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作成:2020.07.21

エステティシャン

ダイエットの強い味方!痩身エステの種類や特徴


 

プロの手を借りて綺麗に痩せることが出来る、痩身エステ。ダイエットに励む女性の頼もしい味方ですが、痩身エステの種類にはどんなものがあるのか、意外と知らない人も多いはず。ハンドマッサージからマシンエステまで幅広く存在する痩身エステの種類や特徴をご紹介します。今後エステティシャンとして痩身エステに挑戦したい人も必見ですよ!

INDEX
■ハンドで行う痩身エステ
■マシンで行う痩身エステ
■痩身エステはなぜ痩せることが出来る?
■痩身エステを受ける時の注意点
■痩身エステの効果をより高めるためには

ハンドで行う痩身エステの種類と特徴


 

痩身エステには、マシンで行うメニューと人の手で行うメニューと2種類があります。まずは、手技が試されるオールハンドメニューをご紹介!

リンパドレナージュ

両手で優しく体をなでることで、リンパの流れを促進するというマッサージ方法。フランス語で「排出」という意味を持ち、海外から日本に広まった施術方法です。セルライトの解消やむくみ、たるみの改善が出来るほか、自律神経を整えることでリラックス効果も得られます。手の温もりを感じながらマッサージを受けて、つい眠りに落ちてしまう人も多々。

 

むくみが取れることによってその場ですぐサイズダウンを実感できることもあれば、体内の毒素が汗や尿で排出されることによって翌日以降に効果を実感できることもありますよ。

骨格矯正マッサージ

肩甲骨、通称天使の羽を出すためのマッサージや、曲がった背骨をまっすぐにするマッサージ、骨盤の左右差をなくすためのマッサージなど、様々な種類の骨格矯正メニューがあります。その場限りの痩身ではなく、身体本来の機能を取り戻すことによって太りにくい体質を作り出すのがこの施術の特徴。

 

骨格が歪んでいると太りやすいだけではなく肩こりや腰痛の原因にもなるので、ダイエット効果以外も望めるという嬉しいメニューです。ただ、歪んだまま固定された骨格を元に戻すため、施術にはある程度の痛みを伴います。また、1度の施術ではなく、改善には数か月単位の時間が必要になります。

インド式マッサージ

アーユルヴェーダの考えに基づいて行う、全身のもみほぐし。リンパドレナージュと同様にリンパマッサージをすることで体内の毒素を流し、代謝を上げる効果があります。リンパドレナージュと異なる点は、より強い力をかけて身体を矯正するようにマッサージを行っていくという点。脂肪の塊であるセルライトの解消の他にも、冷えや肩こり、身体のむくみといった症状にも効果的です。

 

その場ですぐにサイズダウンが期待できますが、強い力でマッサージを行っていくため、中には涙が出るほどの痛みを感じる人も。もみかえしが発生する可能性もあるので、直近で肌を出す予定がある人はエステティシャンに相談をしてから施術を受けるようにしましょう。

マシンで行う痩身エステの種類と特徴


 

続いては、マシンを用いて行う痩身エステの種類。日々新しい美容機器が誕生していますが、今回は人気のマシンをいくつかご紹介します。

ラジオ波(RF)

ラジオ波では、マシンの先端から出る電磁波を使って身体全体を内側から温めていきます。その熱によって代謝を上げて脂肪を液状化し、セルライトを分解するという仕組み。脂肪をあたためて溶かすため、1回の施術でもしっかりと効果を実感できるのがこのラジオ波なのです。

 

揉み返しや痛みを感じることなく、ジワジワと心地よいあたたかさを感じながらダイエット効果を期待できる、人気のメニューです。皮下脂肪が多く、冷えやすい部位に使用するのがおすすめ。

キャビテーション

身体の部位にマシンを当てて超音波を照射し、細かな気泡をつくることで脂肪細胞を破壊していくというメニュー。脂肪がくっついてかたまったセルライトにも効果があり、溶かした脂肪は老廃物として体外に排出されます。

 

即効性を感じられるため、ブライダルエステとしても高い人気があります。筋肉を鍛えるわけではなく脂肪そのものを溶かして排出させるため、比較的リバウンドをしにくいのも特徴的。ただ、キャビテーションの施術をしたあとはリンパマッサージでしっかり老廃物を流すことや、いつもよりたくさん水分を摂るを忘れないことが大切。

EMS

EMSとは、Electrical Muscle Stimulationの略。電気による筋肉刺激のことです。通常は有酸素運動や無酸素運動によって筋肉を鍛えてダイエットをしますが、EMSは電気によって筋肉を刺激してダイエット効果を狙うというもの。身体にパットを取り付けて、身体にダメージを与えることなく微量の電流を流します。

