美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.12.17

作成:2017.04.20

美容師

美容師の妊娠時の働き方について


 

妊娠中の美容師の悩みのひとつは、妊娠周期のいつまで働くかということでしょう。中には産まれるギリギリまで働く人もいるようですが、母体とお腹の中にいる我が子へ負担がかかるのではないかと心配になりますよね。ここでは妊娠中の美容師の働き方についてアドバイスしていきます。

妊婦中は無理するのはリスクが高い

美容師の中には「出産ギリギリまで働いた」という人もいます。しかし、美容師としての仕事は、妊婦さんにとっては結構負担がかかるのも事実です。

 

妊婦さんにとって美容師の仕事で、負担が大きいといえる理由としては大きくわけて2つあります。

立ち仕事である

美容師は立ち仕事です。仕事中は座る暇もなく立ちっぱなしということがよくあります。この立ったままの姿勢は、妊娠中の美容師にとってはなかなかの負担となります。一日中立ちっぱなしでいるとお腹が張ってきますし、立ち仕事は切迫流産のリスクも高めます。

薬剤の臭いがきつい

妊娠中はつわりで悩まされる人も少なくありません。美容室はパーマやヘアカラーなどの薬剤を扱いますから、薬剤の臭いが吐き気などの原因となることがあります。

 

このような理由から、美容師として働くことは妊娠中には負担が大きいことが分かります。妊娠中に働く場合は、無理をしないように気を付けないといけません。

 

妊娠中の美容師に向いた働き方とは?

妊娠中は体調が変化しやすく、朝は元気に出勤したものの「午後になって急に気分が悪くなってしまった」という事もよくある話です。また日によって体調が大きく変化するということも少なくありません。

 

このような事情を踏まえると、妊娠中はフルタイムで働くのをやめてパートタイムにしてもらうのがオススメです。パートタイムだと休みを入れつつ、無理のない範囲で働くことができます。もし急に体調が悪くなったという場合でも、気軽に休みを取りやすくなります。

 

職場によっては、香りが強いパーマやカラーは他のスタッフにサポートしてもらう事が出来るかもしれません。またカットは椅子に座って行ったり、仕事の合間は少しでも座り、身体への負担を軽減することも出来るでしょう。

妊娠初期~安定期までの働き方

安定期に入るまでは、身体への負担は極力避けるようにしましょう!

  • 洗濯物やシャンプーの詰め替えなど、重いものは別のスタッフに持ってもらう
  • 前かがみになるシャンプーも、なるべく別のスタッフに代わってもらう
  • 長時間立ちっぱなしにならないよう、カットやカラー剤塗布時には椅子に座る
  • 匂いで具合が悪くなる場合、仕事中でもマスクを着用する
  • 具合が悪くなったら、無理せず休憩室で横になる

上記のような点に注意をして、他のスタッフたちにもサポートしてもらいながら働くと良いですね。とにかく無理は禁物!電車通勤が辛い時には出勤時間を少し遅くしてもらう、退勤時間を少し早くしてもらう、などのシフト調整をしてもらいましょう。

 

「他のスタッフに妊娠の報告をするのは、安定期に入ってからが良いな…」という場合には、シフト作成を担当している店長やオーナーにだけは早めに伝えておくと良いですね。

妊娠後期の働き方

安定期を過ぎると、つわりは大分良くなるはず。ただ、妊娠後期になるとお腹の大きさが目立ってきます。お腹が大きくなるにつれて体が重くなり足も疲れやすくなります。安定期に入ったら他のスタッフやお客様への報告も済ませ、産休に向けて仕事を調整していきましょう。

  • バランスを崩さないよう、カットやカラーは椅子に座って行う
  • 動くのが辛い時には、施術ではなくフロント業務をさせてもらう
  • 早朝や深夜までの勤務は避け、電車の混まない時間に出勤・退勤させてもらう
  • 指名の場合でも、1日に受ける予約の数を制限する

安定期とはいえ、無理に予約を詰め込みすぎたり休憩を取らずに働き続けたりすると身体に大きな負担がかかります。お腹の張りを感じたときや足がつかれた時には休憩を取り、長時間立ちっぱなしで作業をすることのないようにしましょう。

妊娠中の美容師はいつまで働き続けられる?

