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更新:2021.04.14

作成:2017.03.23

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逆さまつげの手術は保険適用される?手術の流れとは


 

逆さまつげ」は、まつげが目の内側に向かって生える症状です。上まつげだけでなく、下まつげに症状が出ることも多々。特に下まつげの逆さまつげはビューラーで上げることも難しいので、まばたきをする度にチクチクと痛みます。手術で改善する方法ももちろんありますが、健康保険は適用されるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

 

INDEX
■逆さまつげの手術は健康保険が適用される?
-手術にかかる費用はどのくらい?
■逆さまつげの手術の種類と流れ
■逆さまつげの種類とその原因
■手術以外の逆さまつげ対処法
■大人の逆さまつげは早めに手術を

逆さまつげの手術は健康保険が適用される?

結論から言うと、下まつげの逆さまつげ手術を受ける際には、上まつげの手術同様に健康保険が適用されます。保険適用されることになれば総額の3割の自己負担で手術を受けることができますよ。ただし、誰でも適用されるわけではなく、保険適用で手術を受けるためには病院からの診断が必須。逆さまつげの手術で健康保険を適用するには、眼科や整形外科など健康保険が使える病院で受診をする必要があります。

 

眼瞼内反症」や「睫毛内反症」といった疾患の場合には角膜や眼球を傷つけてしまう可能性が十分に考えられるので、健康保険が適用される割合が多いと言われています。しかし、眼科や整形外科で受診をしても、下まつげの状態によっては保険が適用されない場合もあるので注意して下さい。

手術にかかる費用はどのくらい?

下まつげの逆さまつげを手術する場合に、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。逆さまつげを放置しておくと、目に傷をつけてしまう恐れがあります。時には、痛みを伴う可能性もあるので、手術費用を参考にして早めに治療する事を検討してみて下さい。

 

健康保険が適用されない場合や美容外科で手術を受ける場合は、10万円以上という高額な手術費用が必要になることもありますが、健康保険が適用されれば1万円以下で手術を受けることができます。手術を受ける=高額は費用がかかる、というイメージを持っている人も多いですが、意外にも1万円かけずに悩みを改善することが出来るのです。

 

下まつげは、まつげ自体の本数が少なかったり弱かったりして、逆さまつげなのかが自分では分からない事もあるでしょう。「なんだか目に下まつげが刺さりやすいな・・・」と感じたら、そのままにするのではなく一度病院に行って相談をしてみましょう。

逆さまつげの手術の種類と流れ

治療台
 

続いては実際に、逆さまつげと診断されて手術をすることになった場合の流れを見ていきましょう。逆さまつげの手術は、まぶたを縫い合わせる「埋没法」や、まぶたの皮膚を切って余分な脂肪を除去する「切開法」でまつげが生える向きを調節します。ただし、埋没法ができるのは上まつげだけです。下まつげは切開法になり余分な皮膚を切除します。

 

逆さまつげの手術、と聞いても具体的にどんな流れで治療を進めていくのかが想像できない人も多いでしょう。まずは手術の流れを知って、不安なく治療を始められるようにしましょう。

1.病院の決定・予約

美容外科・眼科・形成外科など、逆さまつげの治療を行っている病院は多く存在します。手術の方法や費用も病院によって異なるため、まずはどこの病院で治療を受けるかを決定しましょう。病院が決定したら、希望の日時で予約を入れます。

2.カウンセリング

予約当日は、今の眼球の状態を確認した上で、手術のリスクや治療の進め方などの説明を受けます。説明された内容に同意をし、自分の希望の手術方法を選択したら、いよいよ手術を開始します。

3.手術開始

手術の方法にはいくつかありますが、左右合わせて1時間程度で終えられるものがほとんど。麻酔を受けるので手術中に痛みを感じることはなく、いずれの場合も日帰りで手術を受けて帰宅をすることができます。

4.手術終了後

手術終了後は、麻酔が完全に切れるのを待ってから帰宅します。帰宅前に痛み止めや抗生剤などを処方され、帰宅後の過ごし方についても医師から説明があります。

 

手術当日からシャワーを浴びることが可能であり、顔にお湯をつけなければお風呂に入ることも可能です。洗顔はお湯ではなく冷水で行い、目をこすらないように気を付けましょう。化粧水や乳液を使用することも可能ですが、目の周りは避けてメイクをすることが必要。

5.抜糸

通常1週間程度で抜糸をすることができます。抜糸をする時点で大分傷口は塞がっていますが、念のため抜糸当日はアイメイクを避けましょう。人によっては内出血が生じる場合もあるものの、数日で収まることがほとんど。

6.経過確認

1か月程度で腫れや痛みは完全に収まります。ただ、手術の傷跡が完治していないところに菌が入り込んで腫れが再発してしまうこともあるため、手術後数か月~半年程度は定期的に通院をしましょう。

