ネイリストの資格を取るメリットや取得方法を徹底解説!

Nobuyuki Kondo / ネイルアート (from Flickr, CC BY 2.0)
ネイリストになるのに資格は必須ではありません。しかし多くのネイルサロンでは応募条件として資格を持っていることを挙げたり、資格に手当をつけて優遇したりしています。
ここでは、ネイリストが資格を取ることのメリットや取得方法について詳しく見ていきましょう。
INDEX
■資格は必要か否か?資格取得のメリット
■資格取得にかかる費用と期間は?
■ネイリストの資格を取得するための勉強方法
■資格の種類
■ネイリストの資格、何歳から取得できる?
■資格を取得すると、給与がアップするかも?
資格は必要か否か?資格取得のメリット
そもそもネイリストの資格は国家資格ではないため、資格を持っていなくてもネイリストになることはできます。とはいえお客様にネイルアートを施すためには高い技術が求められますし、ポリッシュやジェルネイルなどネイルには様々な種類があるのでそれを上手く使うための知識も必要です。
また、ネイリストのお仕事はネイルアートを施すだけではなく、甘皮のケアや爪に関するトラブルへのアドバイスを行うなど、爪の健康全般に関する仕事も含まれているのです。資格を取得しておけば、ネイルアートだけではなく爪のケアに関しても学べるため、信頼のおけるネイリストと評価されます。そして、資格を持っていることで開業したばかりでも十分なスキルを持っているとアピールできるのです。また、ネイルサロンに就職するときにも資格を持っていると即戦力になるとみなされ、ライバルたちに差をつけることができますよ。お客様から見てもサロンから見ても高い信頼度を持ってもらうことができるのが、資格を取得する最大のメリットと言えるでしょう。
関連記事:資格取得のメリットとは
資格取得にかかる費用と期間は?
資格取得にかかる費用
それぞれの資格を取得するために必要な費用をまとめてご紹介します!ここで紹介するのはあくまで受験料のみの金額。試験の勉強をするためのテキスト費用や通信講座を受講するための費用は別途必要になるので、注意して下さいね。
- JNECネイリスト技能検定3級:6,800円(税込)
- JNECネイリスト技能検定2級:9,800円(税込)
- JNECネイリスト技能検定1級:12,500円(税込)
- JNAジェルネイル技能検定初級:9,900円(税込)
- JNAジェルネイル技能検定中級:13,200円(税込)
- JNAジェルネイル技能検定上級:16,500円(税込)
- ネイルサロン衛生管理士:10,560円(税込)
- 認定講師資格試験:26,400円(1次試験免除の場合、15,400円)
資格取得にかかる期間
続いては、それぞれの資格を取得するためにどれくらいの期間が必要なのかをご紹介します。勉強にさく時間は人それぞれのため一概には言えませんが、目安として取得するまでに以下の期間は必要になると考えておきましょう。
- JNECネイリスト技能検定3級:3か月程度
- JNECネイリスト技能検定2級:6か月程度
- JNECネイリスト技能検定1級:1年程度
- JNAジェルネイル技能検定初級:2~3か月程度
- JNAジェルネイル技能検定中級:6か月程度
- JNAジェルネイル技能検定上級:6か月~1年程度
JNECネイリスト技能検定とJNAジェルネイル検定の場合、筆記の内容は重複している部分も多いため、どちらの取得も考えている人は同時期に勉強を開始すると効率的かもしれません。
出題範囲が似ているからといってネイリスト技能検定から数年間勉強せずにジェルネイル検定に挑むと、「あの時覚えたけど忘れてしまった…」ということにもなりかねないので注意!
