美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.03.19

作成:2016.05.27

ネイリスト

どうやったら避けられるの? ネイルアートが原因で起こる爪のトラブル!


 

指先のオシャレ、ネイルアート。サロンに通ったりセルフネイルをしたりと楽しみ方は人によって違いますが、ネイルを楽しむ人はたくさんいます。サンダルを履く夏場になれば、手の爪にはネイルをしなくても足の爪にはする! という人も出てくるのでその人数はさらに増加しますよね。

 

ネイルでは薬品を直接人体に塗ることがほとんど。楽しいだけではなく、トラブルがつきものだということは知っておくべきでしょう。ネイルアートが原因になる爪のトラブルを未然に防ぐ方法はあるのか、トラブルにはどんなものがあるのか、もしトラブルが起きたときどうすればいいのか…。そんな様々な疑問に答えていきましょう。

トラブルが起きる原因と予防法

ネイルのトラブルが起きる原因は、ほとんどがジェルネイルです。ネイルポリッシュはあまり長持ちしないため頻繁に塗り替えますが、ジェルネイルは1カ月近くつけっぱなしということも。そのため、ジェルネイルの下で自爪にトラブルが起こっていても気付かれないことが多いのです。

 

特にジェルネイルにトラブルが起きやすいのは、自爪が伸びてきた時です。爪が伸びてジェルネイルが浮くと自爪との間に細菌やカビが入り込み、トラブルの原因に。これを避けるためには、消毒・オイルケア・オフの3点をしっかり守りましょう。

 

ジェルネイルを始める前には、器具や爪を徹底的に消毒しましょう。また、ジェルネイルを塗っている期間はオイルを塗布して毎日ケアをすることが大切です。さらに長持ちするからといって長く放置せず、2~3週間でオフして自爪の状態を観察します。その際には、きちんとした手順を守ることが鉄則。乱暴にして爪が剥がれると新たなトラブルの原因になってしまいます。

主な爪トラブルの種類

爪カビ

通称「グリーンネイル」。緑膿菌(りょくのうきん)という細菌が原因で起きるトラブルで、爪が緑色に変色することからそう呼ばれます。さらに症状が進むと緑色ではなく、黒っぽく変色してしまうことも。細菌は湿気を好むので、湿度の高いシーズンには増加しがちなトラブルです。爪カビが発症しても痛みを感じることはありませんが、放置しておくと大変なことに。細菌によるトラブルなので、他の指や他人の爪に病気をうつす二次感染が起きてしまいます。

 

爪水虫

カビの一種である白癬菌(はくせんきん)に感染して起きる皮膚病の一種です。ブーツを履き続けたら足が水虫になってしまった…という経験はありませんか? その爪バージョンだと思ってください。

足の水虫と同じように、爪水虫も他人に感染しやすい病気です。爪なので痛みやかゆみを感じることは少ないものの、見た目にははっきりと分かります。爪がぶ厚くなり白くにごる、爪の表面がボロボロになり筋のようなものが出てくるといった症状が出てきたら、爪水虫の可能性大。

 


 

爪甲剥離症

ジェルネイルを塗る前の下処理で爪を強く削りすぎたり、ジェルネイルを無理にはがしたりすると爪の強度が落ちてしまいます。そこでカンジダなどの細菌が培養されると、爪がぼそぼそと剥がれてしまうことに。

爪が爪先から付け根に向かって剥がれてきたら、爪甲剥離症を疑った方がいいでしょう。放置したままでいると、症状が進行して爪の半分がなくなってしまったというケースもあるので気をつけて!

 

アレルギー

ジェルネイルを施術するときは、たくさんの化学物質に触れます。最初は何も感じなくても、ある日突然発症するのがアレルギーの怖いところ。指先が猛烈にかゆくなったり、水泡のようなものができたりする症状が生じてきます。放置していると指先だけでなく、手全体が真っ赤に腫れてしまう場合も。

 

トラブルが起きたら?

まずは爪を乾燥させるために、塗ってあるジェルネイルをオフします。いつもはセルフネイルをしている人も、トラブルが起きたときはサロンでオフしてもらうのがオススメ。弱っている爪に余計なダメージが加わることを避けるためです。

 

その後は速やかに病院へ行きましょう。爪は皮膚の一部とみなされているので、診察を受けるのは皮膚科。細菌の種類によって治療の仕方は異なりますが、塗り薬や飲み薬を処方されることが多いです。そのとき要注意なのは、症状が落ち着いてきたからといって自己判断で薬をやめないこと。完治するまできっちりと処方された分の薬を使いきるのが鉄則です。

 

もちろん、病気が治るまではジェルネイルはお休みすることになります。爪の状態が悪いときこそネイルで隠したくなる気持ちも分かりますが、悪化させないためにも爪に休憩時間を与えてあげてくださいね。

 

ほとんどのトラブルは治すことができるのですが、アレルギーだけは一度起きてしまうとジェルネイルをするたびに繰り返し症状が出ます。現代の医学では完治させる方法が見つかっていないので、残念ですがアレルギーが起きた場合はジェルネイルをあきらめるしかなさそうです。その代わり、トラブルの起きにくいネイルポリッシュやつけ爪でオシャレを楽しんでみてもいいかもしれませんね。

 

爪のオシャレを楽しむには、爪を健康な状態に保つことがとても大切。最も良いのは、爪のトラブルを未然に防ぐことですが、もしトラブルが起きてしまった場合は正しく対処して、早めに健康を取り戻しましょう。

Author:美プロ編集部

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