妊娠中は身体を温め、なるべく体力を消耗しないようにして体調の変化にも特に気を付ける必要があります。しかし、妊娠が発覚し長く仕事を休むことに抵抗があるなどと、できるだけギリギリまで働きたいと考える美容師も多いよう。それでも身体からこんなサインがでた場合は注意が必要です。

 

妊娠中には体調に波が出てくるもの。パーマやカラーの施術時、今までは平気だった薬剤のにおいが気になったり、手荒れが生じてしまうケースがあります。これは妊娠中の体調の変化やつわりが影響しているかも。そんな時にはマスクや手袋を着用し、身体への負担を抑えるようにしましょう。また、つわりに関しては妊娠初期に現れて次第に治まるケースが多いですが、妊娠中ずっとつわりが続く場合もあり、その症状や現れ方には個人差があるので注意しましょう。

 

“血圧の変化”も身体からのサイン。妊娠中は血圧に変化が出る人が多いようですが、ストレスや疲れ、睡眠不足から血圧に変化が出る場合もあります。これまでより血圧の数値が高くなったり、逆に低くなったりしたら気をつける必要があります。現在は家庭で簡単に測れる血圧測定器がたくさんありますので、妊娠中はこまめなチェックを心がけてください。

妊娠中の美容師が働きやすいサロン環境とは

美容師の仕事は妊婦さんにとっては負担となる作業や、薬剤の取り扱いなどに配慮が必要なケースがあります。妊娠後もできるだけ長くサロンで働き続けたい場合、周囲の協力や理解が必要になるでしょう。

 

厚生労働省と一般財団法人 女性労働協会による「女性にやさしい職場づくりナビ」によると、妊娠時に特に配慮が必要なのは「シャンプー」の業務。同サイトのアンケートでも65.2%の人が「シャンプーがつらかった」と回答しています。なるべく椅子に座って作業を行ったり、カットやブロー時にはお客様の椅子を高くして、あまりかがまないようにするなどの工夫が必要。

 

また、においで気分が悪くなったのは「パーマ液」が78.6%と最も多く、次いで「カラーリング剤」が67.9%でした。手袋やマスクを着用することはもちろん、辛い作業は他のスタッフに代わってもらうようにしていきましょう。

 

身体への負担からお客様への施術が少し困難だと感じるような時には、比較的負担の少ない受付や事務作業、周りの美容師の施術準備を担当するなど、周囲と相談して働き方を変えていきましょう。

妊娠時、産休育休に入るまでにすべきこと


 

出産が近づくと出産休暇に入ることになり、その後そのまま育児休暇に入ることも多いはず。長い間お休みをするに当たって、お休みに入る前までに必ずしておきたいことがいくつかあります。漏れなく準備をして、スムーズにお休みに入ることができるようにしましょう。

お客様への挨拶

安定期に入ったら、いつもサロンに来てくれてお世話になっているお客様には、なるべく口頭で産休のご報告をするようにしましょう。長期間になるお休みの報告をいきなりメールなどの文面で行うと、「いつも仲良くしていたつもりだったのに…」とお客様を悲しい気持ちにさせてしまうことも。

どうしても都合が合わず、お休みに入るまでに会うことができないと分かった方にのみメールやハガキでご報告をするようにしましょう。

産休育休報告メールの例文

口頭ではなくメールやハガキでのご報告の場合にも、失礼のないように丁寧な文章作成を心掛けたいですね。以下の例文を参考に、遅くともお休みに入る1か月前までにはご連絡をするようにしましょう。

 

例文

かねてより〇〇サロンにご来店いただきありがとうございます。いつも鈴木様をご担当させていただいている、佐藤です。

私ごとではありますが、この度〇月〇日より産前産後休暇・育児休暇をいただくこととなりましたので、ご報告をさせていただきます。
復帰は20XX年の〇月頃を予定しております。長期間のお休みとなり恐れ入りますが、育児休暇明けにまた鈴木様とカフェ巡りのお話ができることを楽しみにしております!
 