その間も、手術前と変わらずにメイクをしたり入浴をしたりしても問題ありません。

逆さまつげの種類とその原因

逆さまつげには、「眼瞼内反症」と「睫毛乱生」の2種類があります。前者はまつげが生えるまぶたの縁が、皮膚の厚さや過剰な皮下脂肪によって内側を向いており、後者は本来外側に向かうまつげが、毛根の異常で内側に向いています。

 

どちらも子供の頃に発症することが多く、成長に伴い自然と治る可能性があります。逆に、高齢になってからまぶたが弛んだり、目の周りの筋肉が衰えたりするなどして眼瞼内反症になり、逆さまつげになるケースもあります。

 

また、目の周りに病気を患ったりまつげの生え際に怪我を負ってしまったりすると、そこからまつげの生え方が変わってしまうということも。人によって逆さまつげになる原因は様々なので、病院で聞かれた時に答えられるように、自分がいつから逆さまつげの症状を意識するようになったのかはしっかり覚えておきたいですね。

手術以外の逆さまつげ対処法


 

やっぱり目の手術を受けるのは怖いからなるべく避けたい…」という人も多いはず。もちろん角膜を傷つけるような逆さまつげであれば手術が必要ですが、そこまで生活に支障をきたしていないのであれば、以下のような治療法でも良いでしょう。

・点眼薬をさして様子を見る

逆さまつげが眼球に触れていると、角膜を刺激して傷つけてしまい、そこに細菌が入り込むと視力の低下や失明の恐れがあります。そのため逆さまつげの治療は、まず角膜の炎症を防ぐ目薬を点眼して様子を見ます。

・逆さになっているまつげだけを抜いてもらう

全てのまつげが悪さをしているとは限りません。もし数本だけが逆さまつげなのであれば、眼科に行ってその数本を抜いてもらうという方法もあります。自分で抜くと炎症を起こしたり菌が入ったりしてしまうので、必ず眼科で抜いてもらうことが必要です!

・まつげパーマをする

逆向きにまつげが生えているものの、目の中に入るまではいかないという人は、まつげサロンに行ってまつげパーマを当ててもらうという方法もあります。ただし、一定以上(2~3ミリ)のまつげの長さが必要になるので、まつげが短かったり弱ったりしている人には適さない方法です。

・まつげエクステを装着する

こちらも、まつげパーマと同様にサロンに行って施術してもらう方法。まつげエクステの場合はある程度まつげが短くても装着することが出来るので、まつげパーマは断られた人でも一度相談してみましょう。ただし、まつげエクステのデメリットとしては数週間で取れてしまうという点。そのため、どうしても費用と手間はかかってくる方法です。

・まつげを脱毛する

身体と同じように、まつげにも光を当てて脱毛することができます。ただし、通常はレーザーの光が目の中に入ることは危険なので、その際には必ず病院での治療が必要。全身麻酔をして行えば、安全に脱毛をすることができます。費用は高いものの、逆さに生えていたまつげが半永久的に生えてこなくなるので、数本だけの治療であれば脱毛を検討してみても良いですね。

・寝る前にホットビューラーでまつげを上げる

お金をかけずにできる方法としては、根気強くホットビューラーでまつげを上げるという方法。寝ている間にまつげが目の中に入ってしまうこともあるので、朝のメイク時だけではなく、夜眠る前にもビューラーをしてあげましょう。普通のビューラーよりもホットビューラーの方がまつげにクセがつきやすく、カールが取れにくいという特徴があります。

目は顔の中でも特に繊細な部分のため、かつては手術を受けることは最終手段でした。ただし、最近では短時間で簡単に手術を受けることが出来るため、脱毛やまつげパーマではなく手術という逆さまつげ治療法を選択する人も増えているのです。

生活に支障をきたすような逆さまつげの場合は、手術が怖いからと言ってやせ我慢をするのではなく、まずは眼科や形成外科に行ってお医者さんに相談をしてみるのが得策ですよ。

大人の逆さまつげは早めに手術を

逆さまつげは目が不快なだけでなく、角膜を傷つける恐れがあります。幼い子供であれば成長に伴い治る可能性があるので様子を見るのが基本ですが、大人になっても改善しないようであれば、手術をする必要があります。

 

逆さまつげの手術は主流になってきているので、手術のリスクもとても低く、手術後の傷跡も目立たないようになっています。特に下まつげの場合は傷跡が残ることがほとんどないため、安心して手術を受けることができるはず。

 

チクチクとした目の痛みをずっと我慢するよりも、保険適用で安価・安全に受けられる手術を受けてみても良いのでは?

Author:美プロ編集部

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