美容スペシャリストな自分になるために

更新:2021.10.29

作成:2019.04.11

ネイリスト

ジェルネイル検定は独学で合格できるの?


 

ネイリストとしてサロンで働いている人も、自宅でセルフネイルを楽しむ人も、これから資格取得を考えている人はたくさんいるはず。最近、ジェルネイルが主流となっているため、どんどん上を目指し技術を極めていきたくなるものです。

 

ネイルに関する資格はいくつか存在しますが、今回はJNAジェルネイル技能検定について見ていきましょう。果たして、サロンやネイルスクールでの学習経験がなくても独学で検定合格ができるのでしょうか?

ジェルネイル検定を独学で目指すのは可能?

独学で検定合格ができるかどうか?

この疑問については、「可能」と言えます。

しかし、検定合格となると専門的な知識と技術が必要になるため覚えることが多く、しっかりと効率よく習得していくにはスクールでネイル講師の元で試験対策を行うのがおすすめです。

 

とはいっても、仕事をしながら育児をしているなど、忙しい合間を縫って、かつ、費用をかけずに取得したいとなると、やはり独学で学びたいと考える人も多いでしょう。では、合格するにはどのくらいの技術や知識が必要になってくるのでしょうか。

合格するにはどれくらいの技能が必要?

JNAジェルネイル技能検定試験には以下の3つの級が存在します。初めて検定を受ける人は「初級」から受ける事となります。なぜなら、中級には初級合格者という受験資格が定められ、上級には中級合格者という受験資格が定められているからです。

 

では、各級の検定で求められることを見てみましょう。

    初級:基本的なネイルケアとジェルネイルの知識と技術

    中級:ネイリストとして即戦力で活躍するために必要なケアとジェルネイルの知識と技術

    上級:ジェルネイルのスペシャリストとして必要となる全般の知識と技術

試験では実技と筆記の両方を行います。実技試験では「第1課題(35分)」で両手10本のネイルケアを行い、インターバルを5分はさみ「第2課題(60分)」で左手5本にポリッシュカラーリング(赤色)を施し、右手5本にジェルカラーリング(赤色)を施すといった、基本施術が対象となります。さらに、右手の中指に赤色に映えるジェルアートを施すこととなります。

 

筆記試験では30分の制限時間が設けられ、ネイルに関する基礎知識ジェルネイルに関する基礎知識が問われます。ネイルに関する基礎知識では、衛生と消毒爪の構造爪の病気やトラブルネイルケアの手順などが問われますので、ネイルを施す技術だけでは答えられない問題が多くあります。そのため、筆記試験のために専門的知識を学習する必要があるのですね。

セルフネイルが上手に出来ても試験に合格出来るとは限らない


 

ネイルキットを買って、いつも自分のネイルやお友達のネイルを施しているという人も多くいるでしょう。回数をこなすうちに、サロンで施したネイルに負けないくらいのジェルネイルができたり、自分好みのジェルアートもできたりと、高い技術を持っている人もいます。

 

ですが、検定合格が絶対できるかと言われれば、それは別の話です。

 

上記でご紹介したように、試験で問われるものは施術の技術だけでなく基礎知識やケア手順などが60問出題されます。ネイルを施す技術に関しても、もちろん時間制限が設けられていますので、時間内でしっかりと合格ラインの仕上がりまでもっていく必要があるのです。そのため、きちんとした試験対策が必要になってきます。

試験に合格するための勉強法やコツは?


 

まず、独学での検定合格を目指すにはどんな手段があるのでしょうか。ただ、闇雲に考えているだけでは効率的とは言えません。

試験対策に役立つアイテム

一番手っ取り早く勉強できて費用が抑えられるのが、

  • 教本(テキスト)
  • 過去問題集
  • 技術を細かく説明したDVDや本

突拍子のない問題や引っ掛け問題も少ないので、テキストをしっかりと読んで把握していれば、大丈夫です。どんな問題が出題されていたか把握したい人は、インターネット等で検索すれば、過去の問題を閲覧できます。過去問を事前に見ておくと、試験のイメージもわき出題の傾向もわかってくると思うので、実際に解いてみると良いでしょう。

 

ネイリストとしての知識を求められる筆記試験では出題範囲がそこまで広くないと言われているので、ポイントをおさえて学習し暗記するつもりでテキストを見ていくのがオススメです。

 

独学の概念から少しズレてしまいますが、自宅学習というくくりで言えばネイルスクールの通信講座で勉強するのもおすすめです。

本やDVDは一方通行の学習なので、正しいジェルネイルブラシの持ち方やニッパーの動かし方などを実際に指導してくれるネイルスクールと違って、技術面では習得に苦労してしまうかもしれませんね。

合格への近道は「減点方式」を頭にいれておくこと

JNAジェルネイル検定の採点は減点方式を用いています。筆記試験だと、答えが一つしかないので、正解か不正解となりますが、実技試験の場合は少しの失敗でも失敗と判断しない場合もあります。

 

きちんと技術を学んでいれば問題ないのですが、あやふやのまま受験すると少しの失敗も減点され合格ラインを切ってしまいます。初級は100点満点中80点が合格ラインになるので、しっかりと減点内容や失格となる事柄を把握しておきましょう。

ジェルネイル検定を受験するにあたり注意すべきこと

ジェルネイル検定試験には減点と失格となる行為が決まっています。それらの行為を知らずに行動してしまい、せっかく勉強してきた成果を果たせないまま失格となってしまうこともあります。

 

たとえば、こんな減点対象も・・・

  • 受験票に写真を貼り忘れてしまった
  • 自分の手を消毒する前に、モデルの手を消毒してしまった
  • テーブルの上にキッチンペーパーやタオルを引かずにライト(底の反射板なしタイプ)を置き、モデルの手が直接テーブルに触れてしまった

たとえば、こんな失格対象も・・・

  • 使用はしていないが、使用禁止の用具・用材を持ち込んでしまった
  • 必要だと思った指にしかキューティクルニッパーを使用しなかった(両手10本必須)
  • 指定外のジェル商品を使用してしまった

 

などと、この他にもたくさんの減点や失格対象となる項目は定められています。受験前には、すべての項目の確認が必要となります。

 

あとは、あたりまえの事ですが当日は時間に余裕を持って会場に向かいましょう。電車の遅延など何が起こるかわからないので、しっかり集合時間に間に合うようにしておきましょう。もちろん「遅刻」は失格対象となります。

 

せっかく勉強や練習を積み重ねてきても、このような事で失格になっては全てが無駄になってしまいます。そうならないように、確認事項を怠らないようにしましょう。

まとめ


 

これからジェルネイル検定を取得したいと考えている人は、まず6月か12月のどちらの時期に受験するかを決めて、練習を開始しましょう。忘れてはいけないのは、試験の申込期限です。試験日に対して、約4か月前には受付を開始するので期日を過ぎてしまわないようにJNAジェルネイル技能検定試験の公式HPを見て、しっかりと確認しておきましょう。

⇒NPO法人 日本ネイリスト協会HP
 

初級の合格率は約80%となり比較的受かりやすい検定でもあります。しっかりと準備を整えて、会場へ向かってくださいね。ジェルネイル検定初級に合格したら、次のステージとして中級の受験資格を獲得できるので更なる高みを目指していきましょう。

Author:美プロ編集部

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