 

横になりながら運動をしているような筋肉トレーニングをすることができ、運動では鍛えられないインナーマッスルまで鍛えることができるのです。脂肪を溶かすのではなく筋肉に働きかけることでダイエットをするため、女性らしく健康的な身体を手に入れたい人にぴったり。その場ですぐ目に見える効果が見えるわけではないので、長期スパンでダイエットを考えている人に適したメニューです。

HIFU(ハイフ)

HIFUとは、High Intensity Focused Ultrasoundの略。ある一部分に超音波を集中させて、熱エネルギーを送り込むことで脂肪細胞を破壊するという仕組みです。メスを使わずに気になる部分のサイズダウンができるメニューであり、元々はフェイシャルのみだったものがボディメニューにも導入されました。

 

即効性があるわけではないので効果が出るのは1~2週間後ですが、脂肪を破壊するためリバウンドをしにくいのがメリット。施術による腫れは発生しないものの、部分的に熱を送り込むため、焼けているような痛みを伴うことも。また、脂肪が少ない人はなかなか効果を実感しにくいという特徴があります。

エンダモロジー

食事制限や運動では落としにくいセルライトケアに特化したマシンが、このエンダモロジー。ギリシャ語で「皮膚科学」という意味を持ちます。専用のスーツを着用した上からローラーのついたマシンを当て、脂肪をもみほぐすというメニューです。でこぼこと硬くなった脂肪を柔らかくするほか、血行や代謝の促進効果もあります。

 

また、エイジングケアの効果もあることから、年齢を問わず人気のあるメニューです。施術中の痛みがなく、もみかえしや腫れなども生じないのが特徴的。その場でサイズダウンができるといった即効性があるわけではないものの、代謝を高めることで健康的に痩せることができますよ。

痩身エステは、なぜ痩せることが出来るのか?

ダイエット効果のある痩身エステ。ですが、なぜ運動をせずに痩せることができるのでしょうか。痩身エステが痩せることが出来る理由としては、以下のようなものが挙げられますよ。

・マシンによって体内でかたまった脂肪を溶かす

マシンで熱刺激を与え、体内の脂肪の塊を分解します。マッサージと組み合わせることで、分解した脂肪を老廃物として体外に排出させられるため痩せることができるのです。

・マッサージによって体内に滞った老廃物を流す

太ってしまう原因は、脂肪とむくみ。それらはいずれも老廃物として体内に溜まっているので、それをマッサージで流してあげることで本来のボディラインを取り戻すことができます。

・電気刺激によって体内の筋肉を鍛える

脂肪ではなく、体内の筋肉に働きかける方法。自分ではなかなか鍛えられないインナーマッスルを鍛えることで、身体の中から引き締めて痩せることができるのです。

・身体の歪みを整えることで代謝を活発にする

成長につれて歪んでしまった骨盤の状態を、マッサージで本来の身体の状態に戻してあげられるのも痩身エステの効果の1つ。歪みを整えることで痩せ体質に変わり、肌の不調や肩こり改善などにも繋がります。

自分の気になる部位や理想の身体によって、選択すべきメニューは異なってきます。まずはサロンで働くエステティシャンたちに相談して、自分に合った施術方法を教えてもらいましょう。サロンによっては得意としているメニューが異なるので、背中・脚痩せ・デコルテなど身体のパーツによってサロンを変えてみても良いかもしれませんね。

痩身エステを受ける時の注意点


 

痩身エステを受けるに当たっては、いくつか注意をしたいことがあります。以下の点を頭に入れた上で、身体に負担のかからないような状態を作りたいですね。

生理中直前、生理中は避ける

生理の直前や生理中にはホルモンバランスが通常の状態と異なるため、痩身エステの効果が出にくくなると言われています。また、血流が促進されることで生理痛が重くなってしまう可能性も。フェイシャルや脚、二の腕といったパーツ専門のメニューなら問題ありませんが、お腹や腰の施術を受ける場合には生理直前・生理中は避けて予約をするようにしましょう。もしあらかじめ予約をしていた日と生理がかぶってしまったら、事情を説明して予約をずらしてもらうと良いですね。

アルコールを摂取した後は絶対にNG!