- ネイルサロン衛生管理士: 2~3か月程度
- 認定講師資格試験:3か月程度
ネイリストの資格の場合、筆記の勉強時間も大切ですが、実技の練習の時間もとても大切です。テキストを読みながら勉強するだけでなく、実際に手を動かして施術をしてみるのが一番ですね。
ネイリストの資格を取得するための勉強方法
資格を取得するためには、以下の3つの方法があります。それぞれの方法の特徴やメリットを知って、自分に合った方法を選択してみてくださいね。
- スクールに通って勉強する
- 通信講座を契約し、独学で勉強する
- テキストを購入し、独学で勉強する
学校(ネイルスクール)に通って勉強する
それぞれの都道府県に、ネイリスト資格が取得できる学校が多数存在します。中には、ネイルサロンで独自に運営しているような小さな学校も。 趣味としてネイルを始めて、ゆっくり時間をかけて資格取得をしたいという方はどんな学校を選んでもOK!ただ、「確実にこの時期までに資格取得を目指したい!」と決まっている場合には、認定講師が在籍している認定校を選択すると良いでしょう。
学校で学ぶ場合には、やはりある程度の費用が必要になります。安価な学校でも20~30万円程度は用意する必要がある、と考えておきましょう。
- メリット
-
・講師がいるため、分からないことはすぐ質問できる
・決められた期間内に、全ての勉強を終わらせることが出来る
・資格取得後の就職サポートがあることも
・確実な知識や技術が身につく
学校に通う場合の期間と費用
まずはネイリストの学校に通う期間について。検定試験の受験を目的とする場合には、最短3か月で卒業できる学校もあります。受験日の約3か月前に入学して筆記の座学や実技のアート練習をしながら、検定受験を迎えます。 ただ、選ぶ学校によっても卒業までの期間は異なりますし、もちろん通える頻度によっても大きく異なります。実際にネイリストや他の仕事で働きながら通う場合には、通常の1.5倍程度の期間が必要になると見ておいた方が良さそうですね。
続いては費用に関して。一般に、ネイリストの学校に通うとなると100万円以上の費用が発生することもあります。入学金は10,000~30,000円に設定している学校が多く、その他取得を希望する検定級によって授業料が異なってきます。「検定の取得はしなくて良いから、自宅で趣味として楽しめるくらいのネイル知識を学びたい」という場合は、半額の50万円程度で通える学校も多くありますよ。
ネイルの学校を選ぶポイントは?
学費だけではなく、その他にも「授業の日程」「認定校かどうか」「通いやすさ」といった点も学校選びの大きなポイントと言えるでしょう。どれだけ学費が安くても、自分が受けたい授業が自分の通える時間に開講していなければ意味がありません。また、JNA認定校かどうかも入学前にチェックをしておきましょう。 JNA認定校とは、ネイリストを教育する施設として日本ネイリスト協会に認められた学校のこと。カリキュラム・講師・施設といった必須の要件を満たしているため、認定を受けているかどうかという点は安心して通うことのできる一つの基準となるでしょう。
関連記事:自分に合ったネイル学校の選び方
通信講座で勉強する
送られてくるテキストやDVDに沿って、自分のペースで勉強を進めていくという方法。 スクールに通って勉強するよりは費用を安価に抑えることができることと、公式テキストを購入して完全に独学で進めるよりは安心して勉強ができるという特徴があります。 「スクールに通う時間はないけれど、決められたカリキュラムで勉強をしたい!資格取得の期日が決まっているわけではないから、自分のペースで勉強したい!」という方に向いているのが通信講座での勉強方法でしょう。
- メリット
-
・自分で時間を決めて勉強ができる
・スクールよりも安価で勉強ができる
・スクールよりも短い時間でテキストを終わらせることができる
通信講座で学ぶ場合の期間と費用
ネイリストの通信講座学ぶ際に、どれくらいの期間が必要になるのでしょうか。これは、選ぶ講座によって大きく異なるため一概には言えません。通信講座は自分のペースで学習を進めていくもののため、効率よく勉強を進めれば1検定につき3か月程で終えることが可能なものも。ただ、添削されて返ってくるまでに数週間の時間を要することもあり、自分の勉強スピードがどれだけ早くても添削スピードに左右される場合があります。
1つの通信講座で2つ以上の検定に関して勉強したいという場合は、前述した期間の倍である半年程の期間が必要と考えておくと良いでしょう。あくまで目安の期間のため、それよりもスローペースで勉強をすることももちろん可能。ですが、講座によってはサポート期間の上限日数が決められていることもあるため、注意して見ておく必要がありますよ。
ネイルの通信講座を選ぶポイントは?
通信講座を選ぶ上で、最も重要視したいポイントはサポートの充実さ。学校に通う場合には面と向かって講師からの指導を受けることができますが、通信講座となるとそうはいきません。スクーリングの開講数や添削スピード、添削の丁寧さといった点をしっかり調べて、口コミも参考にしながら選びたいですね。
その他にも、テキストの内容ももちろん大切です。通信講座で勉強していくに当たって、メインで使用するのがテキスト。基本的には自分1人で勉強することが求められるので、内容の充実さだけでなく、自分が見やすい構成のテキストであるかも見た上で選びましょう。
さらに、どこのサロン・企業が運営している通信講座なのかもしっかり見ておくべきポイント。学校に通う時と同様に、認定校のサロンが運営している講座であれば安心して受講することができますよね。多少価格が高かったとしてもサポートや知名度、過去の受講者実績などを比較して、自分が一番納得できる通信講座を選択しましょう。
関連記事:通信講座でネイリストを目指す!
