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更新:2020.04.10

作成:2017.06.22

ネイリスト

1日で取得できる、ネイルサロン衛生管理士!試験詳細や取得のメリット

ペンを持った女性
 
ネイリスト技能検定やジェルネイル技能検定など、ネイリストの資格には様々な種類があります。そんな中、今回の記事では「ネイルサロン衛生管理士」の資格に注目します。どんな目的で制定され、どんな人にとって必要な資格なのかを見ていきましょう。また、試験の詳細や取得するまでの流れもご紹介!

INDEX
■ネイルサロン衛生管理士とは?
■衛生管理士の資格を取得するメリット
■ネイルサロン衛生管理士試験の詳細
-資格取得までの流れ
-資格の更新を忘れずに
■認定証を紛失してしまった時は?

ネイルサロン衛生管理士とはどんな資格?

ガッツポーズする青い服を着た女性
 

ネイリスト衛生管理士とは、ネイルサロンの現場での衛生面や安全面について一定の基準を満たしているネイリストであることを証明する資格です。NPO法人日本ネイリスト協会が制定した「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」を普及するために、当該基準にのっとって制定されました。

 

ネイリスト技能検定やジェルネイル検定は、ネイルアート技術中心の資格。一方、ネイリスト衛生管理はお客さまやネイリストの衛生意識を高め、安全に施術するために制定された資格だと言えるでしょう。

ネイルサロンにおける衛生管理自主基準とは?

「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」とは、前述したように、JNAが制定をしたサロンの衛生管理に関するガイドラインのこと。第三者機関である「ネイル産業審議会」の認証を得た上で、2009年の12月に制定された内容です。

 

第1条 目的
基準の目的

第2条 定義
「ネイルサロン」「開設者」「衛生管理者」のそれぞれの言葉の定義が記載

第3条 施設および設備
建物構造、作業スペースの広さ、洗い場の規定、器具類の収納方法等が定められている

第4条 管理
施設や使用する用具の管理、サロンで働く従業者の健康管理等に関して定められている

第5条 自主的管理体制
衛生管理者の義務、従業者の義務に関して定められている

第6条 衛生管理責任者の責務
衛生管理責任者が果たすべき業務内容、従業者が心掛けるべき行動指針等が定められている

第7条 消毒
物理的な消毒方法、科学的な消毒方法、消毒に必要な器材、肌に触れる器具の消毒方法、手指の消毒方法等が定められている

⇒参考:JNA公式HP「ネイルサロンにおける衛生管理自主管理」

という7つの条項によって構成されています。衛生管理責任者だけでなく、サロンで働く従業者全員が知っておくべき内容も多く含まれています。施術中にお客様に対して確認が必要な内容や、器具と手指の消毒方法、器具の管理の方法などは、ネイリストとして働き始める際には一度目を通しておくと良いですね。

ネイルサロン衛生管理士の資格を取得するメリットは?

■サロンのイメージアップを図れる

サロンに雇用されて働いているネイリストはもちろん、サロンの責任者にもおすすめです。サロンの責任者がこの衛生管理士の資格を取得していることによって、他の資格同様、サロンのイメージアップに繋がるというメリットがあるのです。

サロンの責任者が必ずしもネイリストではないため、その場合はネイリスト技能検定やジェルネイル検定を取得することは難しいはず。ですが、ネイリストとしての経験が問われないネイルサロン衛生管理士の資格であれば取得をすることができるのです。

■個人サロンであっても、安心感をアピールできる

これからネイリストとして独立を検討している人にもおすすめの資格です。同じエリアにあって同じようなメニューを扱っているサロンであれば、衛生管理士の資格を持っているか持っていないかはお客様がサロンを選ぶ時の決め手にもなりますよね。

マンションの1室を借りて営業しているような小さな個人サロンであっても、ネイルサロン衛生管理士の資格を持っていることでお客様に安心感を与えることができるはず。

■就職・転職に有利に働く

そして、これからネイリストとして就職活動・転職活動をしようと考えている人にとっては、資格を取得しておくことで採用に有利に働く可能性も。たとえネイリスト未経験の人や経験の浅い人でも、資格を持っていることでやる気を認められて採用をしてもらえるということもあるのです。また、ネイリストの経験が長い人はより良い待遇で採用してもらえることも。

ネイリスト技能検定やジェルネイル検定よりも、安価で容易に取得をすることが出来る資格である「ネイルサロン衛生士」。ぜひ取得をして、様々な場面で役立てて下さいね。

ネイルサロン衛生管理士試験の詳細

ネイルサロン衛生管理士の資格を行っているのは、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)です。試験の難易度自体はそれほど高くなく、スクールでの講習と国や地方自治体の美容関連の条例を覚えておけば十分に合格が可能と言われていますよ。