お酒を飲んでいるということは、すでに体内の血行が良くなっている状態。その状態でさらに痩身エステを受けることにより、アルコールが体内を循環して酔いが回りやすくなります。その結果吐き気や頭痛といった症状があらわれ、最後まで施術を受けられなくなることも。エステは発汗作用も高めるので、脱水状態に陥ってしまうこともあり大変危険なのです。

施術後の飲酒もNG

痩身エステを受けた直後にお酒を飲むことも避けましょう。血流が良くなることでお酒が回りやすくなり、普段なら酔わない少しの量でも酔っぱらってしまいます。また、エステで汗をかいて体内がすでに水分不足なので、その状態でアルコールを摂取すると体調不良を起こしてしまいます。

エステの効果を高めるためにも当日の飲酒は避けたいところですが、どうしても付き合いでお酒を飲まなくてはいけない場合は、施術後5時間ほどあけてから飲むようにしましょう。

薬の服用中はNG

初めてのサロンに行くと、必ず聞かれるのが現在服用中の薬について。エステサロンは医療機関ではないので、医師から処方されている薬の副作用を理解しているわけではありません。万が一服用している薬と施術内容が合わなかった場合、肌荒れを起こしてしまったり体調不良を起こしてしまったりという重大なトラブルを引き起こしてしまうことも…。そのため、ステロイド剤や抗生物質などの薬の服用中の施術はなるべく避けるべきなのです。

 

ただ、医師からの許可があればOK・市販薬ならOKとしているサロンもあるので、サロンに行く前の段階で確認をしてみましょう。

風邪を引いている時はNG

風邪を引いている時は、体内のリンパが関節で風邪ウイルスと戦っている状態。そんな状態の時にマッサージによってリンパを流してしまうと、風邪ウイルスが全身にまき散らされてしまうのです。せっかく治りかけだった風邪の症状が悪化したり、熱が高くなってしまったりすることがあるので、風邪を引いている時の痩身エステは絶対に避けましょう。

施術を受ける前に必ず水分を摂取

マシン施術やハンドマッサージを受けると、身体が温まって汗をかきやすくなります。施術中に汗をかき過ぎると脱水症状を起こしてしまう可能性もあるので、そうなる前に必ず水分を摂取しておきましょう。この時の水分というのは、甘い飲み物やお酒ではなく、水を飲むことが大切。甘くないお茶でも良いですが、もっとも体に負担なく吸収しやすいのはやはり白湯。エステで体内の水分をしっかり循環させるためにも、体温くらいにあたためたお水をコップ1~2杯ほど飲んでおくと良いですよ。

痩身エステの効果をより高めるためには?


 

せっかくエステを受けるなら、最大限効果を実感したいですよね。そこで続いては、痩身エステの効果をより高めるために気を付けたいことをご紹介!

当日は水をたくさん飲む

血流やリンパの流れを促進してくれる痩身エステの施術後は、老廃物が汗や尿となってそのまま体外に排出されます。その状態で水をたくさん飲むことで、さらに体内を循環しやすくなるのです。マシンで溶かした脂肪をしっかりと排出すればそれだけダイエット効果も期待できるので、施術を受けた後はなるべくたくさんの水を飲むようにしましょう。

 

理想とされているのは、女性で1日1.5~2リットルほどの水を飲むこと。1度でたくさんの量を飲むのではなく、コップ一杯の量を1日7~8回に分けて飲むのが適切とされていますよ。

半身浴を利用して水分を循環させる

痩身エステ後数時間の身体は、最も痩せやすくなっている状態。ここでどれだけ体内の老廃物を外に出せるかが勝負です。そのため、エステを受けた日の夜はしっかりと汗をかくために半身浴をすることを心がけましょう。たくさんの汗をかくことで溶けだした脂肪を体外に排出することができ、ダイエット効果を最大限に高めてくれるのです。デトックスをすることで痩せ体質に変えていけるので、痩身エステ⇒水をたくさん飲む⇒自宅で20~30分の半身浴 という流れを毎回のルーティンにすると良いですよ。

当日~翌日の食事に気を付ける

痩身エステを受けた後は、身体が水分や栄養分をとても吸収しやすくなっている状態です。そのため、施術当日の食事と翌日の食事には注意が必要なのです!まず、施術を受けた後2時間程は食事をなるべく控えましょう。また、味の濃い物や揚げ物は避けて、お酒を飲むこともNG!消化するために胃に負担のかかる生野菜もなるべく避けて、お鍋や蒸し野菜といったヘルシーな食事を心がけましょう。

 

せっかくエステの効果が出たからといって、カロリーの高い食べ物を食べてしまうと逆効果に…。リバウンドに繋がってしまうので、効果を高めるためにも施術当日と翌日の食事には気を付けてみましょう。

まとめ

ダイエット中の強い味方、痩身エステ。身体のプロであるエステティシャンの指導のもと、健康的に綺麗に痩せていくためには、やはり自分自身の知識も必要不可欠。痩身エステの種類や効果、エステを受ける時の注意点をしっかり頭に入れて、理想の身体を手に入れて下さいね。

Author:美プロ編集部

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