私がお休みの間は、「田中花子」というスタッフが鈴木様をご担当させていただきます。田中は私と同い年の女性で、鈴木様と同じようにカフェ巡りが趣味のスタッフです♪

これまでに施術しましたメニューやカラー剤に関しては全てカルテに書いて引継ぎをするので、これからもぜひ安心してご来店くださいませ!

 

復帰後には、一回り成長した佐藤として元気に戻ってまいります!
これからもどうぞ〇〇サロンをよろしくお願いします。

 

〇〇サロン スタイリスト・佐藤

産休育休報告メールのポイント3つ

1、お休みに入る日時、復帰予定の日時を記載する

お休みに入る日時、お休みから戻ってくる予定の日時を忘れず記載します。詳細な復帰の日時が決まっていない場合は、「20XX年の春ごろ」のようなざっくりとした書き方でもOK!

2、お休みの間の担当者名も記載する

お休みに入る間に誰が担当してくれるのか、お客様が不安にならないように名前や簡単な紹介を書いておきましょう。

3、お客様の名前や話している内容も盛り込む

自分をいつも指名してくれる仲の良いお客様には、「〇〇さんへ」とお名前を入れてご案内すると良いですね。大量に送る必要がある場合には省略しても問題ありませんが、いつもサロンで話している内容やそのお客様への一言メッセージも盛り込んだ内容にすると尚◎

また、これまでそのお客様がサロンで受けたメニューやカラーの種類もきちんと引き継がれていることを伝えましょう。お休みの間に他のサロンに移ることなく、継続して来店してもらいやすくなりますよ。

体調をみながら、無理のない範囲で働いて!


 
ここまで見てきましたように、美容師の仕事は妊娠中は身体への負担が大きいので、無理をしない範囲で働くようにしてくださいね。
 
いつまで働くかについては、体調によって大きく個人差が生まれます。とくに体調面で問題がなければ、妊娠後期まで働くことができるかもしれません。しかし体調が悪い場合には無理は禁物です。遠慮する事なく早めに産休を取るようにしましょう。いつまで働けるか判断が付かず悩んでいるという方は、医師に相談しながら決めるのが良いですね。

Author:美プロ編集部

この記事に関連するキーワード

美容師の仕事に就くための情報まとめ

美容師とお客様が恋に落ちる!? 時間のない美容師の恋愛事情

美容師ってモテそうなイメージがありますが、土日の休みが取りづらく、朝早く夜遅い職種なので、恋人を作る時間もないという人も多いようです。

空いた時間で学べる「通信制度」の秘密とは? 美容学校の「通信課程」について徹底分析!

美容学校と聞くと専門学校のように学校に通って、仲間達とヘアカットやスタイリング、カラーリングなどの実技を磨いていくイメージが強いですよね。かなり忙しいし、お金がかかるとも耳にした人もいるかもしれませんが、ちょっとお手ごろな「通信課程」があるのをご存知だったでしょうか?

ハサミは形だけじゃない! 切れ味や長く使えるかどうかは素材が重要

美容師の腕を大きく左右する仕事道具の“ハサミ”。ハサミの形や大きさによって切れ方や特徴が変わってきますが、実はハサミの“素材”にも大きな違いがあることを知っていますか? 素材によってハサミの切れ味が変わったり、どのぐらい持つかということが大きく変わっくるのです。

美容師のハサミってどこで買えばいいの? その疑問にお答えする“美容師のハサミの購入方法”

みなさん、普段ハサミってどこで買っていますか? 「いやどこでも売ってますよ」っていう返事が返ってきそうですが、実は美容師が使うハサミはどこでも売っていないんです! 最近では通販やネットオークションなどで比較的簡単に買えるようになってきましたが、基本的に美容師用のハサミって一般の人は購入できないんです。

