美容スペシャリストな自分になるために

更新:2016.05.27

作成:2016.04.29

アイリスト

まつ毛を濃く上向きに! まつ毛を操る魔術師“アイリスト”とは?


 
突然ですがみなさん、まつげのケアをしていますか? 「そもそもまつ毛のケアって何するの?」という人もいるかもしれませんが、まつ毛ケアは、まつ毛のエクステンションやまつ毛パーマなど、まつげに関する美容ケアのこと。まつ毛ケアをしたまつ毛があれば、メイク時間も短くできて、さらに目力が出るというメリットが。
 
しかし、まつ毛ケアには実はトラブルがつきもの! このトラブル防止のために、2008年ついに厚生労働省によって“まつ毛ケアをする人は美容師免許の所持が必要”という法律ができたのです。そのため、まつ毛ケアを専門的に行うの「アイリスト」には美容師免許が必須に。では、なぜ美容師免許の免許を持っていなければならないのか? なぜ必要な資格が美容師免許なのか? ひとつずつ見ていきましょう。

近年需要が急増中! 注目の仕事、アイリストとは?

アイリストは人工的にまつ毛を植毛するまつ毛エクステンションや、薬剤を使ってまつ毛をカールさせるまつ毛パーマなどを施術します。施術の時には、お客様の声に耳を傾け、きちんとカウンセリングすることが何よりも重要。長さや濃さをどのくらい出したいのか、カールをきつめにしてしっかりとまつ毛を上げたいのか、ゆるめにしてナチュラルな感じにしたいのかなどをカウンセリングで聞いていきます。
 
また、人によっては皮膚トラブルを起こすこともあるため、薬剤を使う場合などには肌が弱いかどうかも必ず確認! お客様の考えをきちんと把握するためにも、コミュニケーションを取ってから施術、これがアイリストの仕事です。
 

まつ毛を長く、上向きに!

まつ毛エクステンション

まつ毛エクステンションは、もともと生えているまつ毛に人工まつ毛を1本ずつ貼り付けていきます。医療用テープまたはグルーを使い、両目でだいたい数十本から100本程度の人工まつ毛を使用。植毛は繊細な作業なので、施術には1~1時間半ほどかかります。この間にお客様との会話を楽しむことも多いので、コミュニケーション能力を上げておくと良いでしょう。しかし、まつ毛エクステンションではグルーによって角膜が傷ついたり、まぶたの皮膚炎などのトラブルが起こることもあるので、細心の注意を払うことを忘れずに!
 

まつ毛パーマ

まつ毛の上にロットを置き、薬液をつけてまつ毛を貼り付けていくのがまつ毛パーマです。もともと生えているまつ毛の長さによってロットを変えたり、まつ毛の太さや硬さを見て、パーマがかかるまでの時間を考えながら施術をしていきます。まつ毛が折れてしまう、薬液で目の痛み・充血が起きてしまうなどのトラブルが起きやすいので、こちらも十分に気をつけながら施術するようにしてくださいね。
 

まつ毛ケアのトラブル続出で、アイリストにも美容師免許が必要に

まつ毛ケアに関するトラブル、急増中

メイクの時の手間を減らしてくれて、なおかつ目力もアップするまつ毛ケアですが、トラブルも続出。半分近くは、まぶたが真っ赤に腫れる、皮膚がカサカサになるなど、まぶたの皮膚に炎症が起きてしまったトラブル。それ以外にも、まつ毛エクステンションと一緒に自分のまつ毛も抜けしまう、角膜に異常が起きて涙が止まらなくなってしまったというものから、視力が低下してしまうというケースもあるということ。キレイになるためにまつ毛ケアをしたのに、まぶたが腫れて、肝心のまつ毛が抜けてしまっては元も子もありませんよね。このような事故が多発したため、2008年ついに厚生労働省が動きました。
出典:独立行政法人 国民生活センター「後を絶たない、まつ毛エクステンションの危害」

まつ毛ケアをするためには、美容師免許が必要です!

日本の法律では、パーマやヘアカット、メイクなどの容姿を美しく見せるための施術、特に首から上を施術する場合は「美容」行為とみなされ、これらの行為を行うためには美容師免許が必要。また、まつ毛エクステンションやまつ毛パーマなども「美容」行為ということになり、まつ毛ケアをするためには美容師免許が必須となったのです。
 


 
 
ちなみに、まつ毛のエクステは韓国のつけまつ毛工場で余ったつけまつ毛を再利用したのがきっかけと言われています。誕生してからまだ30年程しか経っていない歴史の浅い美容法なので、トラブルが発生してしまうリスクもありますが、きちんと施術ができればかなり便利な美容法なので、ぜひ活用していきたいですね。

Author:美プロ編集部

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