独学で勉強する
協会から発行されている公式の問題集を購入したり、市販のテキストを購入したりして独学で勉強をするという方法。 テキスト代のみなので1万円以下で勉強ができることも多く、サロンワークや育児とも両立させやすいでしょう。既にネイリストとしての経験がある場合、 「実技の練習はサロンの先輩に付き合ってもらって、筆記の勉強だけは家でしたい」という方も多いはず。筆記で出題される問題は、例年そこまで大きく変更になることはありません。 そのため、過去の問題集を解いたり公式問題集を解いたりして対策をすることができます。
- メリット
-
・テキストを購入したら、その日からすぐに勉強を開始できる
・スクールや通信と比べても非常に安価で、数千円で購入できるテキストが多い
・サロンワークと両立して勉強をすることができる
スクールに通うとなると、勉強や練習の時間をしっかりと確保できるというメリットがあります。ただし、ネイリストとしての実践的な経験を積むことができないというデメリットも。
それに対し、通信講座で学ぶ方法やテキストを購入して学ぶ方法であれば、実際にネイリストとしてサロンワークを行いながら勉強をすることが可能に。 「必ず資格を取得する!」という強い意志があるならば、時間に融通が利く独学での取得を目指してみても良いですね。
独学の場合には、「〇月〇日の試験までに、1日2時間勉強する」「〇日までにテキストを全て読み終えて問題集を解き始める」といった具体的な数値目標を定めておくと◎ 勉強のスケジュールもしっかり組んでから着手するようにしましょう。
独学で学ぶ場合の期間
全くの未経験者か、ある程度のネイルの知識があるのかによっても期間は異なってきます。全くネイルの知識がないという場合には、通常取得のために必要と言われている3か月の倍の期間、半年程を見ておきましょう。(ネイリスト技能検定3級の場合)未経験者の場合には、筆記の勉強よりも実技の練習を何度も重ねることが大切。検定では制限時間が設けられるので、手に覚えこませて緊張をせずに本番を迎えられることが必須です。
また、ある程度ネイルの経験がある方は筆記の勉強を重点的に。「普段働いているからネイルの知識は頭に入っているはず!」と思っていても、意外と知らない言葉が多々出題されます。普段のサロンワークでは問われないような知識も多いので、少なくとも1か月は毎日テキストを見て勉強してくださいね。
資格の種類
ネイリストの資格や認定はさまざまな団体から発行されています。たとえばインターナショナルネイルアソシエーション(I-NAIL-A)の認定する 「ネイルスペシャリスト」や「ジェルネイルスペシャリスト」はよく知られていて、 ネイリストとしてステップアップするために利用する人が多くいます。「ネイルスペシャリスト」ではネイル全般の知識と技術を問う試験が行われ、 そのランクはA級・SA級・PA/AA/AAA級の5つに分かれています。
その中でも最も有名なのはJNEC公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターが主催する、「ネイリスト技能検定試験」です。1級から3級まであり、プロとして活動したいなら2級以上を取得するのがおすすめです。基本となるネイルケアやネイルアートに関する技術はもちろん、サロンで通用するレベルのスキルを習得できるようになっています。JNEネイリスト技能検定3級は、義務教育修了者ならだれでも受検することが可能なので、まずは地道に3級から目指しましょう。日本の資格
JNECネイリスト技能検定3級
- 受験料
- 6,600円 ※2020年春季の検定試験から、受験料の改定あり
- 受験資格
- 義務教育を修了していれば誰でも受験可能
- 試験開催日
- 冬季(1月)、春季(4月)、夏季(7月)、秋季(10月)の年4回
- 試験会場
- 東京、仙台、盛岡、大阪、札幌、福岡、名古屋、金沢、新潟、広島、高松、沖縄
- 試験内容
- 3級で必要とされるのは、ネイルケアやネイルアートに関する基本的な技術及び知識です。 実技では、器具の基本的な使用方法や、正しい工程で出来ているかなどが審査の対象になります。
- できるようになること
- ネイルケア、ネイルアートに関する基本的な技術及び知識を修得していることを証明できる資格です。
関連記事:ネイリスト資格の代表格「ネイリスト技能検定試験」に迫る!