自分にぴったりのシザーケースを選ぼう! 選び方とオススメブランド

美容師が仕事をするために必要不可欠な“ハサミ”。カットやヘアスタイルに合わせてハサミの種類を変えることも多いので、何本かを使い分けている人がほとんどですよね。でも、ハサミを変える度に収納場所まで行って取り替えるとなると、ちょっと面倒くさい…。

美容師に必要な最終学歴

美を扱う仕事というのはいつの時代もあこがれの職業。その中でも特に人気なのが美容師です。しかし、美容師という職業は美容室に勤務するだけではなれません。美容師として仕事をしていくためには、美容師としての免許が必要なのです。

美容師になるためには専門の資格が必要です! 資格や取得条件など事前に確認しておきましょう

美容師として働くには、国家資格が必要です。そのためには、美容学校へ入って勉強しなければなりません。でも、美容学校に入るには中卒でも大丈夫なのでしょうか?そこで、美容師になるために必要な学歴についてお伝えします。

美容師になるには -美容師のお仕事

美容師というと華やかなイメージのある職業。 一方、生活に欠かせない身近な存在でもあり、人をキレイにする美容のプロとして、代表的な職種といえるでしょう。

美容師免許取得編 -美容師になるには

美容師になるための必須条件は、美容師国家資格を取得しなくてはいけません。受験者数は年々減少傾向にありますが、合格率は上がっています。

「美容師免許をなくした…」そんな時はすぐに再発行! 美容師免許の再交付や変更などの方法とポイント

美容師という仕事をするにあたって、美容師免許は不可欠です。国家試験合格後に申請手続きをしてやっと免許が交付されるので、初めての美容師免許の申請を困惑しながら行ったという人もいるかもしれません。

美容師試験に合格したらすぐに美容師免許の申請スタート! 初申請の方法やポイントとは?

美容師になるにはスキルやセンスを磨くことも大切ですが、まずは美容師の国家試験に合格することが大切です。厳しい練習や勉強の末に試験に合格できれば、晴れてアナタも美容師に。「これからがんばるぞー!」と意気込むのは良いですが、美容師免許の申請はお済みですか?

美容師のお給料が安いってホント!? 役職別に給与・年収の実態を知ろう!

体力仕事の上、お給料も安いと言われている美容師ですが、その給与が実際にどのくらいなのか正確な数字を知らない人も多いのではないでしょうか? ある程度きちんとした数字を知っておけば、自分の将来計画も立てやすくなりますよ。

国際化の波が美容師にも押し寄せる!? 転職にもプラスになる美容院での接客英語

美を扱う職業として大人気の美容師という仕事。自分の技術を高めるために、ヘアメイクアーティストとして海外に留学・就職する人も多いですね。そんな時に必要なのが“英語力”。

ここでのミスが一番の痛手!? 美容師国家試験当日の持ち物&服装に気をつけろ!

試験対策もばっちり済ませて自信満々! という状態でも、怖いのが“忘れ物”ですよね。学校の近くまで来て「あっ、あれ忘れた…」なんて思っても、戻るのには時間が無くて間に合わない…なんて、誰もが一度は経験したことがあるのでは無いでしょうか?

毎年2万人以上が受験する「美容師国家試験」の合格率や基準を大公開!!

毎年2万5千人以上もの人が受験する“美容師国家試験”。この中の多くの人が、美容師国家試験を受けて、4月からそれぞれのサロンで働き始めています。しかし、実際に全員が全員受験するわけでも、合格するわけでもありません。

実力が今、試される!「美容師国家試験・実技試験」について詳しく解説!

美容師国家試験の本髄とも言える「実技試験」。限られた時間の中で自分の納得いくものを仕上げるのは中々難しいもの。しかも、試験官の厳しいチェックが入っていると思うと余計に緊張しますよね。

過去問つきで解説! 美容師国家試験の“筆記試験”の詳しい内容をチェックしよう!

美容師になるために避けては通れない「美容師国家試験」。その関門のひとつ“筆記試験”は、まさに記憶力との勝負です。2年間、美容学校でみっちり覚えてきたことを何回も復習して覚えなければいけないので、勉強が苦手な人はちょっと憂鬱かもしれません。