay、他

電子マネー決済
可能

オンライン決済
不可能

⇒Air PAY公式サイト
 
【楽天ペイ】

決済の種類
クレジットカード、電子マネー、QRコード

クレジットカード決済
VISA、MasterCard、American Express、JCB、Diners、Discover

QRコード決済
楽天ペイ、au Pay、AliPay、Wechat pay

電子マネー決済
可能

オンライン決済
可能

 
【Square】

決済の種類
クレジットカード、電子マネー

クレジットカード決済
VISA、MasterCard、American Express、JCB、Diners、Discover

QRコード決済
不可能

電子マネー決済
可能

オンライン決済
可能

⇒Square公式サイト
 

キャッシュレス決済の導入費用と決済手数料

サロンにとっても顧客にとってもメリットがあるキャッシュレス決済ですが、導入するにあたり費用がどのくらいかかるのかは気になるところですよね。また、顧客が決済をしてもすぐに入金されるわけではないというところや決済手数料が売上から引かれた上で入金されるという事に注意しなければなりません。そのため、サロン運営での資金繰りをしっかり行なわないといけないのです。

※2022年2月22日現在のものになります。最終の情報は公式サイトをご参照ください。

QRコード

【PayPay(LINE Pay)】

導入費用
無料

決済手数料
1.60%(PayPayマイストア ライトプラン未加入の場合1.98%)

 
【楽天ペイ】

導入費用
無料

決済手数料
3.24%~

 
【d払い(メルペイ)】

導入費用
無料

決済手数料
2.60%

 

電子マネー

【Suica】

導入費用
加盟店契約会社により異なる

決済手数料
3.24%~

 
【iD】

導入費用
加盟店契約会社により異なる

決済手数料
3.74%~

 
【楽天Edy】

導入費用
無料(6ヶ月以内に1円以上決済した場合)

決済手数料
3.24%~

兼用タイプ

【STORES】

導入費用
19,800円(キャンペーン中0円)

月額費用
無料

決済手数料
3.24%~3.74%

 
【Air PAY】

導入費用
20,167円(キャンペーン中0円)

月額費用
無料

決済手数料
3.24%~3.74%

 
【楽天ペイ】

導入費用
19,800円(キャンペーン中0円)

月額費用
無料

決済手数料
3.24%~3.74%

 
【Square】

導入費用
Square POSレジ無料、Square リーダー7,980円、Squareスタンド32,980円、Squareターミナル46,980円

月額費用
無料

決済手数料
3.25%~3.95%

サロンでキャッシュレス決済を導入する注意点

美容室やネイルサロンなどの美容サロンでキャッシュレス決済を導入する場合に、注意しておくべき点がいくつかあります。会計時の手間を省けたり衛生面を管理出来たりとメリットとなる事が多いキャッシュレス化ですが、リスクも理解した上で運用していきましょう。

高額メニューの支払いができない可能性がある

キャッシュレス決済をするにあたり、1回に利用できる支払い金額が設けられています。そのため、高額のエステメニューなどがキャッシュレス決済出来ないなんて事もあるのです。サロンで提供しているメニューや販売している商品の価格を考えて、上限金額に達しないようなサービスを選ぶようにしてくださいね。

資金繰りが悪化する可能性がある

キャッシュレス決済は、現金支払いとは違って売上がすぐに入金されるわけではありません。そのため、資金繰りに苦労するなんて事も。サービスによっては、翌日に入金されるものから1ヶ月先に入金されるものがあるので、計画的にサロン運営をしていけるように慎重に選ぶ必要がありそうです。

サロンが決済会社に手数料を支払う必要がある

サロンでキャッシュレス決済を導入した場合、決済会社に手数料を支払う必要があります。決済会社によって手数料は変動しますが、クレジットカード決済ではQRコード決済より多く手数料を引かれると言えます。決済方法も簡単で多様な支払い方法を用意しておく事で、たくさんの顧客にご利用頂けるサロンになる可能性もありますが、サロン側は売上を全額受け取れるわけではないという事を理解しておくと良いでしょう。

Author:美プロ編集部

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