JNECネイリスト技能検定2級
- 受験料
- 8,800円 ※2020年春季の検定試験から、受験料の改定あり
- 受験資格
- 3級に合格している者
- 試験開催日
- 冬季(1月)、春季(4月)、夏季(7月)、秋季(10月)の年4回
- 試験会場
- 東京、仙台、盛岡、大阪、札幌、福岡、名古屋、金沢、新潟、広島、高松、沖縄
- 試験内容
- 2級で求められるのは、サロンで働く場合でも通用する知識と技術。 3級でチェックされたポイントもより細かく審査されるので、高い技術が必要です。
- できるようになること
- サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技術及び知識を修得していることを証明できる資格です。
JNECネイリスト技能検定1級
- 受験料
- 11,000円
- 受験資格
- 2級に合格している者
- 試験開催日
- 春季(4月)、秋季(10月)の年2回
- 試験会場
- 東京、仙台、盛岡、大阪、札幌、福岡、名古屋、金沢、新潟、広島、高松、沖縄
- 試験内容
- 1級で求められるのは、完成品がキレイに出来ているかどうかだけでなく、均一に仕上がっているか、 色彩やデザインなどが優れているかという点などを重視した基準となっており、技術だけでなくアート性も必要に。
- できるようになること
- トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識を修得していることを証明できる資格です。
JNAジェルネイル技能検定初級
- 受験料
- 9,000円(税別)
- 受験資格
- 義務教育を修了していれば誰でも受験可能
- 試験開催日
- 6月、12月の年2回
- 試験会場
- 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
- 試験内容
- ネイルに関する基礎知識、およびジェルネイルに関する基礎知識が問われます。ネイルケアのベーシックをマスターすること、およびジェルネイルを施術するために必要な基礎知識・技術を習得することを目的とします。 爪の構造や爪のトラブルといった、JNECネイリスト技能検定とも共通する内容が出題されるため、ネイリスト技能検定3級以上を取得している人ならば実技試験の第一課題が免除されるという条件があります。
JNAジェルネイル技能検定中級
- 受験料
- 12,000円(税別)
- 受験資格
- JNAジェルネイル技能検定試験 初級合格者
- 試験開催日
- 6月、12月の年2回
- 試験会場
- 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
- 試験内容
- ネイルのケアとジェルネイルの施術をするために、サロンワークに必要な専門的な知識・技術の修得を目的とします。筆記に関しては初級と同様の範囲に加え、 衛生と消毒、実践的施術に関する内容が追加されます。実技試験は、ジェルカラーリングに加えてポリッシュオフ・ジェルオフ・フレンチカラーリングといった施術が追加されます。
JNAジェルネイル技能検定上級
- 受験料
- 15,000円(税別)
- 受験資格
- JNAジェルネイル技能検定試験 中級合格者
- 試験開催日
- 6月、12月の年2回
- 試験会場
- 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
- 試験内容
- ジェルネイルのスペシャリストとして求められる総合的な知識・技術の修得を目的とします。 上級試験には初級・中級と異なり筆記試験がなく、実技試験のみというのが特徴的。与えられたテーマに沿って、ラメやストーンを用いたアートを施します。
ネイルサロン衛生管理士
- 受験料
- 10,560円(税込) ※JNA会員の場合は6,160円(税込)
- 受験資格
- 年齢が18歳以上の方
- 試験開催日
- 毎月開催
- 試験会場
- JNA認定校
- 試験内容
- 安全で安心なネイルサービスの普及と公衆衛生の向上のために、ネイルサロンの衛生管理に関する知識を習得することを目的とします。 認定校で実施される講習会に参加し、その上で筆記試験に合格することで資格認定となります。他の資格試験と異なって毎月開催されるため、比較的取得のチャンスの多い資格です。
認定講師
- 受験料
- 26,400円 ※1次試験免除者は15,400円
- 受験資格
-
- ネイリスト技能検定1級に合格しており、受験日において1級合格認定日から1年以上が経過している方
- プロのネイリストとして実務経験のある方
- 受験申込時に、日本ネイリスト協会の個人正会員の方
- 年齢が20歳以上の方
- JNA認定校を卒業している方
- 勉強会と授与式に必ず出席できる方
- ネイルサロン衛生管理士の資格を取得している方
- JNAフットケア理論検定試験の資格を取得している方
- 試験開催日
- 春(3~4月)、秋(8~9月)の年2回
- 試験会場
- 東京
- 試験内容
- 日本ネイリスト協会のメンバーとしてネイルの普及と発展に努めることが認定講師の役割。 試験自体は、実技試験と筆記試験、さらに面接試験も行われます。合格者は、イベント実行委員・検定試験の試験管・コンテストの審査員・各セミナーの開催といった活動をしてもらうことになります。受験資格が細かく定められており、受験も1次・2次と厳しく審査されるため、プロのネイリストとして認められるための登竜門とも言えるでしょう。
アメリカの資格
マニキュアリストライセンス
日本の資格だと、全国どこで受けても内容は共通。ただし、アメリカで働くとなると州によってライセンスが異なるのです。また、1つの州でしかライセンスを取得することができないという点も特徴的。 「ニューヨーク州でライセンスを取得したけど、将来的にはハワイで働きたい」ということはアメリカではできないのです。 ただし、日本と違ってアメリカのライセンスは国家資格!取得をすることができれば、身分証明にもなりますね。
受験料、受験資格、試験会場なども州によって大きく異なるため、まずは自分がどこで働きたいのかを決定してからライセンスの取得をすることが必須! 永住権や社会保障番号(SSN)などが求められる州もあり条件は厳しいですが、海外でのライセンス取得をサポートしてくれるサロンもありますよ。
ネイリストの資格、何歳から取得できる?
