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更新:2019.04.17

作成:2019.04.12

ネイリスト

JNAジェルネイル技能検定試験の合格率と対策


 

JNA(NPO法人 日本ネイリスト協会)が主催するジェルネイル技能検定は、初級、中級、上級と分かれています。サロンで働くネイリストさんは資格を持っている事で、お客様から信頼を得られたり、就職する前に持っていると何かと優遇されるものですね。

 

初めてジェルネイル技能検定の受験を考えている人は、検定に対して不安だらけだと思います。今回は、ジェルネイル技能検定の合格率と失敗しないための対策をご紹介していきます。検定当日の注意事項もたくさんあるので、しっかりと準備をしておきましょう。

各級の合格率


 

では、さっそく各級における検定の合格率や受験資格を見ていきましょう。

初級

初級は約70%が合格しています。初級は義務教育が修了している方であれば、どなたでも受験できます。ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識と技術の修得が合格基準となります。

 

この数字は、検定として高い数字になっていますので、難易度的にはしっかりと勉強していれば、合格できる範囲と言えるでしょう。筆記試験、実技試験共に100点満点中80点以上で合格になりますので、80点と数字だけで考えるとハードルが高いように思えますが、合格へ手の届かない検定ではないので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

中級

中級は約60%が合格しています。中級はJNAジェルネイル技能検定試験(初級)を合格していれば、どなたでも受験できます。ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識と技術の修得が合格基準となります。

 

中級の合格基準は、筆記試験が100点満点中の80点、実技試験が70点以上となっています。実技試験も第2課題は両手10本の爪の施術が必要であり、タイムオーバーにならないように最後までキッチリ施術できる集中力も試されています。

上級

上級は約45%が合格しています。上級はJNAジェルネイル技能検定試験(中級)を合格していれば、どなたでも受験できます。ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識と技術の修得が合格基準となります。

 

JNAジェルネイル検定上級は実技試験のみになり、100点満点中70点以上で合格になります。合格率が半分もない検定になりますので、一度で合格する人よりも二度、三度受験して合格する方が多いです。諦めずに何度もトライする事が成功へのカギとなります。

失敗しないための対策

ジェルネイル検定で不合格になってしまった経験がある方もいらっしゃると思います。では、どんな理由で失敗してしまったのでしょうか。各級に対する失敗理由と対策について見ていきましょう。

初級

JNAジェルネイル検定初級に関わらず、実技試験の場合は、担当の試験官の判断で微妙に結果が異なります。筆記試験だと、答えが一つしかないので、正解は正解、失敗は失敗になりますが、実技試験の場合は少しの失敗でも失敗と捉えるか、またはそう判断しない場合も多々あります。厳しくチェックする試験官に当たれば細かい部分まで査定されますので、どの試験官に当たるかで結果は変わってくることでしょう。

 

特にJNAジェルネイル検定初級の場合は、プロではない方も数多く受験しています。そういう方だと技術が未熟なので、ちょっとした失敗が多く、このような細かい部分での審査によって結果が左右されてきます。

 

・対策

 

JNAジェルネイル検定初級で失敗しないためには、実技試験の採点方式が減点方式である事を理解しましょう。

 

減点方式になるため、試験官のほとんどが大きな失敗でない限りは大きく減点はせずに中間ぐらいの点数にします。もし、少し失敗してしまってもどこかで巻き返しがはかれるので合格できることもあるのです。

綺麗に仕上げるのが前提ですが、誰かの真似をするより、オリジナリティを出せた方が評価されやすいと言われています。このような点でも、得点を上げられるので巻き返せるポイントとなります。こういった事を理解しておくと、当日、焦らずに受験できますよ。

中級

ジェルネイル検定の中級以上は、即戦力として働くために有利な資格になっていますので、思っている以上にレベルが高いのです。中級試験で失敗してしまっている人の多くは、時間に悩まされているようです。時間をうまく使う事がカギになってきますね。

中級の実技試験第2課題は、JNAジェルネイル検定の中でも一番長い90分といった時間を使いますが、しっかりと採点して貰うために丁寧にやろうとして、時間がオーバーした、ギリギリになったなどから後半乱雑になってしまったという事も多いのです。

 

ジェルネイル検定の中級以上は、現場ですぐに働いていけるレベルなので、お客様を前にして時間をきっちり守り、範囲内で施術ができる事が絶対条件となります。

 

・対策

 

JNAジェルネイル検定中級で失敗しないためには、実技試験の時間を上手く使うことです。

 

試験中の時間の使い方であったり、慣れであったり、道具の選び方は合格、不合格の別れ道となります。普段からサロンワークをしている方なら、次への手順や準備の手際がよくなりますが、試験当日は緊張などから日頃と同じようにはいきません。

 

使う道具もいつも使用しているものと違えば、施術時間も変わってきますので、試験練習の際にしっかり時間を測り使う道具も揃えておきましょう。

上級

JNAジェルネイル検定上級は、実技試験のみになりますので、単純に技術力やスキルで採点されます。指定された指にそれぞれのイクステンションを施しますので、全体的な技術力が計られ、手順から仕上がり、ツヤ、ハイポイントの位置、フォーム、強度、サイドストレート、バランス等総合的な評価を下されます。

どの部分がダメで、どこが良かったなどではなく全体的に上手に仕上げられなければなりません。上級試験も減点方式の採点になりますので、満点を目指しすべてを完璧にこなせるのがベストですが、無難に行ない、合格ラインの70点以上に収めるという手段をとっても良いでしょう。完璧に行なおうとすればするほど時間を使い、神経質になるという事もありますので、タイムオーバーにならないためにも減点方式の採点をうまく活用しましょう。

 

・対策

 

長い試験時間で、イクステンションをするための用具や用材をたくさん使用します。間違いが起こりやすくなることもあります。つまらない事で減点をされないよう、減点になるのか、ならないのかを把握しておく事も大切です。多くの用具や用材を使う上級試験は、手際よく作業できるかが大きく左右しますので、事前に使いやすい位置を把握しておきましょう。

 

用材も、成分表示が記載されているパッケージが試験官にも分かるものであり、日本語で表記されている必要があります。使用を禁止されている用具や美容用具でないものを使用しなくても持ち込んだ場合にも、失格の対象で不合格になりますので注意して下さいね。

注意しておきたい減点事項と失格事項


 

JNAジェルネイル検定には、減点事項と失格事項があります。上手く出来たとしても減点されたり、失格したりしたら不合格になってしまいますので、事前に把握しておきましょう。

 

減点事項としては、用具・用材が整理整頓されていないといった初歩的な事が多いです。受験者とハンドモデルのマナーも判断されるポイントです。

例えば、消毒が不適切、マナーが悪い、ゴミを持ち帰らないなど、受験者だけではなく、モデルも対象になりますので、気を付けなければなりません。

 

減点事項は、あと一歩で合格なのに!といった微妙な点数の時に、合格か不合格かを左右します。後悔してからでは遅いのでしっかりと見直しておいて下さいね。

 

そして、最も怖いのが失格による一発不合格。試験の範囲外でいうと、「遅刻」「カンニング」「試験官の指示を無視する」などといったことが失格対象。

試験の範囲でいうと、「タイムオーバー」「使用禁止の物の使用」「指を間違える」「消毒剤の準備不足」などがあげられています。その他にも細かい規定がありますので、試験概要をしっかり読んでおきましょう。

 

また、検定で使用する用具は指定されていますので、検定でも使えるものかどうか事前に調べておきましょう。

⇒JNA日本ネイリスト協会HP

Author:美プロ編集部

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