美容スペシャリストな自分になるために

作成:2017.01.27

アイリスト

アイリストのマスク着用が必須の理由

マスクをした女性のアップ
アイリストにとって「マスク」は必需品です。その理由は、お客様のためもありますし、自分の身を守るためでもあります。どのようなマスクを選べばいいのか、詳しく見ていきましょう。

アイリストが気を付けたい化学物質

アイリストが施術で使うグルー(接着剤)やパーマ液、トリートメントには、揮発性の化学物質が含まれています。これらは臭いに不快感があるだけでなく、アレルギーの原因になる場合もあります。
 
特にグルーは、少量「ホルムアルデヒド」という有毒物質が含まれており、喉や呼吸器、目に付着すると炎症を起こします。かつて「シックハウス症候群」でも問題になった物質です。
 
ホルムアルデヒドが消えるまで最大24時間かかるので、アイリストの現場は常にホルムアルデヒドのリスクがあります。反応には個人差があり、最近では「医療グレード」と言って低アレルギーのグルーも出回っていますが、化学物質に過敏な体質であれば特に気を付けなければいけません。
 
マスクを着用することで衛生面だけでなく、ホルムアルデヒドなど化学物質の侵入を阻み、アレルギーの予防にもつながります。

アイリストに合ったマスクの選び方

マスクは素材や製造方法、効果によって様々な種類があります。主に流通しているのは、「ガーゼタイプ」と「不織布タイプ」です。ホルムアルデヒドの侵入を阻むマスクもあり、活性炭を使って化学物質を吸着します。
 
ただしその性質上、見た目が黒いので、マスクの色や形などの印象を重視するサロンでは使えない可能性もあります。手に入らない場合は、風邪やインフルエンザなど、ウイルス対策に作られた目の細かいマスクで代用しましょう。
 
化学物質の侵入を阻むのであれば、顔に合ったサイズのマスクを選ばなければいけません。サイズが合わないと隙間ができて、そこから入り込んでしまいます。また、見た目の印象も良くありません。「日本衛生材料工業連合会」では、以下の測り方を紹介しています。

1.親指と人差し指でL字形を作ります。
 
2.L字形にした状態で、耳の付け根の一番高いところに親指の先端を当て、鼻の付け根から1cm下のところに人差し指の先端を当てます。
 
3.親指から人差し指までの長さを測れば、それがサイズの目安になります。
 
測った長さが
9~11cm→子供用サイズがおすすめ
 
10.5~12.5cm→小さめサイズがおすすめ
 
12~14.5cm→ふつうサイズがおすすめ
 
14cm以上→大きめサイズがおすすめ
 
(『一般社団法人 日本衛生材料工業連合会』より引用)

 
最近では、鼻の形に折り曲げられる「ノーズフィット(鼻当て)」付のマスクがほとんどです。顔の形にフィットする立体型マスクも販売されており、会話がしやすく、口紅がつかないというメリットもあります。ただし、見た目の印象はサロンやお客様によって意見が分かれるでしょう。
 
機能が豊富になるほどマスクは高価になりますが、メーカーが定めた使用期限は守りましょう。不衛生だったり、効果が落ちたりするのが理由です。洗って再利用できる場合も、破れたり毛羽立ったりするなどして、本来の効果を発揮できなければ潔く捨てます。

自分に合うマスクを選ぶことが大切

マスクと菌
お客様を相手にする以上、マスクも機能より印象を優先しなければいけない場合があります。ただし、使う理由を考えると確実に自分を守ってくれるマスクを使いたいものです。安心して仕事をするためにも、最低限サイズや使い心地が合っているものを選び、できるだけ化学物質の侵入を阻みましょう。

Author:美プロ編集部

この記事に関連するキーワード

関連求人を探す

expand_less