ネイリストの資格には、年齢制限が設けられていないものがほとんど。まずはそれぞれの資格の受験資格を見てみましょう。
- JNECネイリスト技能検定3級
- 義務教育を修了している人
- JNAジェルネイル技能検定初級
- 義務教育を修了している人
- I-NAIL-Aネイルスペシャリスト技能検定試験A級
- 義務教育を修了している人(未修了の場合、保護者の承諾書を提出)
- ネイルサロン衛生管理士
- 年齢が18歳以上の方。実務は不問
「義務教育を卒業」というと、中学校を卒業していればOK!ネイルサロン衛生管理士に関しても、特に学歴に関する条件はないため、年齢が18歳を超えてさえいれば中卒・高卒でも問題なく受験をすることができます! それに加えて、いずれの資格も特にネイリストとしての経験は必要ないため、義務教育卒業という条件さえ満たしていれば誰でも受験をすることができるのです。
また、性別や年齢の上限に関しても設けられていません。ネイリストというと20代~30代の若い女性をイメージするかもしれませんが、もちろん50代の男性が受験をしてもOK! 最近ではメンズネイルの需要も高まってきているので、男性ネイリストの受験者も増えてきているのだとか。 子育てをしながら自宅ネイルサロンを始めたいママさんや、会社を定年退職して趣味でネイルを始めたいシニア層でも挑戦しやすいのがネイリストの資格なのですね。
資格を取得すると、給与がアップするかも?
履歴書に書くべきネイリストの資格は?
最も受験者数の多いJNECネイリスト技能検定の公式HPによると、履歴書の中に記載することが出来る級数に関しては「特に制限していませんので、何級合格からでもお書きいただけます。」と記載があります。 そのため、3級を取得した時点でそのことを履歴書に書いてもOK!記載する場合には、「ネイル検定3級」という省略した名称ではなく、「JNECネイリスト技能検定3級」というような正式名称で記載をしてくださいね。
ただし、「ある程度ネイリストとしての技術や知識があります」というアピールをするためには、2級や1級を取得しておく方がより有利になりますよ。
また、もしサロンの店長やサロンの経営にも興味がある場合には、「ネイルサロン衛生管理士」の資格を取得して履歴書に書きましょう。 サロンの衛生管理に関する知識があることをアピールできますし、何より経営側にも興味があるという点をアピールすることができます。
ステップアップのためにも、資格取得を目指して
ネイリストになるのに資格は必須ではないとはいえ、技術が身についたことの証になるのが資格です。多くのネイルサロンが入社の応募条件に検定2級程度の資格や知識を掲げています。さらにネイル検定1級、ジェル検定上級、JNA認定講師などの資格を持っていればキャリアアップや収入アップの強い味方になるでしょう。高収入ネイリストを目指すならネイル検定1級の資格は取っておきたいところです。
また、ネイリストの指名率と収入アップは切っても切り離せません。サロンによっては指名料バックがあったり、昇給昇進の目安になったりと指名率が上がるほど収入は上がっていくと言えるでしょう。独立開業する際もネイリストに付いているお客様の数が収入に大きく影響します。お客様との信頼関係を築くことで自然と指名される回数も増えていきますよ。