 

開催スケジュールに関しては開催地によって異なりますが、同一の開催地でも年に数回実施されるため、まずは問い合わせてみると良いですね。「必ず〇月じゃないと受験することができない」ということもないので、そこは嬉しいポイント。また、アートの実技試験などは無いため、筆記用具だけを持参すれば受験をすることができます。

受講料
JNA会員の場合は6,160円(税込)、一般の場合は10,560円(税込)

受験資格
年齢が18歳以上の人。サロンでの経験等は不問

必要な持ち物
筆記用具のみ

試験開催場所
全国のJNA認定校

受験申込
各開催地に直接問い合わせた上で申し込み

試験開催日
開催地により異なる

 

開催地にも異なりますが、受講可能人数には上限があります。そのため、受講をしたい日が決まったらなるべく早く申し込みをする必要があります。

⇒JNA公式HP 「ネイルサロン衛生管理士」資格制度

ネイリスト衛生管理士 資格取得までの流れ

資格取得までの流れは、以下のようになっています。ネイリスト技能検定やジェルネイル検定と異なり、実施したサロンで当日採点の上、合格の場合には即日認定証と認定バッジが付与されます。

1、講習会への参加を申し込む

2、講習会・確認テストを受講する

※講習の内容
理論講習:約180分の座学
筆記試験:20分 (択一方式で20問出題。100点満点中80点以上で合格)

3、合否の発表・試験問題の解説がされる

4、認定証とバッジを授与(不合格の場合には補習を受講)

資格取得を申請後、当日配布されたテキストを元に、約3時間の講習を受講します。その後に確認テストが行われますが、集中して講習を聞いていれば合格できる内容となっていますよ。20分で20問が出題されるので、1問1分ペースで解けばOK!

資格の更新を忘れずに

ネイルサロン衛生管理士の資格は、取得した年を含む3年目の12月末まで有効。また、更新手続きをすることによって永続認定となります。

更新手続きの際には、有効期限の約2か月前までにJNA事務局から更新案内の詳細が送られてきます。その案内に沿って、書類もしくはインターネットでの申請をすることにより手続きが完了!

※継続手続きのための手数料に関しても、インターネット上でオンライン決済をすることが可能です。

オンライン手続きの流れ

1、届いた案内に沿って、手続きのページにアクセスをする

2、案内ハガキに書かれた認定番号とパスワードを入力してログイン

3、衛生管理に関する情報および衛生管理士登録情報を確認

4、更新のための手続き料支払い

一般の場合3,300円、JNA一般会員の場合2,200円、JNA個人正会員の場合1,100円

5、更新手続き完了

 

上述した流れに沿って手続きを進めると、大体1か月で永続認定証が到着します。永続認定証には有効期限がないため、それ以降の継続手続きや費用は不要になるのです。

衛生管理士の認定証を紛失してしまった時は?

ネイルサロン衛生管理士の認定証を紛失してしまった場合には、JNAの事務局に申請することで再発行をすることができます。ただし、衛生管理士認定バッジの再発行をすることはできないため要注意!認定証再発行の際は、以下の手順で申請するようにしましょう。

1、郵便局に行き、備え付けの「払込取扱票」を一部用意する

2、公式HP内「ネイルサロン衛生管理士」認定証再発行のご案内 に記載された【記入方法】に沿って必要事項をすべて記入する

⇒JNA公式HP「ネイルサロン衛生管理士」認定証再発行のご案内

3、記入を終えたらそのまま郵便局の窓口で1,100円(税込)を振込む

4、入金確認後1週間程度で認定証が再発行され、登録住所に発送される

サロンの信頼度を高めたいなら衛生管理士の取得がおすすめ

ペンと本の画像
 

ネイルサロン衛生管理士の資格は、たった1日の講習を受けてテストに合格すれば、その日の内に認定証をもらうことができます。18歳以上であればだれでも受験することができるので、高校や専門学校に通いながら受けても良いですね。

ネイルサロンの安全や衛生に対する姿勢はお客様の信頼につながるので、ぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか?

 

ただし、この資格を取得しただけでは意味がありません。資格を取得したら、その知識を生かして、道具の消毒や感染症の予防も徹底してください。毎日しっかりと続けることで、本当の意味での衛生管理ができますよ。

信頼されるネイリストを目指す第一歩として、サロンの評価を大きくアップさせるネイルサロン衛生管理士の資格取得をおすすめします。

Author:美プロ編集部

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